はじめに

“空飛ぶホテル”と称されるほど贅沢な大型旅客機をご存知でしょうか?

その名は「エアバスA380」。2005年4月の初飛行から、世界中にファンを持つ世界最大の旅客機です。

このA380をANA(全日本空輸)が日本の航空会社としては初めて、東京(成田)=ハワイ(ホノルル)便に就航させることを発表し、その存在が改めて注目されています。

航空機ファンならずとも、ぜひ一度は体験してみたいラグジュアリーなエアバスA380による空の旅の魅力をご紹介します。


ANAがエアバスA380型機を導入

3月6日、ANAは2019年春より成田=ホノルル線での就航を予定している世界最大の旅客機エアバスA380型機の特別塗装デザインとその愛称を発表しました。

公募のデザインコンテストから選ばれたのは、ハワイで神聖な生き物とされているウミガメをモチーフにした作品。機体の愛称も「空飛ぶウミガメ」の意味を持つ「FLYING HONU」に決定しました。

エアバスA380型機を日本の航空会社として正式導入するのはANAが初めてになります。同社は現在、3機の導入を決めており、いずれもホノルル路線としての就航が予定されています。

「空飛ぶホテル」と呼ばれる理由

エアバスA380型機は、総2階建てで、550席超の座席設定が可能な世界最大の旅客機です。導入している各航空会社は、そのスケールの大きさを活かして、さまざまな趣向を凝らした豪華サービスを展開。

“空飛ぶホテル”と呼ばれるほどのラグジュアリーな機内設備には世界中から熱い視線が注がれています。

現在、日本に定期的に乗り入れているA380はタイ国際航空のみですが、2019年春のANA就航よりひと足早く、2017年3月26日より、成田=ドバイ線にA380型機を再導入するとエミレーツ航空が発表しました。ドバイを本拠地とする同社は、世界40都市を超える路線でエアバスA380を運航する世界最大のA380オペレータです。

そして、同社のA380機はその群を抜いた豪華さでとりわけ注目されています。

大きな機体のなかには、完全個室のファーストクラス「プライベート・スイート」14席をはじめ、フラット・ベッドシートになるビジネスクラス76席、ゆとりあるシートを備えたエコノミークラス399席の合計489席を用意。

ファーストクラスには「機内シャワースパ」が設けられ、なんと上空でもシャワーを浴びてリフレッシュすることができます。さらにブルガリのアメニティキットや、保湿効果のあるラウンジウェアも用意されているという準備のよさです。

ビジネスクラス、ファーストクラスの利用者は、機体の2階に設置された「バーラウンジ」で、カクテルや軽食を楽しみながらくつろぐこともできます。

安心の日本語サービスも

また、エミレーツ航空には400人以上の日本人客室乗務員が在籍しているため、日本路線には必ず数名の日本人客室乗務員が乗務し、日本語でのサービスに対応してくれるそう。

そして搭乗前には空港内の専用ラウンジでブッフェ式の食事や飲み物、ビジネスセンター、シャワーなどを利用でき、ハードの面だけではなく、ソフト面でもとにかく、至れり尽くせりなのがエミレーツ航空のA380です。(対象はファーストクラス、ビジネスクラス利用者、あるいはエコノミークラスを利用のエミレーツ・スカイワーズ・プラチナまたはゴールド会員)

エミレーツ航空の広報担当者によると、贅を尽くしたサービスの提供によって富裕層を取り込みたい一方、「日本路線のターゲットとしては、女子旅、ビジネス客、シニア層の方々も想定しています」と言います。

「ラグジュアリーだけではなく、より親しみやすいブランドに」という考えのもと、エコノミーシート利用者の取り込みにも注力しているそう。同社の充実した機内エンターテインメントシステムや無料Wi-Fi、機内で携帯電話が使えるなどのうれしいサービスは、もちろんエコノミーでも体験できます。

とはいえ、一度は乗ってみたいのがファーストクラス。飛行機を目的地へのただの移動手段として利用するだけでなく、その搭乗自体が目的となれば、さらに旅が楽しくなりますよね。

ANAホノルル便のA380型機の内部がどのようになるのかについては、まだ公表されていませんが、同社も豪華サービスを展開してくる可能性も。2路線の就航でより身近になるエアバスA380、これからは飛行機の“指名乗り”もありかもしれません。

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