表舞台と裏舞台からみたGo Conference 2022 Spring

みなさん、こんにちわ&ブログではおひさしぶりです。
技術広報をやっている luccafort です。

欧州サッカーリーグが最終節を終えて悲喜こもごもな感情を抱いている今日この頃いかがお過ごしですか?
ぼくはインテル・ミラノ勝ちきってくれ!頼む!!!…そんな思いで最終節に祈りを捧げていましたが、残念ながらインテル・ミラノは優勝できずACミランが優勝しました。
完敗でございます。おめでとうACミラン、来季は神に祈るのではなく実力でねじ伏せる、そんな強いインテル・ミラノになることを祈ってます。

閑話休題。

今日は技術広報としての内容ではなく、4月23日に開催された Go Conference 2022 Spring についてお話したいと思います。
開催からちょうど一ヶ月ほど経過したこと、次回Go Conferenceの日程が公開されたこともあり書いてみようかなと思います。

※以降、Go Conference 2022 Springのことを春のGo Conference、Go Conference 2021 Autumnのことを秋のGo Conferenceと呼称します。

イチ登壇者からみた視点、そして運営スタッフからみた視点、2つの異なる視点から感じたことや思ったことなどをお伝えしたいと思います。
この記事を通して、登壇に興味はあるが経験がないかたやGo Conferenceに興味はあるが運営ってなにをすればいいのかわからないかたの視座や視野が広がると嬉しいです。

なお、この記事はGo Conferenceオーガナイザーのかたに許諾を得て書かせていただいています、快諾いただきありがとうございます!
こういうことを書こうと思います…って確認したらめちゃくちゃ背中を押してもらえてハッピー!!!

また、先日個人ブログのほうにプロポーザルのすゝめを書きました。
プロポーザルを出したいけど、どうすればいいのかわからない…というかたは参考にしてみてください。

登壇者としてのふりかえり

まずは登壇者として春のGo Conferenceをふりかえってみたいと思います。

登壇資料はこちらになります。

スライドはあまり書き込みすぎないようにしていたため、おそらく見ただけではどのような発表をしたかわからないかと思います。
運営スタッフがYouTubeに動画をアップロードしてくれているので、気になった方はご覧ください。

登壇資料から得る学び

では、早速登壇資料を作る過程で学んだこと、そして登壇を経験してどう感じたのかをお伝えしようと思います。

登壇準備

今回、登壇するに当たり登壇資料の作成をおおまかにわけると大きく4つの段階に分類されます。

  1. アイディアの発散と収束
  2. 登壇者が参加者に伝えたいWhyの定義
  3. 第三者レビュー
  4. スライド作成と微調整

おそらく登壇に慣れたかただと「Whyの定義」と「アイディアの発散収束」が逆なのではないかと思うのですが、一旦忘れます。
ここで詳細について語る必要性はないと思うのですが、まず多くの方がつまづく、戸惑うアイディアの発散と収束についてみていきたいと思います。

こちらは実際に書き出していたマインドマップの一部です、全体はこれの5倍ほどの大きさになっていました。

このとき、重要なことは「思いついたことはすぐに書き出す」ということです。
ぼくはすぐに書き出さなかったことでいくつかの思いつきが虚無へと消えてしまいました、もったいない……。

それはさておき、ある程度の量を書き出し、もうこれ以上はでない出尽くしたと感じたタイミングでMiroに移していきます。
その際に「これは補足、もしくは不要」と感じたものは、離れたところにまとめておくか、削除するといったことを行いました。
この段階ではまだまだ荒削りで、主張だけが書き出されています。

そして、主張から「根拠」「事実(一般論)」「補足・仮説」で主張したいことの情報補強を行いました。
それが次の図です。

この段階でおおよそ先程の付箋の2倍ほどに膨れ上がっています。
いったいこの登壇者は何分間喋り続けるつもりなのでしょうか?20分枠であることを理解しているのでしょうか?

フィードバックレビュー、そして修正&修正……

それはさておき、ひとまず主張したいことが出揃ったと感じたため、この段階で以前大規模なカンファレンスに登壇した @okeicalm@sugi_masataka にレビューを依頼しました。
現段階ではただ付箋が貼られているだけなので各セクション(それぞれの最も主張したいことで一応意識的に分けていた)ごとにどういった主張と事実を伝えるか?を説明しフィードバックをもらいました。

もらったフィードバックは実に正論で大変耳に痛い言葉ばかりでした。
一例として、次のようなコメントをもらえました。

他の言語コミュニティと比べてGoコミュニティならではの要素はなんですか?

luccafortが登壇しなければいけない必然性はなんですか?

これらはまさに自分自身でも感じつつも、内心で誤魔化していたことだったので、Whyに立ち戻って考え直す必要性に気づきました。
ここでいうWhyは、「登壇者が参加者に伝えたい思いはなんであるか?」です。
そこで原点に立ち返って一番伝えたいことはなにか?そのために必要な要素はなんであるか?を再考しました。

あまり変わってないように見えるかもしれませんが、補足的だったことや自身の願望・妄想が書かれた付箋を捨てています。
その上で、「これはどうしても伝えたい!」や「これがないとこのセッションを話すことはできない!」と思ったもののみを残し、その主張を補強する事実を追加しました。
言いたくて最終的に目指すのはこれだ!みたいな主張もありましたが、どうやっても話が脱線するので馬謖を斬る思いで捨てました、とてもつらい。

スライドはできた…が?

最終的に上記の状態からスライドを作成しました。
本来はもう2〜3往復レビューを経てスライドを作る予定でしたが、4月は想定外に仕事のタスクと私事のタスクが多く、思いの外時間がなくなってしまいました。
おかしい、4月はGo Conferenceに登壇するということでスケジュールを調整していたはずなのだが。

ともあれ、先程のMiroでは1行につき1主張として設計していたので、スライドに記載するのは主張の付箋にはられたワードのみにしました。
結果、伝えたいことだけを濃縮したスライドになったと思います。

逆に言うとスライドだけみてもわけがわからなくなったのですが、これは意図的にそうしていました。
スライドは一定以上の時間見続けないと視聴者は興味を失う、という情報を同僚から教えてもらったからです。
そのため、より情報を削ぎ落として画面に主張が長時間映るよう工夫をし、トークスクリプトを手厚くする方向で調整をおこないました。

人生初の大型カンファレンス登壇のアチーブメント

登壇自体は登壇資料の作り込みやトークの練習があまり割けなかった割にはうまくいったのではないかと思います。
タイムキーピングに関しては開始時点で若干のビハインドが発生していたので、心持ち早め、一部テキストをスキップするなどアドリブに弱いタイプの人間ができる最大限の効果を発揮できたと思います。
反面、当然ながら反省点も多々あります。

反省はしている、だが後悔はしていない。

最も大きな反省点は登壇の準備に全力をかけれなかったことです。
登壇の質はかけた労力と時間に比例するので、やるべきことができていなかったとも言えます。

今回ぼくは初めての登壇にもかかわらず、運営スタッフ兼登壇者として参加しました。
これは単純にいって準備にかける時間が圧倒的に足りなくなる愚行でした。

登壇と運営の両立をしているメンバーもいますが、あれは常日頃からアウトプットをし続けているからできることなのだと実際に体験して痛感しました。
彼ら、彼女らは普段からイベント登壇やブログ執筆、社内勉強会などを通して知識や経験のアウトプットをおこなっています。
カンファレンスはそれらの集大成であり、いってしまえばいままでやってきたことのサマリーにプラスαを付け加えるだけで十分価値が高い登壇になっているのだ、ということを学びました。

登壇しているからすごいのではなく、普段からアウトプットし続けていくからすごくなっていくのだと本当の意味で理解できました。
日々の開発からなにを学び、なにをアウトプットしてきたか?それがアウトプットを支える技術ということですね。

そのためには全てに手を出していては時間が足りなくなります。彼ら、彼女らをみていると自分が得意とする、あるいは興味関心がある軸をみつけ、そのアウトプットを重視しているようにみえます。
残念ながらぼくにはそういった技術のコアとなる軸がないので、Goコミュニティを通じてみつけていきたいと考えています。
反省はしていますが、登壇者と運営者の二足のわらじを履いたことは後悔していません。

最大限楽しんだからな、ガハハ!!!

表舞台のふりかえりまとめ

初めてのカンファレンス登壇は反省もありましたが、ただ参加者として学ぶ以上に多くのことを学ぶ機会に恵まれました。
今回は十分な準備ができた登壇だとはお世辞にも言えませんでしたが、登壇したという実績がさらなる欲求、「次も登壇したい!」という欲望の火が灯っているのがわかります。
ぼくはGoという言語もコミュニティもとても好きなので、次回は技術分野でなにか登壇してみたいなと考えています。

これで表舞台、登壇者としてのふりかえりを終えようと思います。

運営者としてのふりかえり

次に裏舞台、運営スタッフとしてのふりかえりです。

なぜカンファレンスの運営に携わったのか?

理由はシンプルで秋のGo Conference運営をさせていただきましたが、諸々至らぬ点があったことを痛感していました。
春のGo Conferenceはぼくにとってのリベンジマッチといえます。

鉄は熱いうちに打て、という言葉があるように反省を活かすには出来るだけ早く挽回するほうがよいと思ったので秋のGo Conferenceふりかえり会で「手伝えることがあればやるよ! 🙋‍♂️ 」と言ってました。

今回はプロポーザルを出そうと募集前から考えていたので、司会のように常時運営として働く役割ではなく、運営としては当日参加しなくてもよいような裏方の役割になることを考えていました。
結論からいうと、当日も普通に運営スタッフとして動いていたので、このときの目論見は完全に外れてしまいました。

運営スタッフとしての担当範囲

ぼくが運営として担当したのはRemoと言われるオンライン会場にまつわる企画・運営を主に担当しました。
先程書いたように今回はリベンジ戦です。

特に秋のGo Conferenceふりかえりで、メンバーから出た大きな課題として「オフィスアワーブース・スポンサーブースのサポートを十分にやりきれなかった」がありました。
そこで今回はオフィスアワーブースやスポンサーブースが開催されるRemoチームに参加を希望しました。
正直Webサイトチームも面白そうだなと思っていました。

イベント開催までに行ったことは企画から運営、はたまた社外交渉のようなものまで多岐に渡るのですが、大きな成果としてはスポンサー向けマニュアルを整備したことだと思います。

「マニュアルの整備?それだけ?」と思ったかたもいるかもしれませんが、スポンサー企業の総勢35社、シルバースポンサー以上の企業さまの数に限定しても20社ある状態です。
つまり全員がみることができ、情報の一覧性が高いナニカが必要になる状況でした。

その点で、秋のGo Conferenceで経験した「こういう情報があるといいのではないか?」という知識や経験をマニュアルに反映できたのは我ながらGood Jobだったのではないかと自画自賛しています。

どの程度、このマニュアルがスポンサー企業さまの負荷軽減に貢献できたかはわかりませんが、開催時期が近づくに連れ、さまざまな情報発信がされるため、このような情報の入口を作ったことは大きな価値があったと考えています。

下記が実際に作成したマニュアルの目次です。
単にスポンサーするといってもその内容が多岐に渡ることをご理解いただけるのではないかと思います。

運営のタスクはGitHub Projectsを使って管理をしていました。
画像の右端のレーンのDoneの数が195個になっているのがわかると思います。
半年かけて様々なタスクを倒してきたのだと思うとなかなか感慨深いものがあります。

こうやって見返すと普段チームで開発しているやり方ややっていることとそんなに変わらないなぁと思います。
画像ではtenntenn無双っぽくみえますが、他のスタッフもめちゃくちゃ貢献していますw

新たな気付きとして、仕事ではなかなか気軽に新技術を投入するのは躊躇われますがカンファレンスであればやる気次第でをWebサイトやビンGoに新技術を導入したり、社外のエンジニアから直接レビューをしてもらえます。
そう考えると副業よりもカジュアルにそれぞれの会社のエッセンスを知ることができるメリットがあると思います。

ぼくは勉強会のあとの懇親会…のあとの居酒屋でする技術トークが好きな人間なんですが、カンファレンスの運営メンバーは居酒屋でする技術トークに近い楽しさがあってとても楽しかったです。
またこの居酒屋トークを気軽に楽しめる日が来るといいな、と思っています。

表舞台と裏舞台のふりかえりまとめ

カンファレンスの表舞台と裏舞台についてふりかえってみました。
おかげさまで最終的にconnpassのイベントページ上では参加者が1100名を超える大規模なイベントを無事開催し、登壇するというハードワークを走り切ることができました。

カンファレンスの運営をしながら、登壇もしているエンジニアのかたは他にもいらっしゃると思いますが、実際にそれぞれでなにを考え、どう行動してきたか?はあまりブログなどでも語られる機会がないのではと思い、より実情を知ってもらうよい機会だと考えて今回ブログを書きました。
また、マネーフォワードの就業時間を一部使ってGo Conferenceの運営時間に当てさせてもらったので、その恩返しではないですが会社のテックブログで投稿しています。

「カンファレンスの運営もマネーフォワードが大事にするテクノロジードリブン、OSSへの還元だよ」と言ってくれた当時の上司であるVPoE ryoff のおかげでGo Conferenceは無事開催することができました。

改めてここで謝辞を述べたいと思います。
(秋のGo Conference〜春のGo Conference間に所属部署が変わり、上司も変わったので代表でryoffにお礼を述べてます。)

こういうことを書くと「とにかく大変だったけど楽しかった!」みたいなワードで溢れてしまうんですが、Go Conferenceでは「持続可能な運営、誰かの犠牲の上に成り立たないカンファレンス」を目指していると ymotongpooがはっきりと言ってくれていたので、無理のない範囲で頑張れました。

この記事を読んでくれたひとのうち1名でも登壇やカンファレンスの運営に興味を持ち、

  • 「登壇できるようになるまで待っていたら永遠に登壇できない」ということを。
  • 「コミュニティ運営をしているひとたちはスーパーマンではない」ということを。
  • コミュニティはいつも「ひと > もの > おかね」が足りない。みんな助けてくれ!ということを。

理解する一助になれば嬉しいです。

まだ次回Go Conferenceの開催発表は未定ですが、また運営か登壇者として参加したいと考えています。
記事作成後に次回Go Conferenceの日程が公開されてました。
秋の参加はいまからだと超厳しいと伝えていたので、しばらく猶予があることにホッとしています。
次の機会までに登壇ネタをいまから蓄積していこうと思います。

とりあえず、登壇者と運営者の二足のわらじを履くのは思っていた3倍くらい大変だったので、次回はどちらかに専念したいと思います!w

今回からチャレンジ枠や英語枠などが増えたので、いままで挑戦したことのない人たちの登壇を聞いてみたいです。
それでは、またどこかのカンファレンスやイベントでお会いしましょう。

バーイ!!!!!

[追記]

HPに登壇者として表示されたときに記念に自分の登壇者ページをスクショしてニヤニヤしてました。

[追記2]

最近Meetyもはじめました。
情報発信していきたいけど、どこから手を付けていいのかわからない、ブログを書いてほしいけど忙しくて書いてくれない…みたいなあるある話しなら知識と経験をお伝えできるのでお気軽にどうぞ。
雑に「技術広報ってなにやるんですか?」という情報交換でも大丈夫です!


マネーフォワードでは、Goをフォワードするエンジニアを募集しています。
少しでもご興味をお持ちいただければ、ご応募ください。
みなさんのご応募をお待ちしています。

【会社情報】
Wantedly
株式会社マネーフォワード
福岡開発拠点
関西開発拠点(大阪/京都)

【SNS】
マネーフォワード公式note
Twitter – 【公式】マネーフォワード
Twitter – Money Forward Developers
connpass – マネーフォワード
YouTube – Money Forward Developers

Pocket