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2017.02.23

48歳・総資産5700万、50歳で早期リタイアしたい

FPの家計相談シリーズ

48歳・総資産5700万、50歳で早期リタイアしたい

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナー(FP)が答えるFPの相談シリーズ。今回は読者の家計の悩みにプロのFPとして活躍する内藤忍(ないとう・しのぶ)氏がお答えします。


早期リタイアに向けた資産運用についてご相談します。

48歳男性・会社員(独身・結婚予定なし)
年収:50歳まで手取り900万円(賞与含む)
資産:円預金(普通・定期・現金合計)5,685万円
(ペイオフ対策で分散、なるべく金利の高い円定期預金を利用)
投資信託:バランスファンド15万円(月額5万の積立で3ヶ月目)
資産合計:5,700万円
負債:なし
住居:月額9万円(賃貸・購入予定なし)
退職金:4,200万円(50歳退職時・早期退職金など含む)
確定拠出年金:150万円(60歳)
個人年金:60歳から年72万円×10年
公的年金:65歳から月額17万円(ねんきんネットで試算)

<今後の支出想定>
50歳の退職まで住居費含めた生活費総額:月額45万円
50歳-59歳同上:月額35万円
60歳以降同上:月額31.5万円

以上の条件で試算すると、50歳で早期リタイアしても92歳まで資産を切り崩すかたちで生活できそうです。もう少し積極的な運用が必要かとも思いますが、リスクをどこまで取れるかも含め、方針を決めきれないでいます。
50歳以降はやりたいことがあるので、早期リタイアを延期または中止することは考えていません。現在の資産運用を見直すべきか、見直すとしたらどういった運用が妥当か、アドバイスをいただけないでしょうか?
(40代後半 独身 男性)

内藤:日本円預金中心の現状の運用方法には、2つのリスクがあります。

1つはインフレリスク、もう1つは円安リスクです。

インフレになると資産の実質的な価値が下落します。日本では20年近くデフレが続き、インフレに対する警戒心を持っている人は少ないですが、日銀の金融政策はインフレ率2%を目標としており、実現すれば資産の価値は2%下落することになります。

インフレ率以上の運用利回りを確保できなければ、資産が守れないということです。現状の預金中心の運用でインフレになったら、資産価値が下落する可能性が高いといえます。

また、円安になると円資産の価値が相対的に下がります。3年前には1ドル80円台でしたが、現在は113円前後です。円の価値は米ドルに対して30%近く下落したことになります。

今後さらに円安が進むかどうかはわかりませんが、海外で生活したり、輸入品を使って生活することを考えれば、資産の一部は外貨で持つ方が安全です。

預金中心の資産配分を修正するために急激に変更してもリスクがありますが、あまり悠長にしていても効果が出るまでに時間がかかり過ぎてしまうというリスクがあります。

理想のアセットアロケーションにシフトすべし

私は1年程度のスケジュールで、現状の資産構成を理想のアセットアロケーションにシフトすべきと考えます。

具体的な方法については、個人差がありますが、5,000万円以上の資産を持っているのであれば、金融資産と実物資産の組み合わせを考えていくのが現実的だと思います。

まず、金融資産については、投資信託やETFを使ったインデックス運用が基本になります。資産を株式、債券、REITなどに分類し、日本・先進国・新興国の3つのエリアでどのように配分するかをマトリックスで決めていくのがよいでしょう。

一方の実物資産については、海外不動産が中心になると思いますが、為替リスクを危惧するのであれば、国内の不動産を活用するのもひとつの方法です。

不動産投資は、物件の選択がカギになりますので、現地の視察や事前の情報収集が重要です。また購入後の管理会社の選定や購入する不動産業者の選定も知識と経験が必要になります。

いずれにしても、大きな金額を資産運用するのであれば、専門家にコンサルティングを依頼して慎重に検討するべきでしょう。

例えば、5,000万円の資産であれば、1%として年間50万円程度のコンサルティング費用を支払っても、利回りが1%アップすれば元が取れることになります。

手数料の削減や運用成績のよい商品を組み入れるメリットを考えれば、コンサルティングには十分な価値があると言えます。

資産運用は個別性の強いものです。信頼できる専門家を見つけて、自分に合った資産運用の方法を決定し、スピード感を持って理想の資産運用を実現するようにしてください。

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