はじめに

テレビや雑誌で話題の料理家・野上優佳子さん。お弁当を作り続けて30年という経歴を生かし、数々のお弁当テクニックを披露しています。バラエティ番組では、あのマツコ・デラックスさんを相手に類まれなるトークセンスを発揮するなど、その活動だけではなくパーソナリティにも注目が集まっています。

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そんな彼女のお弁当ノウハウが詰まっているのが、著書『野上優佳子のお弁当おかずの方程式』です。今回は、野上さんに貴重なお時間をいただきインタビューを敢行。著書の中で紹介されているお弁当テクニックを見ながら、毎日の暮らしがおトクになるお弁当づくりの心得を野上さんから学んでいきたいと思います。

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料理が得意な人もそうでない人も、これを読んだらきっとあなたもお弁当を作りたくなるかも!


お弁当をつくると「お金」と「時間」の節約になる!

日頃、お昼に外食をほとんどしないという野上さんは、お弁当を持っていくことでお金と時間の両方を節約できるといいます。お金の節約は何となく想像できる気がしますが、時間の節約とは一体どういう意味なのでしょう。

例えばランチを食べようと職場から外へ出かけるとなると、お店まで行く時間、場合によっては並ぶ時間、店内に入りメニューを決めるまでの時間、食事が運ばれてくるまでの時間等々、ランチのために時間をたくさん消費していることが分かります。もちろん、それに付随してお金も消費することになるわけです。

しかし、お弁当を持っていけば、朝、お弁当づくりに要した時間を差し引いても十分あり余るほど時間に余裕が生まれます。しかも、お弁当にかかるお金もほぼ食材費だけ。お弁当を作るだけでこんなメリットがあるとは、お弁当を作り続けている野上さんならではの着眼点ではないでしょうか。

1:大きな野菜は買わない!

よくありがちなのが、野菜を丸ごと買った方が割安になるからといって、食材を大きな単位で買い込んで、結局使い切れずに野菜を腐らせてしまうこと。野上さん曰く、お弁当づくりの第一歩は、自分のできる範囲で作ることから始まるそうです。

昨日までお弁当をつくらなかった人が、いきなり次の日から毎日お弁当を作り続けるのはなかなか難しいなので、毎日作ろうという無理はせずに、こつこつと自分のできる範囲でお弁当づくりをしようという心がけが大切だといいます。

そのためにも、大きな野菜を買うより使い切れる分だけの食材を買ったほうがかえっておトクな場合が多いのです。野菜以外にも消費期限の短いものに関しては、できるだけ使いきれる量を買うのがいいでしょう。

ちなみに、野上さんの買い物のペースは週2回で、限界まで今あるものを使い切る主義。今ある食材だけでなんとかしてお弁当を作ることができると、ゲームをクリアしたような達成感があるそう。お弁当づくりまで楽しんでしまう野上さん、素敵ですよね。

2:値段が変わらない乾物を常備せよ!

乾物は景気の影響に左右されず、値段が変わらない食材です。また、日持ちもよく好きなときに好きな分だけ使える優秀食材でもあります。野菜とは逆に、乾物類は切らさない程度に常備しておくと、いざ食材が少なくなったときでも乾物でちょっとした一品を作ることが可能です。

野上さんは乾物類の中でも特に、切り干し大根とひじきを多用するとのこと。乾物というとどうしても煮物しかイメージがないという方もいると思いますが、乾物は炒め物にしたり、和え物にしたり、サラダにしたり、漬け物にしたりと、どんな料理法でも重宝する万能食材です。

また、素材からいい出汁も出るので、凝った味つけもいらずシンプルにできますし、水で戻すだけで使える乾物は、何かと忙しい朝にはもってこいの時短食材ともいえます。

乾物同様に缶詰も使い勝手がよく、常備しておくと便利でしょう。缶詰はトマトやコーンなど素材もあれば、味付きのものもありバリエーションが豊富。野上さんはその中でもツナ缶を常備しておくと便利だといいます。例えば、ひじきとツナを合わせサラダにするなど、乾物と缶詰だけでお弁当おかずを作ることもできます。この2つは食材不測のピンチを救う強い味方となってくれるでしょう。

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