2018.07.10

なぜ「爽健美茶」の新商品は「水」にたどり着いたのか

当初は梅風味も候補だった?

なぜ「爽健美茶」の新商品は「水」にたどり着いたのか

「お茶のイメージだったので、お水が出るの?と驚きました。飲んで元気が出る味、リピートしたくなる味です」

6月25日に開かれた、日本コカ・コーラ「爽健美水」新発売!記念イベント。女優の土屋太鳳さんは、「爽健美茶」ブランドから新たに誕生した新商品の味について、こう表現しました。

土屋さんの言うように、お茶のイメージが強かった爽健美茶。今、このタイミングで「水」に進出した理由とは何なのでしょうか。


「いろはす」とのすみ分けは?

1993年に発売されて以降、飲料市場に「ブレンド茶」という新しいカテゴリーを開拓してきた爽健美茶。新商品の爽健美水でも、ブレンド茶で馴染みのあるハトムギ、大麦若葉、月見草という3種の植物素材エキスを使用。そこに4種の果物素材エキスをブレンドしました。

「甘みを楽しみながら、植物の恵みで水分補給できる製品になっているので、お茶にはない楽しみ方ができます」(日本コカ・コーラの小林麻美マーケティング本部・シニアマネジャー)

爽健美水で新たに加わった果物素材は、温州みかん、レモン、ゆずピール、らかん果の4つ。柑橘系のさわやかな甘さが特徴です。爽健美茶と同様、アレルギー特定原材料27品目やカフェインが入っていないので、幅広い層が安心して楽しめるといいます。

「植物素材のブレンドから来る味わいを楽しんでいただきたい」と語る小林シニアマネジャー。日本コカ・コーラの展開する飲料水ブランドといえば「いろはす」が想起されますが、「いろはすは天然水なのにミカンやリンゴの味がする、透明な驚きを楽しんでいただく商品。フレーバーウォーターとは発想のスタートが異なります」(同)。

100以上の試作を経て完成

爽健美水の着想のヒントとなったのは、水の中にカットした果物やハーブ、野菜などを入れた「デトックスウォーター」です。感度の高い20~30代を中心にブームとなっており、こうした層に爽健美ブランドを手に取ってもらいたいという思いから開発に至りました。

ただ、完成するまでの道のりは、日本コカ・コーラの製品のこれまでの歴史の中でも困難なものだったといいます。それというのも、「爽健美茶ブランドの水」で想像する味が開発メンバーそれぞれで統一したイメージが持ちづらかったからです。

開発に着手したのは、2016年の夏から秋にかけて。そこから100以上の試作を重ねました。中には梅風味もあったそうです。1つ1つ手探りで、お客さんが期待するであろう味を吟味していった結果、スッキリさわやかにゴクゴク飲める、柑橘系の味にたどり着いたといいます。


7つの植物素材エキスをブレンド。中でも「らかん果」がポイントに

今回、新たに加わった果物素材のうち、特にポイントになったのが「らかん果」です。中国を原産地とするウリ科の植物で、強い甘みが特徴です。飲みやすくするために甘みがあったほうがいいけれど、人工甘味料では自然な風味が出てこない。そこで甘みを出すために大いに活用できたのが、らかん果だったわけです。

「爽健美茶が誕生したときも、ブレンド茶というカテゴリーはありませんでした。爽健美水でも、新しい市場を開拓していきたいと考えています」(小林シニアマネジャー)。お茶でもフレーバーウォーターでもない、新たな飲料カテゴリーを構築できるか。この夏の商戦が試金石となりそうです。

(文:編集部 猪澤顕明)

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