Money Forward Developers Blog

株式会社マネーフォワード公式開発者向けブログです。技術や開発手法、イベント登壇などを発信します。サービスに関するご質問は、各サービス窓口までご連絡ください。

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マネーフォワードCTOが考えていること(2021年6月)

こんにちは。 マネーフォワード CTOの中出(なかで)です。

CTOの私が、普段「なにを感じて、どんなことを考えているか」について、四半期に一回社内へ共有している内容を一部編集し、エンジニアブログに公開したいと思います。

前回はこちら:マネーフォワードCTOが考えていること(2021年3月)

 

目次

  • 技術的負債からの脱却
  • リードエンジニアへの期待値
  • 採用へのコミット

 

技術的負債からの脱却

多くの企業が抱えているであろう技術的負債を、例外でなくマネーフォワードも抱えています。技術的負債からの脱却は、マネーフォワードの多くのエンジニアにとっての悲願です。先日9周年を迎えたマネーフォワードは、2016年12月頃からその負債を解消するプロジェクトをスタートし、実に歴史の半分をかけて負債からの脱却を図っています。 過去の判断はマネーフォワードが成長していくために最善のものであり、負債であると同時に資産でもあります。その結果、今も多くのユーザーに価値を提供できています。

私たちは負債を背負うことで、プロダクト開発のスピードを手に入れています。 負債が増えることを恐れる必要はありません。むしろ必要であれば積極的に負債を積み上げてくださいとまで言います。代わりにユーザーに価値を届けるスピードを手に入れて欲しいのです。

例えば、マンションを全額キャッシュで買う人はほとんどいません。時間をかけてお金が貯まるまで待ってから購入することは、正しい意思決定ではありません。リスクを恐れすぎています。 必要なタイミングでローンを組み、スピード感をもって購入してしまう方が正しいことが多いのです。 一方、負債を返済しないのも正しいことではありません。積み上がってしまうとコントロールができなくなってしまいます。

プロダクトの状況を正しく理解して、適切に負債をコントロールする。

いま私たちがやるべきことは、今の技術的負債を完済し、さらにスピード感のある開発をすべく、新たな投資をすることです。 ユーザーへの提供価値最大化のために、一刻も早く現在抱えている負債からの脱却を図っています。

 

リードエンジニアへの期待値

マネーフォワードは、半期ごとに目標設定や人事評価があります。この6月から始まる下期より、テックリード層のエンジニア全員の期待値と評価を公開しています。それは、リードエンジニアには社内の技術レベルやエンジニア組織の状況に対し、これまで以上に責任を持ってもらいたいと考えたためです。

今の現状が物足りないと感じるならばそれを指摘するだけでなく、自分事として捉えて主体的に改善に取り組んでもらいたい。リードエンジニアには、少なくとも自分の組織における技術的な課題や組織的な課題の解決を求めていきます。 リードエンジニアがそうした振る舞いを自然に出来るようになればマネーフォワードのエンジニア組織はますます強くなりますし、よりよいプロダクトをユーザーに提供できる可能性が高まります。

自分のチームの技術や組織の現状に満足できないエンジニアは、リードエンジニアへの解決要求をしてもらう予定です。 そうやって社内の要求水準を上げ、お互いが要求し合う組織風土を作り上げていきます。 一方でリードエンジニアやそれを目指す人には、要求するだけでなく、自主的に周りを変えていくことを求めていきます。

 

採用へのコミット

いうまでもなく、私たちが追い求めるミッションの実現のためには、より優秀なエンジニアに私たちの仲間になってもらうことが不可欠です。

お金を前へ。人生をもっと前へ。

ユーザーの人生を飛躍的に豊かにすることで、より良い社会創りに貢献していくためには、もっと採用の努力をしなければなりません。 優秀なエンジニアが自分のチームに加わってくれることで、自分のチームの課題の解決につながることは多いはずです。課題を解決するのは常に「人」だからです。

具体的には、自分たちのプロダクト作りやチームの現状や課題、想いをもっと社外に発信していきます。 優秀な仲間にジョインしてもらうためには、魅力的な技術、魅力的なプロダクト、チーム、そしてチャレンジングな課題や目標設定が必要ですが、それを社外に伝えないと採用候補者に伝わりません。

多くの人は、自分のチームには自分より優秀な人材を採用することに消極的です。無意識的、意識的に採用のためのアクションを控えてしまいがちです。 しかしこの考え方は明確に間違っています。この考え方で採用を進めるとチーム内の平均的な能力は下がっていきます。 自分のチームには改善すべき課題がまだまだ多いと考えるべきですし、プロダクトが進化しユーザーやデータが増えるとますます難易度の高い課題が発生してきます。そうした難易度の高い課題を解決できる優秀なエンジニアに、是非仲間になっていただきたいと考えています。


マネーフォワードは創業以来、大切にするValueの1つに「Technology Driven」を掲げ、すべての人のお金の課題を解決するサービスを40以上も生み出してきました。そして今後も新規プロダクトを続々とリリース予定です。 マネーフォワードでは、「すべての人のお金の悩みや課題を解決したい」という想いをともにするエンジニアを募集しています。 ご応募お待ちしています。


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