少額から株が買える「ミニ株」はどんな人におすすめ?

FPの家計相談シリーズ

少額から株が買える「ミニ株」はどんな人におすすめ?

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナー(FP)が答えるFPの相談シリーズ。今回はプロのFPとして活躍する深野康彦氏がお答えします。


弟が「株式投資を始めるならミニ株から」と言っていて興味を持ちました。たしかに株式を一株単位で買おうとすると、額が大きくなってしまいます。一方で最近話題の株主優待を受けられるのか、手数料が高いんじゃないか、といった不明点があります。どんな人におすすめなのか教えていただけますか? 貯金は100万円弱あります。大半が預金で、20万円ほどが積立の投資信託です。
(20代後半 独身 女性)

深野:株式ミニ投資(通称「ミニ株」)に興味を持たれているとのことですが、ご質問にあるように単元株と比較すると売買手数料が高くなってしまうことは否めません。

売買に際しても、基本は注文を出した翌日の寄り付きでしか売買することができないことから、単元株と比較して使い勝手のよい商品とは言えないでしょう。

配当金や株主優待を受ける権利はあり、配当金は持株数に応じて受け取ることができますが、株主優待については所定の株数(通常は1単元)にならないと受け取ることはできません。株主総会に出席する権利も残念ながら付与されていないのです。

言葉は悪いですが「ないないづくし」であることから、ご質問にあるようにどんな人におすすめなのか疑問を持たれるのも頷けるところです。

ミニ株はどんな人におすすめ?

どんな人におすすめなのかを一言で述べるのは難しいですが、考えられるケースをいくつかご紹介してみることにいたしましょう。

1.株式投資を行いたいが投資金額が限られている人

数年前と比較すると単元株数などのくくり直しが多数の銘柄で行われていることから、1単元当たりの投資金額は少なくなりましたが、複数の銘柄に投資するためにはまとまった投資資金が必要になります。

複数の銘柄に分散投資したい。あるいは投資を始めたいけれど、投資資金があまりない方に向くと考えられます。

2.時間分散を活用したい人

株式累積投資(るいとう)を利用すれば、積立方式で個別株を購入することはできますが、自分の相場感に基づいて株式の売買を行う人で、時間分散を優先したい人にも向くと思われます。

3.株式の売買の練習をしたい人

ややこじつけになるかもしれませんが、株式投資をはじめて行う人が売買の練習のために利用するということも考えられます。投資金額が少ないことから、損失を被ったとしても単元株と比較してキズは浅くて済むからです。

いずれにしても、ミニ株は使い勝手がよいとは言い難い商品であることから、株式投資の主役ではなく脇役に過ぎない投資スタイルであると考えるべきでしょう。ミニ株で株式投資を始めたとしても、いずれかの時点で単元株投資に切り替えるべきだと思います。

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