プレミアムフライデーの実態は? 調査で判明、贅沢の中身

認知率90%も早めの退社は約1割

プレミアムフライデーの実態は? 調査で判明、贅沢の中身

去る2月24日金曜日、「プレミアムフライデー」が初実施されました。

関ジャニ∞をナビゲーターに、開催前からメディアは大盛り上がり。飲食店などサービス業各社は開店を繰り上げたり、特別なキャンペーンを展開したりして、普段より早い来客に備えました。

しかし、本当に豊かな金曜日を過ごせた人はどれくらいいたのでしょうか? また、狙いの経済効果は。緊急アンケートを実施し、その実態を探りました。


認知率は90%だけど…

月末の金曜日には15時退社し、買物や旅行を楽しもう――。プレミアムフライデーには、個人消費の喚起と働き方改を促進したいという経産省や経団連の狙いがあります。

マネーフォワードは「プレミアムフライデー緊急調査」として、2月26日、その実態についてユーザーにアンケート調査を実施しました。

Q:プレミアムフライデーについてご存知でしたか?

プレミアムフライデーを「知っている」と答えた方は90%と高い数字に。「聞いたことがあるがよく知らない」が8.4%、「聞いたことがない・知らない」がわずか1.7%と、テレビや街頭でのPR効果がはっきりと表れる結果となりました。

Q:あなたのお勤め先ではプレミアムフライデーの取り組みは導入されていますか?

一方で、勤め先にプレミアムフライデーが「導入されている」と回答したのは約15%。

メディアでは、支援金を出した例や午後有給とし社員が一斉に退社する姿などが紹介されていましたが、実際には82%が「導入されていない」と、まだ様子見をしている企業が多そうです。

回答者からは、「今の職場では絶対に導入できない」「一流企業やホワイトカラーが対象の施策」「中小・零細企業は下請け的な役割も多く、現実的に導入は困難」という諦めの声も。

実際に現在、プレミアムフライデーに賛同する企業として名を連ねているのは、誰もが耳にしたことのある企業やそのグループ会社が多数。

「労働基準法ではっきり決まっていないので、取り組むかどうかが曖昧」「国も企業も本気さが見えない」という意見もあり、法的な拘束力がないために浸透が進まないという側面もありそうです。

Q:2月24日(金)のあなたの終業時間はどれくらいでしたか?

未導入の企業が多いため、やはり「通常どおりだった」が過半数を占める結果にはなりましたが、「15時終業」が4.1%、「いつもより早く終業できた」も6.6%と、その恩恵を受けた方もチラホラ。

いつもより早く終業できたという人にその時間差を聞くと、「1時間程度」「2時間程度」と答えた方が6割と時間にしてはささやかですが、残業せずに早く帰ろうというモチベーションにはなったのかもしれません。

気になる経済効果は?

Q:プレミアムフライデーをきっかけに、どれくらいのお金を使いましたか?

大きな目的である消費促進は果たされたのか? 残念ながら、全体のおよそ9割が「お金は使っていない」と回答。

一方で、お金を費やしたという人たちの回答からは、思い思いにプレミアムフライデーを楽しんだ様子がうかがえます。

「500~1,000円」を使ったという人は、「家族への手土産」「牛丼屋で半熟卵もつけた」「喫茶店でプレミアムコーヒー」「コンビニの限定弁当」「プレミアムビール」など、いつもよりもほんのわずかな贅沢を楽しんだ模様。

「1,001~5,000円」になると、「友人と食事」「同僚と飲み会」「家族で外食」と会社帰りに飲食店に立ち寄った人が多数に。

5,000円を超える人では、「デパート+外食(5,000円)」「マッサージ+レストラン(6,000円)」など、金曜の夕方を時間めいっぱい楽しんだ様子がわかります。

「箱根に日帰り温泉(1万円)」「観劇代(1万2,000円)」「外食+洋服+ジム(2万円)」「レストラン&子供のベビーシッター代(3万円)」など、初回から想像以上に満喫している方もいらっしゃいました。

「年代別×使用金額」で集計すると、「40代×3,000円未満」が最も多く、続いて「30代の5,000円以上1万円未満」という結果に。いつも家族のためにがんばるお父さんが、「家族にお土産を」、または「ちょっと飲みに行った」というのが実態でしょうか。

プレミアムフライデーに賛成? 反対?

Q:プレミアムフライデーの取り組みに対してどのように思われますか?

「どちらともいえない」が40.5%を占め、「賛成」「やや賛成」は38%という結果に。

導入企業が少ないためにその恩恵を受けた人も少なく、自分に対してどれほどの影響があるのかわからないという人が多そうです。

賛成意見には「早く帰る流れが世の中に広がるのはよい」「理由をつけないと、早く帰れない雰囲気があるので、宣言する意義はあるのかもしれない」と長時間労働が蔓延る現状を打破するきっかけとして期待する声も。

一方で、「早く帰ったぶんのしわ寄せが別の日にくる」という現実的な意見も多くみられました。

また、経済効果についても「お金がなければけっきょく消費しようとは思わない」「時給で働いている人たちは収入が減る」という切実な回答が多数。

「デパートや飲食店などで働く人たちが、この策にまったくあやかることができないのはナンセンス」「毎週水曜は接客業は完全休みにするなど、接客業向けにもなにしらの施策を打たないとしわ寄せがいく」といった、サービスを供給する側にも配慮すべきという声も寄せられました。

次回のプレミアムフライデーは、年度末の3月31日。いつもの月末より、さらに忙しくなりそうですが、初回だけのお祭りに終わるのか。それとも、より多くの企業を巻き込んだスタンダードとなるのか。今後の動向に注目です。

アンケート出典:マネーフォワードユーザーを対象にWebで実施
【集計期間】2月25日(土)10時00分~2月27日(月)9時59分
【回答数】859名 うち会社員は559名

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