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2018.02.4

打倒OPPO!中華ケータイ“その他大勢”のゲリラ戦

中国スマホの超絶進化(後編)

打倒OPPO!中華ケータイ“その他大勢”のゲリラ戦

前回は、日本人があまり知らない中国の携帯電話ブランドOPPO、華為技術(ファーウェイ)、小米科技(シャオミ)が実は世界ではすごいことになっている、という現状を紹介しました。

今回は、その“巨人たち”と戦わなければいけない中国国内の不運なブランドたちを紹介します。その中から、物量ではなかなか勝ち目がないと思われる日本企業の今後の戦い方に何か示唆を得られないか、探ってみましょう。


正攻法だけではない戦い方がある

大手3社は規模も大きく、並外れた資金力を持っています。一時期ファーウェイの日本支社の新卒初任給が月額40万円ということが日本でも話題になったように、技術者も人の子、優秀であればあるほど高いオファーを出せる企業に自然と集まっていきます。

また、相当の供給台数、営業力や資金がなければ、OPPOのように都会から田舎まで一様に店舗で埋め尽くし、“面を取る”ことも不可能です。さらに、カメラ性能や電池の耐久時間、本体重量などメカとしての根幹部分は技術力・資金量と直接の関係があり、この部分で他メーカーが大手に勝つことはほぼ不可能です。

では、そこで“試合終了”なのでしょうか。そんなことはありません。市場のサイズも大きいとはいえ、121ものブランドが生き残っているということは、規模を武器にした正攻法だけではない戦い方があるということです。

前回紹介したシャオミも、そうしたマーケティングの力でグローバルブランドにのし上がりました。よくよく見てみると、マーケティングの教科書に載っていそうなくらい意外と正攻法な、他のブランドとどう差別化するのかの手口が見えてきました。

女性の自撮りに特化した美図

性別、年齢、使用状況などであえて対象を絞るのは、マーケティングの常套手段の1つです。たとえ具体的な機能の差が大きくなかったとしても、色を少し変えたり、宣伝する時に「●●な人専用」と訴えたりすることで目を引き、買ってもらうというものです。

日本ではこの手法は研究し尽くされた感があります。こうした商品はたくさんありますが、最近私が見た中で面白かったのは、広島で売られているという「お好み焼き専用ビール」です。ビールは差別化が難しい商品ではあるのですが、これを見た時「ついにここまで来たんだな」と思いました。

中国においてこの分野で早かったのは、美図(メイトゥ)でしょう。メイトゥはもともと「snow」のような写真加工用のアプリで、自撮りをとにかく撮ってSNSに上げる中国人女性の多くがこれを使って自分の写真を加工していました。

アプリで成功したメイトゥは、次なる事業としてハード開発に進出。「自撮り専用スマホ」を発売したのです。最新モデル「V6」では「逆光自動補正モード搭載」「カメラを前後に4台搭載」「人工知能美顔ですべての作品が大作に」といったキャッチフレーズで気を引いています。

メイトゥのオフィシャルサイトに掲載されている比較画像

しかし当初はウケたこの方法も、最近では他メーカーのカメラの性能が上がり、またどのアプリでも単純な美化はできるようになってしまったことで優位性が薄れ、最近のメイトゥは苦戦しているようです。

現時点での新製品を見ると、「ドラえもん」「ドラゴンボール」「セーラームーン」とのコラボケータイを展開。日本の版権元のロゴが入っており、正規商品であることを押し出しています。ただ、セーラームーンはまだわかるとして、ドラえもんやドラゴンボールとのコラボモデルは「女性を狙う」という意識がぶれているように見えます。

猫耳に秘められた意外な効果

ほかに女性をターゲットにしたブランドとしては、SNH48を広告に起用している朶唯(ドゥオウェイ)も好調です。耳が自撮り用ライトになっている「猫耳携帯」など、時折ヘンな商品も出しています。

しかし、よくよく話を聞くと、男性ファンが多いSNH48を起用したのは「実はスマホは男性から女性へのプレゼント需要が多く、まずお金を出す側の男性に認知させるのが手っ取り早い」という消費者研究に基づいているなど、よく考えられていることに気付かされます。

ドゥオウェイ「猫耳携帯」L525。耳部分がライトになっている

そのほかにも、日本の「らくらくフォン」のようにキーが大きく、複雑な機能をなくして使いやすくしたシニア向けの携帯電話も、実は日本よりずっと前の時代から存在します。最近は子供向け製品も登場してきました。ターゲットを絞り、そのニーズに合わせた商品を作るという方向には、まだ可能性がありそうです。

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