Money Forward Developers Blog

株式会社マネーフォワード公式開発者向けブログです。技術や開発手法、イベント登壇などを発信します。サービスに関するご質問は、各サービス窓口までご連絡ください。

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開発チームで業務知識を獲得するための取り組み

Money Forward Advent Calendar 2020の20日目担当です。

こんにちは! 京都開発拠点でエンジニアリングマネージャ 兼 バックエンドエンジニアをしている大倉(@okeicalm) です。 スクラム開発でマネーフォワード クラウド会計Plusの機能改善を実現するチームのマネジメントを担当しています。ですので、チームの開発力を上げていくことも私の重要なミッションです。

私たちのチームでは会計システムを開発しているので、業務知識として会計に関する知識が必要となります。 入社時から会計に明るいエンジニアはほとんどいないため、基本的にはプロダクトオーナーの杉浦さん(経理部出身、会計のプロ)に解説をしてもらいながらキャッチアップしています。 これにより開発を進めることはできているのですが、 プロダクトオーナーへの依存度が大きい プロダクトオーナーに質問・確認するコミュニケーションが必要になるのでスピードが上がらない という課題が存在しています。

上記の課題を解決するために、チームで勉強会を開催していますので紹介させて頂きます。

会計システムに関する書籍の輪読会

勉強会の第一弾としてエンジニアが学ぶ会計システムの「知識」と「技術」という書籍の輪読会を実施しました。

目的

会計そのものについての概要理解と一般的な会計システムの基礎を学ぶため。

勉強会の内容

毎週30分、有志で集まって輪読を実施しました。 勉強会当日に、決めた章まで読んでからプロダクトオーナーに質問する、という形式です。 当日に決められた章まで読んでくる、という宿題形式にした時期もあったのですが、書籍を読んでくる時間を取れないメンバーもパラパラいたため、当日に読む、という形式に変化していきました。

振り返り

会計の概要や、一般的なシステム設計の知識を得られただけでなく、会計のサブシステムの存在とその責務について知ることができました。 輪読、という形式を取ったが、質問する人が固定化してしまったり、参加者がだんだん脱落して行ってしまい、会計のコアな部分の章まで読んで会を畳むこととなりました。。。

閑話休題

ということで勉強会をしてみて、会計に関する雰囲気を掴むことはできました。 しかし、会計システムの主要機能である財務三表についての詳細な理解までは得られず、また、勉強会が尻すぼみしてしまったことへのリベンジも含めて新たな勉強会を企画しました💪

財務三表をかけるようになるための勉強会

書いてマスター! 財務3表・実戦ドリルを参考に問題集を作成し、それを解いていくハンズオン形式の勉強会を実施しました。

目的

会計領域の中でもロジックが複雑な財務三表について理解し、開発をスムーズに進められるようになるため。

勉強会の内容

座学だけでは、イマイチ盛り上がらないため、問題集を解いていくハンズオン形式を採用しました。 問題集はGoogleスプレッドシートで作成しました。シートごとに問題が別れていて、1シートづつ解き進めていけるようになっています。また、1つ前の問題の結果が必要なのでスプレッドシートの数式を使いながら手間なく解きやすい問題集に仕上がりました🎉 ちなみに、17日目の記事を書いてくれた satomariさん(簿記2級ホルダー)が作成してくれました!

勉強会は週1時間で開催しており、その場で問題を解いて、プロダクトオーナーが解説してくれる形になっています。 参加者全員の当事者意識が高まるよう、参加者の中から挙手(もしくは司会が適当に使命)で解答を発表してもらい、プロダクトオーナーとコミュニケーションを取りながら解説できるように工夫しています。 余談ですが、参加者が問題を解いている間もプロダクトオーナーから経理部小話をラジオ感覚で語り続けてもらうことで経理部の知識も得られるようになっています。参加者からも大好評です。

また、勉強会の欠席者が復帰しやすいように勉強会の様子は必ず動画に残してアーカイブするのと、前回までの解答が記載済みのスプレッドシートを配布しています。

成果

架空の企業の取引を追いながら財務三表を作成していく過程を学習することで、業務ロジックについて理解できただけではなく、経理部についての(トリビアな話も含めて)理解が進みました。 勉強会の教材や、進行にも工夫したことで参加者が減ることもなく年内には完走できそうなところまで来ることができました 🎉

ちなみに、この勉強会には開発チームだけではなくカスタマーサクセス職の方も参加してくれており、チームの垣根を超えた交流にも一役買っています ✌️

まとめ

開発に必要な業務知識を独学で身に付けるのは難しいのですが、チームで一緒にやる事で楽しく身に付けることができました。 当たり前のことですが、ただ勉強会を開催するだけではなく運営を工夫し、参加者の興味関心が続くように努めることが重要であることを学ぶことができました。


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