品質可視化のはじめの一歩!開発プロセス可視化にPFDを使ってみた話

この記事はマネーフォワードアドベントカレンダー2021🎄の8日目の記事です。
 
みなさんこんにちは!HRソリューション本部でQAエンジニアをしている筑後です。
私は2021年9月にマネーフォワードに入社し、品質の可視化に取り組んでいます。

今回はその取り組みの中で、一番はじめに実施した開発プロセスの可視化にPFD(Process Flow Diagram)を使ったお話をします。

目次

  • はじめに開発プロセス可視化のススメ
  • PFD(Process Flow Diagram)とは
  • PFDを使いたい理由
  • 実際に作成したPFD
  • 振り返りに使ってみた

はじめに開発プロセス可視化のススメ

「品質」とは目に見えないものです。それを可視化するためには、不具合数、顧客満足度、売上、VOC(Voice of customer)…など様々な指標を検討することが必要です。
これらはそれぞれのステークホルダーと入念に話し合って基準を決めた上、どのような評価手法を用いるかを検討しなければならないですが、それは非常に時間がかかると思っています。

そこで私は、まずは開発プロセスを可視化することから始めるのが良いと考えています。

  • (参画したばかりの立場として)開発が始まってリリースするまでの全体の流れを把握することができる
  • 製品の不具合やプロジェクト上の課題が出てきた際に、それは具体的にどこで発生したのかを認識のズレ無くマッピングできる

まずは開発プロセスを可視化することで、開発〜リリース〜改善の活動を回しながら、一方でより上位の品質についての議論を継続することができると考えています。

PFD(Process Flow Diagram)とは

主に派生開発の現場で使われているプロセス設計のための表現手法で、インプット・アウトプット・作業を分けて表記するのが特徴です。

この手法が生み出された経緯や詳しい書き方は、提唱者の清水吉男氏の著書やスライドを参照いただきたいですが、大きなメリットは以下のとおりです。

  • 成果物(インプット・アウトプット)と作業の両方を1枚で見ることができるので、ステークホルダーとの認識合わせがしやすい
  • ルールがシンプルなので、大きな教育コストを費やさずに作成、閲覧ができる

つまり、こんなの作ってみましたよ〜と持って行ってすぐ皆が使うことができて、お互いの認識が合っていない成果物や作業があるかも分かるのです!

PFDを使いたい理由

実は以前は、開発フローを表現する際には一般的なフロー図を使っていました。しかしこんなことが起きました。

私(QA) :「今回流出してしまった障害ですが、テスト結果はどうなってました?」
テストT :「テストケースの期待値は設計書通りでした。設計書の記載が間違っていたのでは?」
私(QA) :「開発チームさん、設計書が間違っていた可能性があるので確認をお願いします!」
開発T  :「設計書は合ってました。テストケースに起こすときに間違えたのでは?」
私(QA) :(謎が謎を呼ぶ…)

この謎を調査したところ、テストチームが期待値として参照した値は、レビューを通っていない、開発者個人が作った資料だったことが判明しました。

つまり、通常のフロー図で表現すると以下のようになり、ステークホルダーの認識にズレはありませんでした。

しかしインプットを含めてPFDで表現すると実際にはこのように、テストチームしか認識していないインプットが存在することが分かったのです。

これ以降、フローの可視化をする場合にはPFDを使うようにしています。

実際に作成したPFD

今回作成したPFDがこちらです。本来なら、PFDは業務担当を示すスイムレーンや時系列は明記しませんが、今回は海外のチームも含めて遠隔で作業しているチーム間の業務を明確にしたい目的もあり、横にチーム・縦に時系列をとって表記しました。

また、今回のイテレーション外で作られるインプット(例えば、普段から使っている共通のコーディング規約など)はスイムレーン外に記載しました。

※ 実際よりも簡略化しており、また名称も異なります
※ 「○○を修正する」という作業は成果物の記載があるチームが実施することとし、省略しています

振り返りに使ってみた

この図を作ったところ、デザインチームで進めている振り返り会で使えるのではと提案がありました!今までこのような図は不具合分析によるプロセス改善の時などにQA内で使う…という使い方をしていましたが、他チームからすぐに反応があるのはとても嬉しくありがたいですね!

振り返り会では、参加者各々が問題点があったと感じる内容を付箋にし、貼り付けていきました(実際はもっと沢山あります)。その中から優先順位をつけ、次のイテレーションで改善する箇所を決め、次はこういうプロセスでやろう、とその場で図を変更しつつ認識を合わせていきました。

ちなみにこの振り返り会はもちろん海外のチームも含めて遠隔で実施しました。

さいごに

今回は、PFDを使って開発フローを可視化して皆の認識を合わせることができました。また、それを振り返り会で利用することで、次の改善点・どのように動くかについても皆の認識を合わせながら進めることができました。

品質の可視化においてはまだ最初の一歩の一部ですが、「品質」という目に見えない、且つ人によって指し示していることが異なるものに対して、一つ一つ可視化し認識を合わせながら進めていくことは、とても重要だと考えています。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。


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