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2018.02.8

貯金100万円の31歳が10年後、平均貯金額に追いつくには

FPの家計相談シリーズ

貯金100万円の31歳が10年後、平均貯金額に追いつくには

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は花輪陽子氏がお答えします。


東京都に住んでいる会社員(独身)です。現在、年収約600万円で、毎月だいたい30万円ぐらいの支出があります。これまで預貯金をしてこなかったため、同世代と比較してあまりに少ないことに悩んでいます(100万円程度)。最近、10万円程度は貯蓄に回しているものの、投資はどこから始めればいいのか、また、どうすれば10年後に同世代平均と同じくらいの預貯金額になれるのか知りたいです。
(31歳 未婚 男性)

30代の平均貯金額は589万円、他方で貯金ゼロも多い

「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成29年)」によると、30代の平均貯金額は589万円です。ただし、背の順のように金融資産が少ない人から並べて世の中の人の真ん中の数字である中央値で見ると83万円に。調査に回答をした30代単身世帯の約4割が貯金ゼロなので中央値は低くなるのです。他方で多額の金額を持っている人もいるので平均で見ると金額が押し上げられます。

ちなみに、20代の平均は142万円(中央値ゼロ)、40代の平均は936万円(中央値30万円)、50代の平均は1342万円(中央値130万円)、60代の平均は1835万円(中央値300万円)でした。

相談者は30代の中央値よりは高いですが、平均値にはいっていないので平均を目指すと良いでしょう。例えば、10年後に40代の平均である936万円を目指すなら、10年間であと836万円を貯める必要があります。年間約84万円ですね。月々7万円、あるいはボーナスで24万円、月々5万円貯めるという方法でも良いでしょう。大きな目標は小さく分解をすると達成しやすくなります。

天引き貯金をして自動で貯める

貯金がなかなかできないという人はまずは利回りを気にせずにまずは貯金の仕組みを作ることが大切です。

私がおすすめする貯金の方法は「自動」でお金を貯めていく方法です。給料をもらったら真っ先に自動積み立てにし、具体的には普通預金から毎月一定の金額を定期預金に預け入れる「積立定期預金」や、勤務先の「財形貯蓄」「社内預金」「確定拠出年金(401K)」などを活用します。投資をしたいという人は「つみたてNISA」でももちろんOKです。

上手に貯金するための大切なポイントは、自由に引き出せる普通預金にお金を全額置いて置かないということです。目の前にお金があるとついつい使ってしまいがちですし、お金があるのに使えないとストレスにもなりかねません。

そこで例えば、給料の30万円が銀行口座に入金されたら、真っ先に5万円を定期預金の口座に自動的に移動させる仕組みを作り、25万円で生活をしてみましょう。このとき、5万円はないものと考えるのが貯金を成功させるコツです。

貯金額の目安としては、扶養家族のいない独身の間は貯めどきなので、手取り給与の25%(30万円の場合7万5,000円)を積み立てできれば優秀ですが、手取り月収の10%程度から始めてみるのと無理がありません。余裕がないという人の場合は、月1万円からでもよいのでまずは始めてみることが大切です。

資産運用をするのも有利

銀行預金でももちろん目標金額を達成できるなら良いです。しかし、資産運用をすることでお金を殖やしていく可能性を高めることができます。

「72の法則」というものがあり、預けた元本(元手)を金利によって2倍にするには、どれだけの年数がかかるのかを知ることができます。計算方法は簡単で、72を金利(複利)で割れば2倍になるまでのおよその年数が分かります。

例 年利(複利)3%の場合:72÷3=24

つまり、3%複利で運用すれば、24年で元金と利息の合計が元金の2倍になることが分かります。

初心者におすすめできる金融商品に「投資信託」があります。投資信託は、複数の企業の銘柄が組み入れられたパッケージ商品です。つまり、個別企業のニュースを日々追い続ける必要がありません。

TOPIX(東証株価指数)やダウ工業株30種平均に連動するような投資信託もあるので、新聞などで指数をチェックしやすいですし、投資信託を利用することにより、日本にいながらも簡単に国際分散投資が可能になります。

ただし、投資をすれば、資産が増えるかもしれないけど減るリスクもあります。できる限り安全に運用するには、リスクのある商品は小額で始めること、株式と債券などに分散をすることが大切になります。現在では、投資信託も月100円程度から積み立てられる場合もあります。勉強も兼ねて最初は少額で試してみるのも手だと思います。

また、実践とともに理解を深めるために資産運用の本を読むことをおすすめします。最初はわかりやすい本から始めて興味が持てたら関連本を読み込んでいけば良いでしょう。気に入った講師がいたらセミナーに行くのも手です。オンライン証券などでも無料動画などで講義を学ぶことができます。私の著書『夫婦で貯める1億円!』の中でも資産運用について分かりやすく解説をしていますので、よろしければ読んでみてください。

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