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別府市「湯~園地」7月開園へ、支援金2200万円突破

前代未聞の温泉テーマパークに熱視線

別府市「湯~園地」7月開園へ、支援金2200万円突破

温泉につかりながら楽しめるジェットコースターや湯船がまわるメリーゴーランド。

世界有数の温泉地・大分県別府市の潤沢な温泉を活用したテーマパーク、その名も「湯~園地(ゆーえんち)」が、この夏、実際に開園します。

その度肝を抜かれるようなビジュアルやYouTubeを使った再生数連動型公約、クラウドファンディングでの資金調達など、なにからなにまで型破りな別府市の取り組みが注目されています。


市長「100万回再生達成で実現します」

世界屈指の温泉観光地、大分県別府市。源泉数、総湧出量ともに日本一を誇ります。

この豊富な湯量を活かし、温泉とアミューズメントを一体化させた「湯~園地」を2017年7月末に開園すると、長野恭紘別府市長が発表しました。

昨年11月に発表された、この「湯~園地」計画は、別府市が温泉の新たな楽しみ方として打ち出した「遊べる温泉都市構想」の第一弾プロジェクト。

別府市は、温泉につかりながら楽しめるジェットコースターや、湯船がまわるメリーゴーランドなど型破りなアトラクションが出てくる動画をYouTubeで公開。

その映像のおもしろさもさることながら、動画の中で「この動画が100万再生を達成したら『湯~園地』を実現します」と長野市長が“公約”。再生数は瞬く間に伸び、公開から、わずか73時間後に100万回を突破。その後の展開が注目されていました。

別府市ONSENツーリズム部観光課の江藤さんは、「わずか3日で再生数を達成し、率直に言って本当に驚きました。現在も、日本だけでなく海外のメディアや個人の方からも、さまざまなお問い合わせをいただいております」と想像を超えた反響に喜びの声をあげます。

本当に実現できるのですか?

視聴者に強烈なインパクトを与えた「湯~園地」のイメージ動画ですが、本当に実現できるのでしょうか。

「2017年7月29日・30日・31日の3日間の期間限定にはなりますが、実際に開園することが決定しています。その内容や規模は、現在行っている資金調達の結果によって変わりますが、オープンに向けて、着々と準備を進めております」と江藤さんは話します。

場所は、別府市民に90年近く愛されているという同市の老舗遊園地「別府ラクテンチ」内。敷地のすべてを活用できるのかや、どのアトラクションを使用するのかは、現在、安全面や技術面を含めて協議中だそう。

「3日間という開園期間については、『短い』というご意見も頂戴しております。しかし、調達できる資金が予想できない点や、話題性を保ちつつ、別府市内で行われるほかのイベントと連動することなどを考慮して、総合的に考えた結果、3日間という結論に至りました」(江藤さん)

税金を一切使わずに開園

また、PR動画の撮影では、12トン以上の源泉を運搬したといいます。いくら湯量が豊富な温泉街だといっても、「湯~園地」実現には、その運搬費用だけを考えても莫大な費用がかかりそう。

しかし、別府市は「税金を一切使わず実現する」と宣言。現在、寄付やクラウドファンディングサイト上(どうせやるならやりすぎたい!温泉×遊園地=前代未聞の”湯~園地”を別府に実現!!)で賛同者を集い、運営資金調達に挑戦しています。

同市のPRとなるのであれば、税金によって運営しても大きな反発はなさそうですが、その理由について、江藤さんはこう言います。

「別府市だけでなく、日本中・世界中のみなさんと一緒にこの『湯~園地』を実現したいと思っているからです。

“おもしろい、なにか奇抜なことをやりたい!”と思ってる方や、それを応援したいと思っている方、生まれ育った別府のために“なにかしたい、恩返しをしたい”と考えている方。このような思いを持った人々が世界中にたくさんいると思います。

別府市が持っている夢とみなさんが持っている夢を一緒に叶えたい。行政だけで叶えるよりも、みなさんと一緒につくりあげた方がよりおもしろく盛り上がると思います。そして、世界への発信力がより強いものになると考えています」

支援金2200万円以上を調達

2月10日から始まったクラウドファンディングでは、3,000円から支援者を募集。当初の目標金額としていた1,000万円はすでに達成し、4月6日現在、支援総額は2,200万円、支援者数2200人を超えています。

ただし、入園には8,000円以上の支援をしたときにもらえる入園券が必要となります(別府市に直接申込むことも可能)。現在、当日券の販売は考えていないとのことなので、気になっている方はお早めに。

また、支援額に合わせてさまざまなリターンを用意しますが、30万円以上支援すると別府市長と“サシ飲み”ができるという特典も。現在、該当する方が4名いるそうです(3/31時点)。

そして、このプロジェクトを応援しているのは個人だけにとどまりません。バス、トイレなどでおなじみの企業「TOTO」も浴槽10台を提供、実際のアトラクションに活用される予定だそうです。

ことの始まりとなったYouTubeのPR動画も、現在は320万再生を突破。地方自治体が仕掛ける新しい試みに、全国、そして世界から関心が寄せられています。

「単におもしろがってくれただけでなく、“本当に実現してほしい”というみなさんの願いがかたちとなって表れたのだと思います。この期待に応えるべく、来園者の方々が『来てよかった』『支援してよかった』と思えるような『湯~園地』を目指して、事業を進めていきたいと思います」と江藤さんは開催に向けて意気込みを語ります。

クラウドファンディングは4月10日まで。長野市長が掲げた最終目標は「1億円」。開催までに、どれだけの資金が集まるのかにも注目です。

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