はじめに

2016年6月24日、この日は歴史的な一日となってしまいました。一日市場と格闘していたんですが、目ん玉が飛び出るような値動きに脳みそがヘトヘトです。

イギリスのEU離脱に対し、市場はどんな反応をしたのか、後学のためにもレポートしたいと思います。ザ・フライ井村のLet'sカブトク!


決戦前夜、アメリカの株式市場は史上最高値圏だった

開票前日の6月23日夜、世論調査では残留支持派がわずかながらも優勢だと報じられ、アメリカのNYダウは大幅高。史上最高値圏で取引を終えていました。

この流れを受け、残留はほぼ決定と捉えられ、日本市場も強く始まりました。特に個人投資家の多い新興市場では、あちらこちらで爆上げしている銘柄も多く、ここから下げるなんて考えられないわ!てな感じでした。それが……。

いったい何が?わずか10分の急落劇!

午前9時58分、好調だった日経平均が突如値を消しました。わずか10分で日経平均が500円を超える急落、これなかなかヤバさが伝わらないんですが、野球でいえば試合開始1回の表でいきなり5点とられたようなもんです。

訳の分からない急落に見舞われ、その日買っていた株を豪快にぶん投げました。ツイッターなどで調べてみたら、どうやら開票速報で離脱支持派がリードしているようでした。どこまでも下がりそうな下がりっぷりに、普段あんまりしないんですが思わず空売りを入れたら……。

開票速報に一喜一憂!市場参加者は固唾を飲む

10時10分過ぎ、再び残留派の票が伸びてくると次第に日経平均は回復していきました。急落からの急騰についていけず、空売りも損切り。買いと売りの両方で往復ビンタを綺麗に決められ、傷ついたのでとりあえずNHKの開票速報を固唾を飲んで見守っていました。

市場は開票結果に完全に支配されているようでした。

その後、どんどんと離脱派の票が伸びていき、前引けにかけてジワリと嫌な下がり方をしてきました。

離脱決定!リーマンショック級の急落へ……

11時30分、お昼休みになっても離脱派の勢いは止まらず、ついにBBCから離脱派が多数を占めるとの発表が!ここまで結構下がっていたので、仮に離脱が決定してもそんなに下がんないんじゃねぇの?なんて考えは一気に吹き飛ばされてしまいました。

日経平均先物は1,000円安、ドル円は99円台……リーマンショックか!って言いたくなるくらいの大暴落。

正式に離脱派勝利が発表され、さらにダメ押しの下げ。結局、日中の高安の値幅は1,500円を超え、リーマンショック時の記録を超えてしまいました。

今後、いったいどうなる……?

6月24日夜、欧州もアメリカもアジアも例外なく暴落しています。一回こうなると、一気に雰囲気が悪くなりますし、すぐさま戻すとは考えにくいです。

最悪のシナリオとしては、イギリスの例を武器に、他のEU加盟国も離脱を匂わせてくることが考えられ、EUはますます大混乱してしまうというもの。

楽観シナリオとしては、イギリスはEU離脱に向け2年をかけ交渉していくので、なんやかんやでソフトランディングするんじゃかいかというもの。今すぐに影響するものでもないですしね。

それと、日本にはここのところ動きのない日銀の暴れん坊、黒田総裁が控えています。もう動かざるを得ないんじゃないですかね。本日の暴落でそこそこ買いを入れてしまったので、動いてくれないと困るというのが本音ですけどね!


※情報に間違いがある可能性がありますので、必ずご自身でご確認し、投資判断は自己責任でお願いいたします。

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