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仕事はツールで変わる、リターンのある「ビジネススーツ」

「おあつらえ」はムダな贅沢じゃない!?

仕事はツールで変わる、リターンのある「ビジネススーツ」

ビジネスパーソンの戦闘服・スーツ。あなたはどんな基準で選んでいますか?

スーツは、スーツの形さえしていればいいわけではありません。買ったばかりなのになぜかシワだらけになってしまう、一日の終わりに肩が凝ってしまうということも……。

スーツは、名刺以前の自己紹介。ビジネスと人生のクオリティをアップすることもできるのです。


かつてスーツは「仕立てる」ものだった

今、ビジネスパーソンが着ているスーツの大半は既製服です。しかし、かつてスーツは「買うもの」ではなく「仕立てるもの」でした。それは選ばれたお金持ちに限った話ではなく、社会に出たばかりの、稼ぎも貯金もない若者であってもそうだったのです。

戦前はもとより、戦後も高度成長以前は、既製服そのものの数が少なく、クオリティも非常に低いものでした。1950~60年代当時、スーツやコートといったメンズの重衣料は、どの町にも必ずあった注文紳士服店(テイラー)で仕立てるものと決まっていました。

ところが現在、注文紳士服店は激減。1997年以降は店舗数の統計すらとられなくなり、国内の手仕事の紳士服の作り手は、高齢化のため絶滅の危機にあるといっていいようです。

注文紳士服店は絶滅危惧種!?

「以前は市内にテイラーが10軒ぐらいあったと、父から聞いています。今は、フルで営業しているのは、千葉県内でもうちだけかも。紳士服店の組合があるのは、国内では東京だけになってしまったらしいです」

そう語るのは、千葉県船橋市で三代続く注文紳士服店「Roseo Factory(旧服装サクライ)」の代表、櫻井康二さん。初代は、「背広」という日本語のルーツとなったとも言われる、英国・ロンドンの高級紳士服街サヴィル・ロウで修業したテイラー直伝の技術を持っていたそうです。

「父によれば、昔の既製服というのは相当ひどいものだったようです。既製服が大半の現在は、品質もよくなってきていますから、普通に着るぶんには全然問題ないと思います」

20代、30代のビジネスパーソンがオーダースーツに殺到?

そんな既製服全盛の現代にあって、櫻井氏の店を訪れる若手ビジネスパーソンが増えています。1着30万円以上、発注から3か月以上待ちというフルオーダーのスーツに人気が集まる理由は?

「フルオーダーの最大の魅力は、体型補正にあるんです」と櫻井さん。

百貨店などでみられるセミオーダーは、あくまでも既製服の延長。サイズは合っていても、なで肩、いかり肩、反身体、屈身体と千差万別の体型や姿勢、動きのクセにまで合わせてはいません。

「たとえば猫背の人なら、そのぶん背幅の生地の長さが必要になってくる。生地のが短いと服がはねてしまったり逃げてしまったり、生地がきれいに落ちていきません。よく見るのは、体格のいい人が、前のボタンを留めたときにシワが寄る。アナウンサーの方が、座って両腕をテーブルの前に置いたとき、背中にすき間ができて浮く。僕らは、そんな体型や動きも計算に入れて、服を作っていきます」。

カッコよく見えて、疲れない

オーダースーツを着た人はすぐにわかります。変なシワが服のどこにもないからです。
立っても座っても、生地がストンと滑らかに下に落ちるスーツは、着る人を精悍(せいかん)に見せ、若い人に威厳と落ち着きを、年配の人に若々しさを与えます。

「最近の傾向として、細身のシルエットが人気ですが、小さいサイズを着て細く見せようとするのは逆効果。ガタイがいい人は、ある程度メリハリをつけてあげないといけない。肩・ウエスト・ヒップのバランスをきれいにとり、無理のないサイズ感にすることで、かえって細く見えるんです」

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