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2017.08.4

「ゆとりある生活費は月30万円」還暦人はなにを思う

9割が「60歳すぎても働きたい」

「ゆとりある生活費は月30万円」還暦人はなにを思う

「老後の生活は本当に大丈夫だろうか……」「老後のためには、いくら貯めればいいんだろう?」下流老人や老後破産という言葉が話題になり、漠然と将来に不安を抱いている方が多いのが現代。

将来困らないためには、「まず、あなたの老後の理想の暮らしをシミュレーションして、必要なお金を貯めましょう」というアドバイスもありますが、20代、30代の人にとって、30年以上先の人生を想像することはそう簡単ではないでしょう。

では、実際に老後生活に差し掛かっている人々はなにを思っているのか? “還暦人”アンケートから、現代の老後について探ってみました。


還暦といわれても「実感わかない」

今年、還暦を迎える1957年生まれの人は全国に145万人いるといわれています(総務省統計局「出生年別酉(とり)年生まれの人口」より)。

彼ら“還暦人”男女2,000人に、今の正直な気持ちや、今後の人生へ不安を聞いてみたところ、理想と現実のギャップの間で戸惑う姿がみえてきました。

「還暦を迎えるという実感がわかない」という気持ちに、「あてはまる」と答えた人は74.5%にも上ります。

なかでも59歳時点の職業別にみると、「実感がわかない」という会社員の方が78.3%、会社役員・経営者の方が81.7%と突出しています。

還暦というと「おじいちゃん・おばあちゃん」といったイメージを抱いていた方も少なくないと思いますが、いざ当事者になると、現役でバリバリと仕事をこなしている方も多く、自分ごととしてはあまりピンとこないようです。

高齢者はいくつから?

では、還暦人にとっての「高齢者」は何歳以上の人のことを指すのか?

「年齢で線を引くなら、何歳からが高齢者だと思うか」と聞いたところ、「70~74歳から」に半数以上(52.6%)の回答が集まりました。まだまだ今後10年は、自身は「高齢者ではない」という感覚を持っている人が多い様子です。

「まだまだ働きたい」が9割

実際に、何歳まで働きたいかという質問に約9割が「60歳過ぎても働きたい」と回答。

「65~69歳まで」(41.0%)、「70~74歳まで」(25.2%)に多くの票が集まり、従来のように「60歳で定年退職したい」という人は少数派になりました。「85歳以上まで」働きたいという人も2.5%存在します。

生活費30万円あるとゆとり

そして気になるのがお金の話。

「60歳以降の生活費として、“最低限必要”だと思う金額はどのくらいだと考えているか(配偶者がいる場合は夫婦2人分)」と聞いたところ、ボリュームゾーンは「20万~24万円台」(27.0%)に。平均額は20.8万円となりました。

同様に“ゆとりのある”生活のために必要だと思う金額は、「30万~34万円台」(30.6%)。年金だけでは不安な額ですが、贅沢な暮らしを望んでいる人はあまり多くないようです。

もちろんこれは現在の持ち家の有無や、住む場所などによって想定する額が大きく変わってきますが、15万円未満でも最低限の生活はすごせるという人が17.7%存在します。

お金の話はやっぱり「不安」

とはいえ、この慎ましさは不安の表れかもしれません。

還暦人が抱える3大不安は「身体能力の低下」「年金制度の崩壊」「老後貧困」。

「身体能力の低下(病気や寝たきりなど)」を不安視する人は62.1%と最も高く、「年金制度の崩壊」が59.5%、「老後貧困・老後破産(老後の資金不安)」が53.6%と続きます。

「自分の介護」に加え、ご両親が健在な方も多く、「親の介護」を不安視する声も多くありました。お子さんがいる家庭では、「子供・孫の将来」を心配する人も多数。

超高齢化社会において、還暦はさまざまな面で両ばさみになる複雑な年代なのかもしれません。

一方で、第二の人生として「叶えたい夢や目標がある」「いろいろなことに挑戦したい」と答えた人も7割超と、現代の還暦はまだまだ現役世代という思いが強くあふれる結果となりました。

◆調査タイトル:2017年の還暦人(かんれきびと)に関する調査
◆実施:PGF生命(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社
◆調査対象:ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする1957年生まれの男女
◆調査期間:2017年4月28日~5月10日
◆調査方法:インターネット調査
◆調査地域:全国
◆有効回答数:2,000サンプル ※有効回答から男女比が均等になるように抽出(内訳)男性1,000名、女性1,000名
◆調査協力会社:ネットエイジア株式会社

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