お金のプロ3人が語る“ズボラ投資”と iDeCoの強みは?

おすすめはインデックスファンド

お金のプロ3人が語る“ズボラ投資”と iDeCoの強みは?

投資は、“ほったらかし”が一番。
マンガで分かるiDeCoのはじめ方 ライバルはイデ子!?』の著者・高山一恵氏と、『ズボラでも「投資」ってできますか?』の著者、高橋忠寛氏は口を揃えます。

高山氏と高橋氏、2人のファイナンシャルプランナーが語る、ほったかしの強みとは?
そして、日々、彼ら自身が実践している投資方法とは?前回の「iDeCo×ズボラ投資」初心者のためのお金の話に引き続き、お二人と進行役にMoney&You代表取締役でマネーコンサルタントの頼藤太希氏を迎えたイベントの模様をレポートします。


ズボラ投資を叶えるインデックスファンド

——ズバリ、「ズボラな人でも投資はできますか?」という質問への答えから始まった、高橋氏のトーク。

高橋忠寛氏:結論から申し上げますと、ズボラな方でも、投資はできます!
その方法というのは、「インデックスファンドを通じて、世界中の株式に積み立て投資を行い、長期間持ち続けること」。

そのメリットに先駆け、投資信託とは何かを説明しましょう。多くの一般の顧客から、少しずつ資金を集め、その資金を預かったプロが、株式や債券に投資をする。それが投資信託です。

投資信託は、運用スタイルによって、アクティブファンドとインデックスファンドに分かれます。アクティブファンドは、市場の平均の指標(インデックス)を上回る運用成果を目指すもの。投資信託ではこのアクティブファンドが圧倒的に多く、全体の8~9割を占めます。

一方、インデックスファンドは、「パッシブ運用」ともいわれ、日経平均株価やTOPIXといった、特定の指数に連動する運用を目指しています。

投資信託には、「信託報酬」というコストが毎年かかります。インデックスファンドのほうが、この信託報酬が安いです。インデックスファンドだと、投資信託全体の資産の0.2~0.5%程度が主流。アクティブファンドですと、平均すると1~2%程度。

コストが高くとも、運用成績がよければ、初心者がアクティブファンドを選ぶメリットはあるでしょう。しかし、インデックスファンドの運用を上回る成績を残しているアクティブファンドは、日本では2~3割にとどまります。

これはどちらがよい、悪いではありません。平均の指標を上回る成果を出すアクティブファンドを選べればよいですが、プロでもその選別は難しいものです。

であれば、あまり投資に時間をかけられない一般の方は、コストも安く、確実にお金を増やせる可能性の高いインデックスファンドを使い、世界中の株式に分散投資したほうがよいでしょう。

「株式に投資」と聞くと、損するんじゃないかと思う方もいるかもしれません。そのリスクは、投資資金を世界中の株式に分散させることで低減できます。

日本の人口は、2005年をピークに減少に転じています。日本のGDPの6割は個人消費なので、人口が減ると、伸びようがありません。そのため、日本の株式市場だけに投資していても、長期的に儲かるかどうかわからないのが現実です。

ただ、グローバルに見ると、世界人口は増え続けています。現在、世界人口は約70億人ですが、2050年には100億近くになるといわれています。人口が増加し、資本主義社会が継続するのであれば、グローバルな経済規模は大きくなります。それに伴い、世界的な株価は短期的には変動しても、長期的に見れば右肩上がりになるでしょう。

コストも低く、市場全体に連動するインデックスファンドという仕組みを使い、世界中に分散して投資する。かつ、一気にお金を投資するのではなく、長期的に、少しずつ投資していく。資金を引き上げるときも、一気ではなく、少しずつ。これを実行していけば、資産を必ず増やしていくことができるだろうと私は思います。個人的な見解では、年5%くらいは可能なのではないでしょうか。

今はインターネット上の金融機関が発達していますから、毎月100円から世界中に投資することができます。少しずつやって、経験を積んでいくことが大切です。

さまざまな金融のプロに、自身の資産運用法や、親にすすめている運用法を尋ねると、たいてい、こういったシンプルな方法を使っています。つまり、インデックスファンドを使い、長期間、世界中に分散投資しているんですね。

公的年金の運用は、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が行っていますが、そこも同様の手法を使っているのではないでしょうか。GPIFのサイトを見ていただくと、地道に収益を積み上げ、全体として資金を増やしていることがわかると思います。つまり、150兆円規模の公的年金も、100万円の個人の資産も、やることは同じなのです。

もちろん、投資のスタイルはさまざま。株式チャートを毎日チェックし、一喜一憂するのも、それが趣味で楽しいのであれば、ひとつの方法です。
ただ、頑張っても報われないのが投資の世界。投資にそこまで時間を割けないという方は、極力シンプルな方法で“ほったらかし投資”をして、自分の人生を楽しんでほしいなと思います。

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