マネーフォワードCTOが考えていること(2021年12月)

こんにちは。
マネーフォワード CTOの中出(なかで)です。
CTOの私が、普段「なにを感じて、どんなことを考えているか」について、四半期に一回社内へ共有している内容を一部編集し、エンジニアブログに公開したいと思います。
前回はこちら:マネーフォワードCTOが考えていること(2021年9月)

目次

  • Global People Partners組織の立ち上げ
  • 安武さんの社外取締役内定
  • 開発拠点の活躍
  • 高井さんの入社とVPoE就任
  • バックオフィス業務の自律化への第一歩

Global People Partners組織の立ち上げ

People Forward本部にGlobal People Partners(以下、GPP)という組織を立ち上げました。
この組織は前回のエンジニア組織の英語化で触れていた「今後の具体策」の1つです。

GPPは、日本語話者も非日本語話者もマネーフォワードで等しい従業員体験ができて、等しく活躍いただけるようにすること、そして言語を問わずに全ての従業員がお互いを尊重し、協力して仕事できるようにすることがミッションの組織です。
通訳・翻訳などを通して社内コミュニケーションのサポートを担うLanguage Specialistと、入国手続きやオンボーディング対応を主業務とするGlobal HR Operationsとしての機能をもっています。
グローバルエンジニアの採用を牽引してくれているメンバーにGPPのリーダーを兼務してもらい、新たに2名のLanguage Specialistにも入社いただきました。

お二人とも英語が母国語ですが日英のバイリンガルで、GPPのミッションに共感してジョインしてくれています。
今後の予定として、朝会などの日本語による発信を非日本語話者向けに英語で通訳いただいたり、英語化を開始した開発チームで英語でのコミュニケーションスキルが十分でないメンバーのサポートをお願いします。
また、GPPメンバーの採用強化も並行して進めています。

GPPのミッションに共感し、必要なスキルを有していてる方々の採用を継続して強化推進していきます。

安武さんの社外取締役内定

先日適時開示でも発表しましたが、楽天で取締役を務められていた安武さんに、社外取締役に就任いただけることが内定しました。
2022年2月の株主総会の承認をもって、正式に決定します。

安武さんは1998年に創業初期の楽天にジョインし、2007年に取締役 常務執行役員に就任後、2016年に退任するまで、エンジニア組織を牽引されていました。
当時は楽天にはCTOという役職が存在しませんでしたが、実質的にはCTOとして活躍されていた方です。
楽天が英語化の方針を打ち出したのが2010年のことで、まさに当時の楽天のエンジニア組織をグローバルな組織へと変わっていく様を体験されています。
安武さんとの元々のご縁は、2018年ごろにマネーフォワードの顧問として、私やVPoE陣の相談相手になっていただいたことからです。

安武さんが「楽天が英語化したことでエンジニアの採用力が格段に上がり、あの判断がなかったら今の楽天はない、100%正解だった」とおっしゃっていたことがきっかけとなり、私もマネーフォワードのエンジニア組織を英語化することを決心しました。
英語化以外でも楽天が成し遂げていることは偉大であり、マネーフォワードが成長するために大変参考になることばかりだと感じています。
今回はそういう経験をマネーフォワードの経営にも活かしていただきたいと考え、安武さんに社外取締役就任をお願いしました。
また、安武さんは日本CTO協会の理事も務められていて幅広い人脈もお持ちです。
マネーフォワードの仲間としてお力をお借りできるのは大変心強いと感じていますし、ご経験を共有いただける機会も作っていきたいと考えています。

開発拠点の活躍

ここまでエンジニア組織の英語化やグローバル組織について触れてきましたが、引き続き国内の開発力も重要です。
実際に、海外拠点だけでなく国内開発拠点の開設にも力を入れています。2022年には名古屋拠点をオープンします。

もちろん新しい拠点を開設する一番の狙いは、エンジニアの採用力を向上させることです。
単に採用力の向上だけを目的とするのであれば、フルリモートでの勤務を可能にすることで日本中、世界中から優秀なエンジニアを採用できます。しかし私たちは、リモートワークの生産性といった価値も認めつつ、オフラインでのコミュニケーションも同様に価値を感じているため、オフィスや拠点に投資し続けています。

フル出社でもなく、フルリモートでもない、両方の良いとこ取りをしたマネーフォワードの新しい働き方

すべての拠点にマネーフォワードのカルチャーが存在しています。
一方、拠点にはそれぞれの個性があり、自由と裁量があります。
拠点がある地域毎にエンジニアコミュニティーがあり、企業や大学なども存在します。
各拠点はそういう地域コミュニティーとも接点を持ちながら、それぞれの採用戦略を考えてくれています。福岡や関西の拠点の採用における貢献は非常に大きく当初の想像を超えた成果を出してくれています。

マネーフォワード福岡開発拠点、「エンジニアフレンドリーシティ福岡アワード(企業部門)」を初受賞

拠点に所属するメンバーはそれぞれ拠点内で強固なコミュニティーを形成していて、熱量をもって拠点を運営してくれています。
それぞれの拠点で新しい取り組みが行われ、東京を含む他の拠点に共有されています。
拠点を運営することは、コミュニティーを運営すること、一つの会社を運営することに近い経験を得ることができると考えています。
グループ会社を作ることに近い効果があり、同様に将来の経営幹部人材の育成という観点でも価値があります。
サービス開発の観点でも拠点は重要な役割を果たしています。一番最初に作られた福岡拠点は当初は『マネーフォワード クラウド経費』の開発からスタートして、『マネーフォワード クラウド債務支払』、そして最近は『マネーフォワード Pay for Business』の新規事業の立ち上げとサービスリリースも行いました。
関西拠点(京都、大阪)は一番の成長領域であるBusinessドメインの中堅企業向けの『マネーフォワード クラウド会計Plus』の開発をリードしていますし、国内拠点ではありませんがベトナムのホーチミン拠点は今ではマネーフォワードで一番多くのサービスを開発する拠点となっています。
コロナによって働き方がアップデートされて、首都圏ではなく地方での生活を望まれる方が今後も増えていくと考えていますので、地方拠点の重要性はさらに上がると考えています。

なお、マネーフォワードでは2021年度を通して拠点へのUIターンのサポートを実施しておりました。
2022年度には制度をブラッシュアップし、対象となる拠点を増やしつつ、継続していきたいと考えています。

~リロケーションサポートのお知らせ~マネーフォワードはエンジニア・デザイナー向けに福岡・京都・大阪・名古屋・東京へのUIターンをサポートします!

各拠点でも積極的にMeetupやカジュアル面談を行っています、少しでも興味をお持ちいただいたかたはご応募ください。

高井さんの入社とVPoE就任

直近まで大手ウェブサービス企業でエンジニアマネジメントに携わっていた高井さんが12月1日付で入社してくれました。
グローバル化と多拠点化により、エンジニア組織の複雑さが加速すると考えます。そこで、高井さんにはエンジニア組織の戦略的な課題に取り組む部署の設立とその責任者を任せたいと考えています。エンジニア組織をマネジメントするノウハウなど、高井さんの豊富な経験を生かして、エンジニアがマネーフォワードで働くことに、より魅力を感じられる組織づくりをお願いする予定です。
私と高井さんが対談した note 記事「より魅力的なエンジニアチームへ ~マネーフォワードが目指すユニークな組織づくり~」もありますので、どうぞご覧ください。

バックオフィス業務の自律化への第一歩

11月25日に『マネーフォワード クラウド債務支払』に、ユーザーがアップロードした請求書やメールで受信した請求書のデータを自動的にデータ抽出する機能がリリースされました。
『マネーフォワード クラウド債務支払』、「請求書メール自動取込機能」を提供開始

このサービスはマネーフォワードが目指す未来、AIによるバックオフィス業務の自動化、自律化(Autonomous Backoffice)の推進を代表する試みです。
詳細は以下のnote記事をご覧ください。

【ロングインタビュー】ディープラーニングの先にあるもの。マネーフォワードの技術トップ3に、ビジョンとアプローチを聞く

これまでは、請求書のPDFなどを証憑としてアップロードするのに合わせて、ユーザーが請求書の請求金額や支払先口座、支払期日を手入力する必要がありましたが、その手間が省略されます。
この機能は多くの開発チームやデータ利活用のためのR&D組織であるMoney Forward Labが協力して、それぞれ開発した機能を連携させることで実現させました。

「技術のその先を見据える」マネーフォワードで新技術が誕生するまで

まだまだ改善すべき点はたくさんありますが、今後は請求書の情報抽出の対応項目の追加や品質の向上、請求書以外にも展開していきます。
今回はまだまだ最初の小さな一歩でしたが、Technologyによってサービスの利便性を圧倒的に向上させて、私たちが大切にするValueの1つである「Technology Driven」を実現していきたいと思います。


マネーフォワードでは、「すべての人のお金の悩みや課題を解決したい」という想いをともにするエンジニアを募集しています。
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