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2018.10.6

5000万超の住宅ローンで支出増「貯金が底をつきそうです」

FPの家計相談シリーズ

5000万超の住宅ローンで支出増「貯金が底をつきそうです」

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は花輪陽子氏がお答えします。


5,000万円を超える住宅ローンを組んでしまい、収入よりも支出が多くなってしまいました。まったく貯金ができないどころか、貯金が底をつきそうです。月々の足りない分はボーナスから補填してなんとかやりくりしています。この先、どうしたらよいでしょうか。

〈相談者プロフィール〉
・男性、46歳、既婚(妻:パート)、子ども2人(小学生・幼稚園児)
・職業:会社員
・居住形態:持ち家(戸建て)
・手取りの世帯月収:29万円(うち3万円は妻のパート代)
・毎月の支出目安:33万円
・総資産:10万円

花輪:住宅ローンをいくら借りるかで、住宅購入の際の予算は変わってきます。住宅ローンの借入額を決めるときに重要になるのが返済比率(返済負担率)です。

返済比率はどのくらいが適切なのでしょうか。

借り入れ可能額と、無理なく返済できる金額は別

金融機関の返済比率の審査基準は30~35%程度が一般的です。返済比率は年収に占める年間返済額の割合になります。

返済比率が基準を超えると返済負担が重くなり、返済が滞るリスクが高まるので、融資の条件が変わる場合があります。また、返済比率は民間の金融機関やフラット35など、金融機関や条件によって変わってきます。

金融機関が貸してくれる金額と、無理なく返済できる金額も異なります。たとえばボーナスも含めた額面年収が600万円だとしましょう。35年返済で返済比率が35%で計算をすると、年間返済額の上限は210万円までです。

現在は低金利ですが、金利が年0.625%で借りられるなら、借入可能額の上限は約6,600万円です。つまり、金利によっては年収の10倍を超える借入ができてしまう場合もあるのです。

しかし、変動金利で借りる場合、返済額がずっと変わらないわけではないので注意が必要です。

変動金利のメリットとしては固定金利より一般に金利が低いことが挙げられますが、デメリットとして住宅ローン返済額の見直しは通常5年ごとのため、金利上昇局面では金利の変化に気付きにくいという注意点があります。住宅ローンを借りている人は、今後の市場の動きを注意深く見守る必要がありそうです。

変動金利で長期返済なら、借り換えも視野に入れて

7月31日の日銀金融政策決定会合を受けて、10年債利回りや一部の金融機関での10年固定の住宅ローン金利が引き上がりました。今後、時間をかけて少しずつ金利を上げていく方向性が予測されます。

住宅ローンを変動金利で借りている人で、かつ返済が長期に及びそうな人は、今のうちに10年以上の固定金利に借り換えを検討し始めてもよいかもしれません。

景気動向が金利に反映されるのは、10年以上の固定金利のほうが早いからです。10年以上の固定金利期間選択型、固定金利型の場合、金融機関によって異なりますが、多くは10年物国債金利に連動しています。

また、住宅ローンを変動金利で借りている場合、市場金利の変化によって住宅ローンの金利も変動し、半年ごとに金利の見直しがあるのが一般的です。

変動タイプの金利は短期プライムレートに連動します。政策金利である短期金利の動き次第ということになります。短期金利については、マイナス金利の適用を維持するものの、10年、20年といった長期間で金利をマイナスにし続けることは難しいでしょう。

収入を増やすことも検討して

相談者の場合、妻のパート収入が月3万円なので、月8万円程度働くなどをすれば家計が回りやすくなります。子どもの手が離れるにつれて仕事量を増やしたり、正社員並みに働くなどの工夫も必要でしょう。

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