デビットカードはこれからどうなる?

2000年にサービスが開始した日本のデビットカードサービス。現在、日本国内におけるデビットカードの市場(年間利用額)は、約4600億円(2014年)にとどまっています。これは利用額が40兆円にものぼるクレジットカード市場の約1%と、両者の市場規模は雲泥の差です。

現状、デビットカードの世界では、国内の発行済キャッシュカードの約9割が対応している「J-Debit」と、クレジットカードの国際ブランドが運営する仕組みを利用したデビットカードサービスである「ブランドデビット」が大勢を占めています。それぞれの特徴をまとめていきましょう。

J-Debitとブランドデビットの違い

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サービス名概要メリットとデメリット
J-Debit日本のデビットカードサービス。2000年にサービスが開始。「J-Debit」のロゴマークの表示されている加盟店で利用可能。メリット:日本の約9割のキャッシュカードがJ-Debitに対応済み。
デメリット:加盟店が少なく、インターネット上や海外では利用不可。

ブランドデビットクレジットカードの国際ブランドが運営する仕組みを利用したデビットカードサービス。VisaデビットならVisa、JCBデビットならJCBの加盟店で利用可能。メリット:加盟店が多い。海外ATMで現地通貨が引き出せる。
デメリット:発行している銀行が少ない。ただし、最近はネット銀行を中心に発行ラッシュ。

2017年よりJ-Debitで「キャッシュアウト」が開始予定

キャッシュアウトとは、デビットカードにおいて目下の注目トピックスとなっている新サービスのことです。J-Debitで開始するサービスになります。

キャッシュアウトとはその名の通り、買い物のついでに加盟店のレジなどで現金を引き出せるサービスです。みずほ銀行が具体的に準備を進めており、2017年の導入を目指しています。

ATMの少ない個所、特に地方ではキャッシュを引き落とし(預け入れ)できる場所が少なく、不便性が生じています。このようなATMの少ない地方での利便性の向上などが期待されています。このサービスは、既にデビッドカードが普及する欧米では幅広く利用されています。

  • キャッシュアウトサービスのメリット

ATMのように設置場所や時間帯を気にする必要がありません。またレジだけではなく、宅配業者やタクシーの支払時にも利用できるようになる見込み(現状不可。金融庁が検討中)。

  • キャッシュアウトサービスのデメリット

キャッシュアウトサービスにはデメリットとなる、未整備部分も多く残されています。たとえば、レジに入れることのできる現金や宅配業者が持ち歩ける現金には限りがあるため、引き出し限度額などのルール作りが必要です。また、浸透中の段階では、店員の手間が増えたり、手数料負担が増えたりする懸念があります。

利用者がレジに並ぶなど買い物客側の混乱、防犯上のリスク増加も大きな懸念事項です。キャッシュアウト機能はとても便利で斬新なサービスのため、今後整備が整っていくサービスといえるでしょう。

デビットカードで「おさいふ」がいらなくなる?

それでは、デビットカードが周知拡大していった折には、どのような未来図が期待できるのでしょうか。最たるものとして、現在海外旅行は「現金が不要になってきている」と言われます。この現金不要の波が、国内でも浸透していくといわれています。

このように、現金が不要になることを「キャッシュレス」といいますが、まさにデビットカードは、キャッシュレスの世の中を実現するにあたって、存在感を示すツールとなっていくでしょう。それにともない、更に便利になっていくデビットカードに期待していきましょう。

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