はじめに

8月3日に行われた、女性のための資産運用ウェブマガジン『MaRiche』の創刊トークイベント。第一部、湯山玲子さんの「夢を叶えられる人のお金の使い方」トークに続き、第二部は、資産運用型マンションを専門に扱う不動産会社・青山メインランド常務取締役の福田俊孝さんによる講演です。テーマは、「働く女性こそ不動産投資をはじめるべき」。今、気になる存在として急浮上中の「決断女子」をキーワードに、お金に困らない女性の考え方と、初めての資産運用の心得を語ります。


決断女子とは何か?——決められない女に足りないもの

福田:今日のテーマは「お金に働いてもらう決断女子」。今、女性の間のモテワードに「決断女子」というのがあるみたいですね。決断ができて、自分で自分の人生をコントロールできるかっこいい女性ということらしいですが、そのためには、お金に関しても決断できることが重要な要素になると思います。お金を上手にコントロールできるということは、自分自身を上手にコントロールできるということ、つまり周りに流されない強さを持っているということです。

人生は選択の連続です。それを選ぶか選ばないか、やるかやらないか、一つひとつの意思決定の積み重ねです。ところが、ものごとを決められない人たちというのは、判断基準が不明確で、何事においてもマイナスのイメージを持ってしまうのが特徴です。これはひとえに、知識がないことに起因します。知識がないために、誤解が誤解を生んでなかなか決められない。決められないから流されてしまう。流されてしまうから人生が運頼みになってしまう——という悪循環のなかで自分の人生を上手にコントロールできなくなってしまうのです。

決断できる人がお金持ちになる

お金に関しても同様に、知識がなければ「お金を増やす」という決断ができません。ですが、多くの方はそのための教育を受けてきていません。そんななかで当社は、いかに効率よく自分のライフプランを叶えるためのお金の準備をしていくかを、とくに女性に向けて発信しています。超高齢化社会の今、いかに老後にそなえてお金を増やしていくかは、長生き傾向のある女性にとって重要な課題です。そして、老後のためにいかにお金をふやしていくかという決断は、遅ければ遅いほどリスクになります。

最近、当社に相談に来るお客様で、「今50歳なんですが、これまで老後の準備を全くしてこなかったので、あと10年でなんとか急いで準備をしたい」というような方がよくいらっしゃいますが、これは正直非常に難しい状況です。

夫婦二人で生活しようと思うと、毎月30万円近い生活費が必要になります。みなさんご存知のとおり、年金受給額は年々減っており、現在年収600〜700万の人が月20万円ぐらいもらえるところ、今の30〜40代は月13万円ぐらいしかもらえなくなると言われています。すると、月16、17万円足りませんね。この足りない分を貯金でまかなおうとすると、65歳から85歳までの20年間で、年金とは別に3840万円もお金をためないといけない。

3840万円のお金を10年で用意をしようと思うと、なんと毎月32万円も貯蓄をしていかないといけないことになります。それほど、時間がないということはリスクであり、負担が大きくなっていくことなのです。では、このお金を35歳から65歳の30年間で貯めようと思った場合には、毎月11万円の貯蓄が必要になります。これもなかなか厳しい金額ですよね。

時間は取り戻せない。だからこそ時間を大事に扱って、効率良く検討して効率良く判断をしていただきたい。早く始めることが一番のリスクヘッジなのです。

「なんとかなる」という方もよくいらっしゃいますが、なんとかなるという根拠のない情報や理解に人生を委ねてしまうというのは非常に怖いことだと思います。ですから、決断できる「決断女子」のみなさんは、今からどういう選択ができるのかをぜひ知っていただきたいと思います。

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