はじめに

電車の本数も多く、地下鉄が網の目のように張りめぐらされている東京都心。駐車場代が非常に高いため、自家用車を所有するよりは、公共交通機関を使い倒す方が便利でお得な感じがします。

一方で、子連れ家庭にとっての公共交通機関は、ベビーカーの使用問題をはじめとして、肩身の狭い思いをする場面が多々あるのも事実です。また、子供が成長するにつれ、家族旅行での交通費支出もかさんでくることになります。

地方の大都市を含め、交通機関の発達した街では、どのように車を利用していくのがお得なのでしょうか。


自家用車の利便性と費用

大人だけで移動する場合に比べ、子連れでの移動は子供がぐずったり、荷物が多かったりと、心身ともに負担が大きくなりがちです。そのため、出産を機に自家用車の購入に踏み切られる方も多いのではないでしょうか。

とはいえ、車両購入には車両代金、駐車場代、ガソリン代だけでなく、臨時でかかる費用もあります。直近では、5月末に自動車税を支払われたご家庭も多いのではないかと思います。

都心だと毎月3万円前後の駐車場代がかかりますし、自動車保険の保険料、車検代と、自家用車を所有していると多額の出費を強いられることになります。5分、10分の子供の習い事への送迎に気軽に使用できる反面、車両の購入代金から維持費まで含めた総額は、かなりの額にのぼります。

また、タクシーの初乗り料金が410円となったことで「ちょい乗り」需要が増えたと言われています。庶民でも自家用車代わりにタクシー利用、というのもありえない話ではない時代になりました。

気軽に利用できるカーシェアリング

街中を歩いていると、カレコ、タイムズ、オリックスなどカーシェアリングの看板を見かけることが多くあります。月会費1,000円程度、10分あたり200円前後の利用料金で、ガソリン代、保険料も込みなので、日常の買い出しからレジャーまで気軽に利用することができます。

月会費は利用料金に充当されることが多いため、月1回以上利用するのであれば、実質、月会費はかからないといえます。月会費無料の会社もありますが、こちらの契約ですと、利用料金は多少割高になるようです。

カーシェアリングのデメリットとしては、前に利用している人が事故にあったり、返却時間に遅れたりすると、自分たちが車両を利用できなくなることがあげられます。また、車両台数に限りがあるため、利用したいときに空いていない、という不満もあるかと思います。

車両自体にアクシデントがあった場合はどうにもなりませんが、カーシェアリングでは利用開始時間の直前まで無料キャンセルできる、早めに返却する場合には実際の利用時間分だけの料金がかかるなど、良心的な制度になっていることが多いです。早めの予約、長めの時間での予約を心がけることで、予約しづらいという不満は解消できることでしょう。

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