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2018.05.12

月収20万のシングルマザー「人生の3大資金」に備えるには?

FPの家計相談シリーズ

月収20万のシングルマザー「人生の3大資金」に備えるには?

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は高山一恵氏がお答えします。


シングルマザーで、今は子供と2人でアパート暮らしをしています。家賃は6万円ほど。私の貯蓄は800万円ほどあります。母から相続時精算課税制度を利用して2,000万円を受け取る予定で、それを頭金に2,500万円ほどの家を建てる予定です。自分の貯蓄には手をつけず、母から受け取るお金を頭金にして、足りない分は私がローンを組んでアパート家賃分程度の返済にして払っていくつもりです。

ただ今後、収入が増える見込みはなく、子供が現在中学生のため教育費もまだまだかかるはずですし、老後が心配です。ネットのライフプランのシミュレーションなどをしてみた所、60歳で貯金が底を尽きるという結果で、どうしたらいいのか分かりません。

〈相談者プロフィール〉
・女性、38歳、未婚、子ども1人
・職業:会社員
・手取りの世帯月収:20万円 
・毎月の支出目安:20万円

高山:ご質問ありがとうございます!

シングルマザーでお子さんを育てていらっしゃるとのこと。今後、お給料が伸び悩む中で、教育資金も老後資金も貯めていくとなると不安になりますよね。どうしたら両方準備できるのか考えていきましょう。

人生の3大資金にどう備える?

人生を生きる上ではなにかとお金がかかりますが、「住宅資金」「教育資金」「老後資金」“人生の3大資金”といわれ、特に大きなお金がかかるので、それぞれについて計画を立てて準備していくことが必要です。
 
まず、住宅についてですが、お母様から相続時精算課税制度を活用して2,000万円を受け取り、その資金を元手に住宅を建てるとのこと。

相続時精算課税制度は、祖父母や父母などから生前に財産を贈与されたとき、2,500万円までが非課税になる制度。

ただし、贈与者が亡くなった場合、贈与者に他にも財産があるとき、他の財産に加えて、相続時精算課税制度を利用して受け取った財産の金額も含めて、相続税を計算する必要があります。ですから、できればお母様がお持ちの全体の財産を把握しておきたいところです。

1.住宅資金

さて、本題ですが、現在は住宅ローンの金利は低金利ですし、500万円程度の借り入れであれば、ご自身の貯蓄には手をつけずにローンを借りるというのは良いと思います。

ご相談者さんのご希望としては、毎月の住宅ローンの返済金額を現在の家賃程度の金額にしたいとのことですが、現在は収入20万円程度に対して、支出20万円程度とのことなので、貯蓄できる余裕がないと推察します。

であれば、ローンを長めに借りて毎月の返済金額を抑え、毎月貯蓄できる資金を捻出できるようにするとよいでしょう。

仮に500万円を1%の金利で15年間借りるとすると、毎月の返済金額は約3万円、20年間借りるとすると約2.2万円です。そうすると、毎月3万円〜4万円程度が捻出できます。
  

2.教育資金

教育資金についてですが、お子さんが大学まで進学する場合には、18歳までに少なくとも300万円程度は準備したいところです。現在、800万円の貯蓄があるとのことなので、300万円分は教育費資金として定期預金などに預けて分けておくのもひとつの方法です。
 

3.老後資金

老後資金については、特に心配になるところだと思いますが、現在の年金制度が続くと仮定した場合、持ち家を前提とすると、老後資金として2,000万円〜3,000万円程度必要とされています。

コツコツ貯金では間に合わない老後資金

老後資金については、かなりまとまった金額が必要なので、コツコツと貯蓄をしていくだけではなかなか貯まりません。

ですから、投資も取り入れてお金を増やすスピードを加速させる必要があります。相談者さんは現在38歳とのことなので、65歳までを老後資金の準備期間と考えると27年間あります。

仮に住宅ローンの返済金額やその他の家計を見直し、貯蓄に回せるお金として毎月3万円を捻出できたとします。毎月3万円を普通にタンス預金で27年間貯めると、972万円になります。

ですが、3%の利回りの商品で積み立てることができれば約1,500万円、5%の利回りの商品で積み立てることができれば約2,000万円になります。

「iDeCo」と「つみたてNISA」で老後資金を準備

初心者の場合は、少額から分散投資ができる投資信託がおすすめですが、「iDeCo」を活用すれば、掛金が全額所得控除となるので、節税のメリットも享受することができます。掛金の上限金額はその方の属性によって違いますが、最低の掛金の金額は5,000円です。

iDeCoと合わせて活用したいのが、今年の1月から始まった「つみたてNISA」です。

つみたてNISAは年間の投資上限金は40万円、非課税期間は20年間と、最大800万円まで非課税で投資することができます。商品はコストや運用の面から金融庁がおすみつきを出した厳選された商品がラインナップされているので、投資初心者の人でも安心です。

iDeCoは、基本的に60歳まで引き出すことができませんが、つみたてNISAはいつでも引き出し可能です。途中で資金を引き出す可能性なども考え、どちらにどれくらいの金額を積み立てればよいのかを考えましょう。

ちなみに、iDeCoは60歳までしか積み立てできず、つみたてNISAは20年間しか非課税にならないので、最初の毎月3万円を27年間積み立てる話しとはズレてしまうかもしれません。ただ、税制優遇制度を活用して、少しでも利回りの高い商品で安定的に運用することができれば、お金は増えていくということを理解していただければと思います。

将来に向けて長く働き続けられるスキルを身につける

老後が不安な理由のひとつに“長生きリスク”があると思います。長生きは本来とても喜ばしいことですが、年金に対する不安などもあり、現状、なかなか手放しでは喜べません。

相談者さんも老後が不安とのことですが、前述のように税制優遇制度や投資を活用しながらお金を増やすと同時に、長く働き続けることができるスキルを身につけておくことも大切です。

今後は、AIやテクノロジーが進化して、単純な仕事はAIなどに代替されてしまうと言われています。ですから今のうちからスキルアップをしておきましょう。

お住いの自治体によりますが、自立支援教育給付金など、シングルマザー、シングルファザーの資格取得を支援する制度を導入しているところもあります。

自立支援教育給付金は、20歳未満の子供を扶養し、児童扶養手当の支給を受けているか、もしくは同等の所得水準にあるなど、一定の条件を満たしている人が対象教育訓練を受講し、終了した場合に経費の60%(1万2,001円以上で20万円を上限)が支給されます。参考にしてみてください。

それぞれ必要な資金を見える化し、今から何をすればよいのかがわかると、心配は軽減されると思います。あとは、少しづつできるところから行動していきましょう。

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