はじめに

日常生活や生き方を通して、お金の価値観・人生観を考えるきっかけになるような話題の本をMONEY PLUS編集部がピックアップ。書籍の担当編集者に読みどころやこだわり、制作秘話などを語っていただきます。

今回は、小暮真久著『人生100年時代の新しい働き方』をご紹介します。


『人生100年時代の新しい働き方』小暮真久著


「未来想像力」「共感聴力」「トラブル察知力」「巻き込みストーリー力」「味わいフレーズ力」、ロジカルシンキングよりも役に立つ5つの力と14のスキルを紹介。激動する時代の中で、型にはまらないキャリアを歩んできた著者が生み出した新しい働き方を提唱した1冊。
四六版・並製/220ページ/ダイヤモンド社/2017年9月22日

担当編集者のコメント

「この人は、なんて軽やかに仕事をするんだろう」

テーブル・フォー・ツー(TABLE FOR TWO、以下TFT)代表理事であり、社会起業家という生き方を日本に示した人物でもある小暮真久さん。

これまで2冊、書籍づくりでご一緒しましたが、私は小暮さんほど自由に、そして自然体で仕事に向き合う人を見たことがありません。

たとえばそれは、「人工心臓の研究者→マッキンゼーでコンサルタント→NPO経営者」という型にはまらないキャリアや、「TFTをヨーロッパで広める」というミッションのためにご家族とともにイタリアに移住する、といった柔軟な働き方、暮らし方にも表れています。

翻っていま日本では、働き方改革や副業解禁、ライフシフトなど、私たちの「働く」を巡って盛んに議論されています。

ですが、実際に新しい世界に踏み出し、自由な働き方を実現する「基礎スキル」については、なかなか語られることがありません。実際に取材していても、「山積みの仕事をこなすので精一杯。働き方なんて変えてる場合じゃないよ」という声も聞きました。

そんな折、ふと小暮さんに、「いま一番日本人に足りないスキルは?」と聞いた瞬間、本書は生まれました。

ご自身の海外での経験も踏まえ、ロジカルシンキングなどのハードスキルではなく、話し方や聞き方といったソフトスキルこそ重要だというそのお話は、そのまま自由に働いて成果をあげるための「基礎スキル」そのものでした。

9,000キロ以上の距離を超えて小暮さんと議論して結実した、本書の5つの力と14のスキルは、働く人すべてにとって役立つことでしょう。

ぜひ、手にとってご覧ください。

(ダイヤモンド社:担当編集 廣畑達也)

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