はじめに

日本のお父さんは少し自信がない?

2016年1月26日、キリンビール株式会社が日本全国でがんばるお父さんを応援する新組織「日本のお父さん応援委員会」を発足しました。その活動の一環として、「働くイマドキお父さん実態調査」を実施。アンケート結果からわかった、日々がんばるお父さんたちの心のうちに迫ります。


お小遣いに「満足しなくても妥当」

キリンビールが、子供のいる全国47都道府県20代~50代の有職男性、計934名をインターネット調査した結果、世のお父さんたちの気になる懐事情がみえてきました。

アンケートによると、お父さんの昼食代を含む1ヶ月のお小遣いは平均2万8,712円。

キリンらしい項目で詳しくみてみると、普段お酒をよく飲む人(347人)の平均お小遣いは3万1,957円と、約3,200円の差がつきました。飲み会1回分の余裕は、同僚との懇親などお酒を楽しむことに使われているということかもしれません。

また、そんなお小遣いの額についてどう思っているのかを聞いてみると、意外にも「満足している」と答えた人が53.9%と多数に。加えて、金額に「満足していない」人が46.1%いたのにも関わらず、63.4%の人が「正当な評価である」と答える、とても慎ましい自己評価となりました。少し気弱な現代のお父さんの姿が浮かび上がります。

よりそれを裏付けるように、自分自身について聞いた項目では、「思い描いていた大人になれていない」という人が精神面で66.0%、外見面で64.3%と大多数。

人生をやり直せるなら「15歳の頃に戻りたい」と、学生時代からのやり直しを希望する人が多いことがわかりました。

また、ファッションセンスに自信がない人ほど、精神面で思い描いていた大人になれていないと回答していたり、現在叶えたい夢がない人ほど外見面で思ったような大人になれていないと答える、少し意外な相関関係も明らかになりました。

不安の種は「仕事」と「お金」

お父さんたちに2017年最も不安に感じていることを聞くと、1位の「仕事について」、2位の「金銭面について」がほぼ同数で半数を占めました。

その一方で、2017年初詣でお願いしたいことを聞くと、仕事のことではなく「子供について」が1位に(調査期間は2016年12月28日~2017年1月4日)。

ここで同委員会が注目したのは、妻から名前で呼ばれているお父さんほど「子供についてお願いする人が多い」ということ。

普段は「お父さん」「パパ」と呼ばれている人も、妻からは名前で呼んでほしいと思っている人が多いことがアンケートからわかります。

そこで、同委員会が「お父さんの活力を呼び覚ます魔法のコトバ」として提案するのが、かつてのように名前で呼んでみること。お付き合いしていた頃のように「○○くん!」と呼びかけてみると新鮮な気持ちが蘇ってくるかもしれません。

また、「ありがとう」「お疲れ様」など、お父さんが家族にかけてもらうとうれしい感謝とねぎらいの言葉も忘れずに。

アンケートによると、家族からは「頼もしい」と思われたいのがお父さんの本音です。「頼りになるね!」の一声も、自信を失いがちなお父さんの気持ちを鼓舞する効果が高そうです。

(文:編集部 樫本倫子)

アンケート出典:のどごし<生>日本のお父さん応援委員会調べ
【調査対象】子どものいる有職男性 20代~50代 計934名
【調査エリア】全国47都道府県
【調査方法】インターネット調査
【調査期間】2016年12月28日~2017年1月4日

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