そのiPhone XS予約をポチる前に、己に問う4つの質問

買うべきか、買わざるべきか

そのiPhone XS予約をポチる前に、己に問う4つの質問

ありますよね。

日本時間で朝起きたら、アップル社のイベントで新しいiPhoneが発表されていて、その美しいフォルムの画像と手元の端末を見比べながら、値段にため息をつく瞬間が。

iPhone XS Maxは512GBモデルだとなんと16万4,800円(税抜き)。90年代のエアマックスブームを彷彿とさせるお値段です。どうしようかな。あの予約ボタンを明日、押すべきだろうか。

マネーフォワードが提供する家計簿アプリでは、平均的なユーザーで月に約1万9,000円の節約を実感しています。あの高嶺の花モデルのお値段で割れば、税込みで9か月分の節約効果が飛んでしまう計算です。買うべきか買わざるべきか、うーん悩ましい……。

そんなときにちょっと聞いてほしい、家計簿のひとからのアドバイスです。これから4つの質問をします。あなたはすべて、胸を張って答えられますか?


1. アップルの新製品はあなたにとって最優先の贅沢?

まず前回、今朝のようなときめきを覚えた時を思い出しましょう。あなたはその後、予約開始のタイミングを、どんな場所で迎えたでしょうか。会議の途中だったでしょうか。最速で最新機種を手に入れて、友人や家族に見せた時の反応はどんなだったでしょうか?

村上龍さんが90年代に出された絵本「あの金で何が買えたか」は、当時の(初期の)不良債権問題に費やされた国民のお金で何ができたのかを描いた本でした。今、まだ、あなたの手元にそのお金はあります。

ご家族や大切な人、大切な自分や今度の休暇のためにできるお金の使い方、最新のiPhoneを買わなかったら何ができるのかを1分だけ考えてみてください。

2. 仕事にも使っているから買う?

最新機種買わなきゃあるあるですね。通勤中の貴重な情報収集、業務のメールも打たなきゃいけない。最新のiPhoneがあれば、そのこなせるレベルもより一層上がることでしょう。

でも。でも。この新型iPhoneでなければ無理でしょうか?

場合によっては、お値段がもう少し手の届きやすいAndroidの方がイケてる可能性があります。最近のAndroid端末の性能をご存知でしょうか。それに、あなたが尊敬するあのビジネスパーソンは、最新機種のiPhoneを使っているでしょうか。

筆者は、PCの最新機種に買い替えたときに見られるような処理能力の速さは、一度にこなせる作業が限られたスマホだと、ちょっと関係ないかもしれない、と思い始めています。身の回りにある、似たようなモチベーションで取り入れたビジネスツールが周りにないか、今一度考えてみましょう。

3. ビッグウェーブに乗り遅れないため、お金を借りてでも買いたい?

高校生向けの授業でかつて、こんな質問をしたことがあります。

借金は悪いことなのか。

結論から言います。目的があって、返済計画も定義できている借金はむしろ良い借金です。

NHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」で先日放映され話題になった広島市信用組合理事長が発せられていた格言は、「お金を貸してあげる」のではなく「お金を使ってもらう」でした。

有意義なお金は、むしろ人生の幅を広げてくれるものです。あなたが計画的であれば、1と2の質問にも答えられて、かつ、アップルのイベントが未明に開かれて、次のiPhoneが出ることももちろん知っていたのですよね。そしてなによりそのお金、返せるのですよね?

そうであれば、問題もないかもしれません。

4. ジョブズの思想を受け継いでいくのは自分しかいない?

はい。すばらしいファンだと思います。

それではアップルの株を買って、ジョブズの思想が受け継がれていくように議決権を持ちましょう!アップルの時価総額は1兆ドルを越えています(2018年9月12日時点)。今、世界でいちばん選ばれている株です。

ということで、最新iPhoneを買うお金でさらにアップル株を買ったらいかがでしょうか。

それでも私は買うんだ、なぜそこまで止めようとする!

では、なぜあなたはこの記事をここまで読んだのでしょうか?少し後ろめたさがあるからですよね。大丈夫です、そんな筆者も同じ境遇です。

困りますよね、人生を変えてくれたプロダクト。それが、次の新しい自分を見つけてくれるかもしれない。人は誰しも”Think Different”(注1)できるものです。

でも、あれ?みんなと同じものを買っていたら、Think Differentしていないんじゃないの?

新型iPhoneの予約は、9月14日の16時01分に始まる予定です。筆者もこれから、記事冒頭にもどって考えてみようと思います。

(注1:”Think Different”とは、1997年に使われたアップルコンピュータ―の広告スローガン 写真:ロイター/アフロ)

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