広告と三方よし

こんにちは、MoneyForwardでビジネス開発をしている新です。

ウチの会社でのビジネス開発とは端的に言えば、「どうやって会社にキャッシュをもたらすか」を考える仕事でして、私はエンジニアでも何でもありません。開発環境がどうだとか機械学習でベクトルがうんぬんみたいな話は一切ございませんのでご容赦を。

そんなわけで、「MoneyForward Advent Calendar 2015」6日目の今日は、エンジニアリングから離れまして、唐突ですが「広告」の話をしたいと思います。

いきなりですが、マネタイズについて

古今東西ほとんどのWebサービスやアプリのデベロッパーは、主に

  • 課金
  • 広告

によってマネタイズしようと考えてきました。当社もご多分に漏れずこれらの手法をとっています。

課金で儲ける

「課金」は、月額課金であれ都度課金であれ、考え方としてはシンプルなマネタイズ手法と言えるでしょう。ユーザーがそのサービスに対して、購入料金以上の価値を見いだして課金してくれれば成り立つわけですから。
 それに「よいサービスを提供し、その対価をいただく」ことは、サービス開発者の「ユーザーに寄り添ったサービスづくりをしたい!/社会を変えるプロダクトをつくりたい!」という原初的なモチベーションに直結してますよね、まさに近江商人の三方よし。

広告で儲ける

一方、昨今では「広告」によって、タダで使える便利なサービスっていっぱいありますよね。広告主からの広告掲載料をいただくことで、ユーザーからは直接的な対価は貰わずにサービスを存続させようとするわけです。

とはいえ、ユーザー目線からすると「こんな素敵なサービスがタダで使えるなんていい世の中だなあ」と感謝しつつも、「でも広告邪魔!」と思ってしまうのが正直なところ。

ただ、デベロッパーとしては「広告って邪魔だけど、サービス存続のためにはしょうがないよね」で捨て置くわけにもいかないのが現状です。

と言いますのも…、 かのGoogle先生曰く

スマートフォンやタブレットの大型化が進んでいますが、それでも指だけでは操作しづらいこともあります。スワイプしたつもりがタップ(クリック)になってしまったり、見るつもりのないリンクや広告をうっかりタップしてしまうこともあるでしょう。
第三者による最近の調査では、各種広告ネットワークのモバイル広告において、意図しないクリックはクリック全体の 50% にも上ると推定されています。広告主様にとってこうした状況は、不自然なクリック率の上昇や広告費用の増加にもつながります。

また、バナー広告に関しては、こんな調査
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さらには、トドメの一撃「「バナー広告は役に立たない」、英インターネット広告協議会が見解」なんてのも。

まとめると、

  • 意図しないクリックは全体の50%にも上る
  • 84%のユーザーは1ヶ⽉の間に一度もバナー広告をクリックしない
  • 4%のヘビークリッカーがバナー広告の全クリックの67%を占めている
  • 「バナー広告は役に立たない」

…といった有様で、従来通りの広告によるマネタイズは、「ユーザーに受け入れられていない」、「(ユーザーに受け入れられていない広告は)広告主にも余計な広告費用の増加になる」という観点から先細りしていくのではないかと思われます。

さて、ようやく本題の広告のお話

 前段が長くなってしまいました。上で述べた「これまでの広告じゃ今後の伸びしろがない!」という問題意識を一番強く持っているのは、実は当人である広告業界の人たち。そんな彼らが次代の新しい広告手法の一つと目しているのが「ネイティブ広告」です。

ネイティブ広告って何ぞ

JIAA(日本インタラクティブ広告協会)のガイドラインでは以下のような定義が与えられています。

デザイン、内容、フォーマットが、媒体社が編集する記事・コンテンツの形式や提供するサービスの機能と同様でそれらと⼀体化しており、ユーザーの情報利⽤体験を妨げない広告を指す。

ガイドラインの中では、さらに詳細な分類についても紹介されています。そんなネイティブ広告の中でも、最近特に目に入るのが「インフィード型」と呼ばれるタイプで、ほとんどのキュレーションアプリで見かけるようになりました。下にあるantennaにいたってはファーストビューの全てが「PR」表記のついたインフィード型広告です(!)。

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同じインフィード型のネイティブ広告と言っても、細かく見ていくと、それぞれの媒体の特徴にあったかたちでカスタマイズされているのですが、それを話だすと長くなりそうなので割愛。
ただ、ネイティブ広告で本質的に最も大事なのは、「ユーザーの利⽤体験を妨げない」という点につきるのではないかと思います。要は、ユーザーがそれを広告と思わず、コンテンツとして接してくれるのであれば、それはもうサービスの一部ではないかと。
その意味で、ユーザーがコンテンツを求めてやってくるキュレーションアプリなんかは、インフィード型のようなネイティブ広告と相性がいいですね。antennaのように雑誌的な世界観をもつアプリに、タイアップ広告があることはユーザーにとって不自然ではありませんし、広告主にとっても意図しないクリックを排除するかたちで広告を掲載することができます。

ってことは、ネイティブ広告はキュレーションアプリのものなの?

そんなことないと思います。やはり大切なのは、サービスを使っているユーザーの利用体験を邪魔せずに、広告を広告としてではなく、必然性のある見せ方ができるか、ではないでしょうか。

それを体現しているのは、何と言ってもクックパッドでしょう!

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しっかり「広告」表記はありますが、クックパッドにレシピを見にきているユーザーにとって全く違和感のないコンテンツです。右のスクリーンショットにいたっては、バナー広告なんですが、クックパッド用にカスタマイズされたオリジナルのクリエイティブで、広告であることは分かるものの、通常のバナーよりも圧倒的にCTRもCVRもよさそうですよね。

こんな感じで、どんなタイプのWebサービスやアプリであっても、クックパッドのように、ユーザーの利用シーンにマッチするかたちで、広告をコンテンツとして表示(レコメンド)することはできるんではないかと思います。

まとめ

「マネタイズしなきゃだから、広告とりあえず貼っとくか」的な考えでは、この先通用しなくなり、「ユーザーよし」、「デベロッパーよし」、「広告主よし」の三方よしがこれから広告でマネタイズするのは必要になってくるのではないかと、そして、その可能性をもっているのが「ユーザーの利⽤体験を妨げない」ネイティブ広告じゃないかな、というのがこの記事の一応の結論です。

ちなみに広告ってことで言いますと、他にも、リワードやら動画やら最近流行りの手法はあるんですが、その話はまたの機会があれば。どうもありがとうございました。

最後に

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