Money Forward Developers Blog

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LINE Payを使って割り勘をフォワードする

こんにちは。エンジニアの鈴木です。

忘年会、新年会シーズンも過ぎ去りつつありますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。 お酒が好きな方は、きっとこの年末年始でたくさんの忘年会&新年会に参加されたかと思います。

そのとき、支払いは大抵割り勘になりますよね?

職場の同僚と一緒にランチに行ったときだって「別々で」と言って支払っていませんか? これも割り勘です。 このように、割り勘は我々の日常的な行動のひとつです。今回はその割り勘のお話です。

今までの割り勘

一般的な飲み会の支払いは、誰かが代表して支払って、支払った人が参加者から負担額を回収します。 ありがちな問題点を挙げてみます。

  • 当日支払わなかった場合は、後日いちいちお金を渡しに(or受け取りに)行かなければならない
    • 途中で帰ったり、人数が多かったりするとこうなりがちです
    • オフィスが複数ある場合、違うオフィスの方々に会う機会が少なかったりします
  • たくさん割り勘していると何がなんだか分からなくなる
    • あっちこっちの飲み会に参加していると、払ったんだか払ってないんだか全然分からなくなります(酔っぱらってるし)
  • ランチで「別々で」といって一人ずつ支払うのは会計時間が人数分増える
    • 「一緒で」といったらレジの方にすごく感謝されました(お店の方にとって忙しいお昼どき「別々で」というのはいつも申し訳なさを感じます)
  • 個人の財布からお釣りが必ず出せるとは限らない

これは良くない。 マネーをフォワードすることを信条として活動している我々としてはなんとかしたい問題です。

そこでLINE Payですよ

そこで我々は、LINE Pay を利用して割り勘をスムーズにする試みをはじめました。 図解してみます。

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  1. AさんとBさんとCさんが飲みに行ったとします。Aさんが全部まとめて9000円支払うことにしました
  2. Aさんは、BさんとCさんに3000円ずつ支払いリクエストを送ります
  3. Bさん、CさんはAさんにLINE Payで支払いました
  4. 後日、3人はランチを食べに行き、Bさんがまとめて3000円支払うことにしました
  5. BさんはAさん, Cさんに1000円ずつ支払いリクエストを送ります
  6. Aさん, CさんはBさんにLINE Payで支払いました

ポイントは、Aさんが3で受けとったLINE Payで支払っていることです。 Aさんにとってチャージの手間もないし、現金の煩わしさもありません。 (LINE Pay上で債権の相殺をしていることになります)

このように、仲間内でLINE Payを回す経済圏を作ると、LINE Payの残高が行ったり来たりするようになり、現金の取り扱いを最小限にできます。

この例ではCさんは4000円残高が減っていますが、別の日に自分が現金でまとめて支払うことでLINE Payの残高を取り戻せます。 支払いをすることでLINE Pay残高をチャージするような感覚です。

この仕組みは、前述の割り勘の問題を全て解決しています。 LINE Payを利用している人達の間では、割り勘がとてもスムーズになりました。

LINE Payの欠点

1. LINE Payを使える店がない

個人間送金という点ではとても便利なんですが、人に勧めるときによく指摘される欠点として「そのLINE Payってどこで使えるの?」という問題があります。

確かに、LINE Payでお金(のようなもの)を受けとったとして、それが使えなければなんの価値もありません。

ZOZOTOWNなど、LINE Payが直接使えるお店も存在しますが、まだまだ数が少ないです。 しかしながら、昨年3月に誕生したLINE Pay カード( https://line.me/ja/pay/card )によって、劇的に利便性が向上しました。 ( LINE Pay カードが使える代表的なお店 )

これはJCB加盟店でLINE Payを利用できるようにするもので、クレジットカードと同じように利用できるプリペイドカードです。 利用するとその場でLINE Payから残高が引かれ、通知が飛んできます。

2%のポイント還元があり、ポイントからLINE Payにチャージできるという点も魅力的です。 ときどき還元率が4%になるキャンペーンもやっています。すごい!

2. LINEを使っている必要がある

LINEの友達にならないと送金できない、といった欠点もあります。

LINEを日常的に利用している人ほど、この問題は大きいかもしれません。 元々やりたかったことに立ち戻って考えてみると、要は手軽に個人間送金できる仕組みがあれば良いので、手数料が安く(できれば0)、操作が簡単であればなんでも良さそうです。

実際、ある会社ではbitcoinを利用して似たようなことをされていると伺ったことがあります。 ただし、手軽であればあるほど、欠点1の使える場所がないという問題が大きくなりがちのようにも思います。

つまり現金に近いものであるほど送金コストは高く、利便性も高いです。 その点LINE Payは送金コストが0の割に利便性が高いので気に入っています。

最後に

普段から自分の利便性のために草の根的に普及活動をしているんですが、どうしても欠点の部分で拒絶反応を示されることが多いので、整理がてら書いてみました。

お金の仕組みってなかなか人に強要できるものではなくて、自分は不安だから使わないって人に無理強いするつもりはまったく無いのですが、そこを乗り越えてもらった先に超絶利便性があるんだとしたら、自分としてはその利便性を説き続けていきたいと思います。

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