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2017.12.5

毎月ギリギリから“貯蓄体質”へ、改善のために大切なコト

FPの家計相談シリーズ

毎月ギリギリから“貯蓄体質”へ、改善のために大切なコト

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。


夫婦共働きで、実家で母と同居。母名義と、私と母名義の土地2カ所を所有しています。帳簿上はプラスになるはずなのに、現金が残らず毎月のやりくりがやっとです。ざっくりな収入・支出は下記のとおりです。

■収入面
私と主人の合計手取り:60万円/月
母名義の土地での不動産収入:30~40万円/月
■支出面
自宅改装費:7万円返済/月(総額1,000万円)
生活費:30万円/月
車のローン:8万円返済/月
その他ローン:11万円返済/月(総額700万円)
固定資産税:120万円/年間(自宅と不動産)

・固定資産税は不動産収入の口座から出ますが、収入が定額ではないため、延滞してしまうことががしばしば。この場合は私たちの貯蓄口座からの補填となります。
・遠方に住む主人の家族がよく来るので、もろもろ経費がかかります。
・その他ローンについては、主に私が2回ほど育児休暇を取った際に借りました。
・田舎なので、近所づきあいもあり、見えない交際費があります(母支出分) 。
・夫のカード使いが荒く、改善すると言っても有言実行しません。
・母75歳は年金受給者。父が8年前に他界しているので、以前より年金が減額。
・不動産収入から7万円/月を母に渡しています。
・夫がフリーランスなので、税金・年金等の管理ができません。

土地は2つとも不動産収入を得ていますが、ひとつは区画整理対象なので、賃料は現状維持。もうひとつは、いい立地にあるので遺産相続か、必要に迫られるまで売却については考えていません。2つのローンの担保にもしています。資産は多くても現金が手元になく、毎月Excelとにらめっこです。さまざまな要素が絡み合っており、家計が見えない状態のなかで、なにかよいアドバイスや家計の管理方法などがありましたら教えてください。
(30代後半 既婚・子供2人 女性)

深野:ご質問には貯蓄を含め現金が手元にないとの記載があることから、家計の管理を行い、貯蓄に結びつかせるためには、世帯で「貯蓄体質」になることが必要だと思われます。その観点から回答させていただきます。

貯蓄体質に改善するためには?

記載されている収入を合計すると、毎月90万から100万円の収入がある一方、支出は73万円(年間の固定資産税を毎月に引き直した)になることから、毎月17万から27万円の使途不明金が発生していることになります。

お母様の見えない交際費やご主人のカード払い等がその原因かと思われるため、お二人の協力が必要であることは言うまでもありません。

必要なことは、家計簿をしっかりつけて月々の収支を把握することです。まずは、そこから始めましょう。

数ヶ月のみの収支では全体(年間)が見えにくいため、少なくとも6か月以上のデータを集めるようにしてください。

そのデータを元にお二人に家計の内訳を話して協力を仰ぎ、支出にメリハリをつけて、徐々に貯蓄体質にしていくのです。

お母様にきつく言うのは難しいかもしれませんが、ご主人に関しては協力してもらうことが難しいようであれば、一定額のお金を与え、毎月その金額だけでやりくりしてもらうようにする手もあるでしょう。その際のコツはご主人にカードを預けないことです。

ローンやカードの乱用は貯金の天敵

加えて、記載データで気になったのは現預金が少ないためだと思われますが、ローンに依存してしまう傾向を強く感じるところです。

現在借りているものは仕方ないとして、今後の車の買い替えなどはローンを組まずに現金で支払うことも考えるべきでしょう。カード払いも多いようですので、徐々にカード使用額を減らす努力も必要になるでしょう。

ローンやカードは使い方を誤ると、お金を貯める際の天敵となります。貯められない方は、なるべくカードを使わない努力も必要だと認識してください。

また、ご主人がフリーランスなので収入が安定しない部分もあるかと思いますが、収入が確定している部分から、先に積立貯蓄してしまうのもお金を貯めるのもひとつの手です。

最初は大変かもしれませんが、人はお金がなければ、ないなりの生活をしていくようになるものです。

最初から無理した積立貯蓄を行うと長続きしませんので、少額からスタートし、徐々に積立額を増やしていくことが、長続きする秘訣になります。

すべてを同時に行うのは大変かと思いますので、まずは家計簿付けから始められるとよいでしょう。一度に変えると家族間で軋轢が生まれることもあるでしょうから、できることから徐々に始めて、がんばってください。

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