はじめに

VR元年で3強が出揃う

今年は仮想現実(VR)元年と言われています。ちょうどこのタイミングで、世界の3強(3強とはアメリカのフェイスブック傘下のオキュラスVR、台湾の電機大手のHTC、そしてソニーインタラクティブエンタテインメントのこと)の商品が日本市場に出そろうことが発表され、市場の期待感は加熱し始めている状態です。

VRを一言で説明すると、ヘッドマウントディスプレイと言うゴーグル型のディスプレイを頭に装着することで、仮想現実の世界を楽しむことができる商品です。


話題のVRとは何か?

従来のヘッドマウントディスプレイはただゴーグル上に映像が映されるだけでしたが、VRの場合は位置センサーと連動しているので、頭の向きを変えたり、歩いて移動したりすることで、仮想現実空間の中を動き回ることができます。

VRを用いると、例えばRPGゲームのプレイヤーになってダンジョン(洞窟)をまるでそこにあるかのように探検したり、ガンダムに搭乗して宇宙空間でリアルな戦闘を体験したり、といったことができるようになるのです。後述するように、これはVRの適用領域としては入口に過ぎないわけですが、このような用途だけを考えても、少なくとも男子の場合はかなりわくわくしてしまうのではないでしょうか?

手ごろな価格で手に入るVR機器

さて、ではなぜこのVRが今になって急激に実用化されたのかというと、実はスマホの普及に一因があります。

世界中で何億台ものスマホが普及した結果、高性能の電子部品の価格が劇的に値下がりしたからです。結果、スマホ以上の処理性能が必要なVRについても、消費者が購入できる価格で商品化が進むようになったわけです。

今後、実際の市販価格は変動するとは思われるものの、現時点で新聞に発表された価格で比較すると、台湾のHTCの価格は99,800円、アメリカのオキュラスは83,800円、そしてソニーは44,980円でVR用のヘッドマウントディスプレイを購入できます。まずはこの価格を見ただけでも、VRが贅沢品ではなく一気に普及品として市場に受け入れられることが予想されます。

この3社の価格設定を見ると、圧倒的に今後の展開が有利なのはソニーです。

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