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Agile Testing Days 2022に参加してきました!

この記事は、Money Forward Engineering 1 Advent Calendar 2022の12日目の記事です。

こんにちは!マネーフォワードでQAエンジニアをしている森田です。

11/21~11/24にドイツのポツダムで行われたAgile Testing Days に参加しましたので、会場の雰囲気や印象的だったセッションについてお話します。

※講義は全て英語だったため、この記事に記載する日本語の内容には、個人の解釈が含まれております。

Agile Testing Daysとは

Agile Testing Daysは、アジャイルコミュニティのカンファレンスで、ヨーロッパ最大級のアジャイルソフトウェアテストのお祭りです。130人以上が登壇します。

200以上のセッションが用意されており、講義だけでなく、チュートリアル、ワークショップ、ソーシャルイベント、オープンスペースもありました。 内容は多岐に渡り、アジャイルソフトウェア開発の様々な分野の、新しいプラクティスや戦略、パフォーマンスを向上させるのに役立つ学習や教訓について発表がありました。テスターのメンタルヘルスや、多様性と包括性にまつわるトピックなどもあります。

会場の様子

ドイツのポツダムにあるDorintというホテルを貸し切って実施されました。

軽食、昼食、スイーツ、夕食が振舞われ、食事をしながらの会話することもできます。

スイーツもとても美味しく、太ってしまいました...。

日本のカンファレンスと同様に複数の部屋が用意されており、同時進行で10程度のセッションが開催されていました。

夜には、仮装パーティーやオンラインゲーム対戦、人狼をやる会など、業務以外の話でも盛り上がれるような催しがたくさん用意されていました。

こちらのTwitterの投稿でも雰囲気を感じていただけるかなと思います ;)

0日目(有料のチュートリアルデー)

8つあるチュートリアルのうち、私は "Let’s lead quality together!" に参加しました。9時から17時までのみっちりチュートリアルです。

5テーブルあり、自己紹介から始まりました。座学だけでなく、リーダーシップの特性について思いつくものをみんなで出しあったり、難しいシチュエーション(例:マネージャのAさんはパフォーマンスが出ていない部下のBさんに話をする)での会話のロールプレイをしたりしました。

一番印象的だったのは、リーダーシップとマネジメントの違いの説明スライドでした。

> リーダーシップは人志向であるのに対して、マネジメントはタスク志向である > > リーダーシップは人を導くことにフォーカスし、マネジメントは業務の管理にフォーカスする > > リーダーシップは心にアプローチするのでワクワクする。マネジメントは頭にアプローチし、効率的に業務を回せるようにする

普段、グループのリーダーとしてあまり意識せずに両方を行なっていたので、違いを知って、ハッとしました。

また、チュートリアルでは丸一日同じメンバーと話をするので、とても仲良くなりました。

1日目

9:15からのセッションの前にLisa Crispin & Janet Gregoryが実施するLean Coffeeがあったので、勇気を出して、参加してみました。

(Lean Coffeeの説明はここでは割愛します)

私は初めてLean Coffeeに参加したのですが、こんな短時間(45分)で多く(5つ)のトピックについて意見交換をできるのか!とびっくりしました。ぜひ自分のチームでも行ってみようと思った手法です。

たくさんあるセッションの中から選ぶのは大変でしたが、以下のセッションに参加しました。

一部のセッションはライブ配信されており、リモートでの参加者が聴講できたり、3ヶ月以内であれば後からでも視聴することができます。

"Vaccinate your Software, Build its Immunity"はカオステスティングの話だったのですが、とても印象的な言い回しがありました。

> カオステスティングはワクチンのようなものだ。 > > ちょっとharmを与える(ウイルスを体内に取り込む)ことによって、どうやって対処すべきか(免疫)を手に入れる。 > > 一気ではなく、少しだけ壊すのがコツである。

2日目

各セッションのメモはこんな感じでmiroに書き残していきました。

2日目に参加したのは以下のセッションです。

セッションのほぼ直後にはグラレコも展示されていました。

"Creating a Culture of Learning"では、学習をしている時に脳ではどういうことが起きているかという話から始まり、2重の振り返りの話や、学習の12のアンチパターンの話がなるほどな〜と思いました。 なんとなくそうだよなと思っていたことがリストアップされていて、頭の整理になりました。

"Visual problem-solving: the marker strikes back again!"はワークショップで、ビジュアル化することで、問題と解決策を明確にしていく内容でした。初対面の人とペアを作ってワークを行うプロセスを通して、初対面のその人の課題感の解像度が格段に上がったのを実感しました。この手法もぜひチームでやってみたいと思いました。

夜は、街のレストランに出かけていき、クリスマスマーケットも覗いてきました。ポツダムは2~4℃くらいで、寒かったです。

3日目

疲れた時に、甘いものと飲み物がすぐ近くにあるのは、最高ですね!

最終日は、ライブ配信されない、ワークショップを中心に参加しました。(ホテルにほぼ缶詰だったので、合宿気分でした)

"Discover your Explorer Soul "では、ピザの配達サービスのアプリの例を使って、探索的テストのチャーターを書いてみるワークショップでした。残念ながらチャーター作りの苦手意識の克服はできませんでしたが、同じグループの人と意見交換したり議論をすることによって、チャーターを作りやすくなるということを実感しました。

Creation of the Quality Radar"では、テストの活動を複数の切り口から分類し、どのくらいテスト活動ができているのか、一部の分野に偏っているのかを可視化する手法を学びました。自分で書いてみる時間もあったのですが、なかなか書き出すことができず、QAチームや開発チームだけでなく、ビジネスチームも巻き込んで書いてみると面白そうなワークになりそうだなと思いました。

参加してみた感想

(現地参加者特典のTシャツとバッグ)

英語のカンファレンスの参加は初めてで、ちゃんと英語を聞き取れるか話せるかとても不安でした(3ヶ月ほど前から英会話で話す練習してました)

ですが、とてもオープンな雰囲気で、カジュアルに話すハードルがとても低い環境でした。すれ違う時に "Hi :) "と挨拶したり、ランチタイムに隣座っていいですか?と初対面の人とソフトウェア品質やテスト、QAについて意見交換もできました。

その中でも一番嬉しかったのは、自分の悩みをセッション中やプチイベントの中で聞いてもらって、意見をもらえたことです。

「異なる国の拠点の開発エンジニアやQAエンジニアとどのように協力して品質保証をしたら良いか」という悩みを打ち明けたところ、「具体的にどのあたりに課題を感じているのか?」「共通の目的はあるか、話し合っているか?」「品質のチェックリストはあるのか?」「プロセスとしてQAレビューを通さないとコミットできないようにするのはどうか」など、たくさんの質問や意見をいただきました。

同じ悩みを抱えている人、同じ分野の業務をしている人と話したりTwitterをフォローしあったりして知り合えたのが、現地参加の一番の旨みと感じました。

セッション数も多く、1人では聞ききれなかったので、来年は複数人で行きたいです!


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