マネーフォワード CTO が考えていること(2022 年 9 月)

こんにちは、マネーフォワード CTO の中出(なかで)です。

CTO の私が、普段「なにを感じて、どんなことを考えているか」について、四半期に一回社内へ共有している内容を一部編集し、エンジニアブログに公開したいと思います。 6 月の内容は社内向けのものばかりだったので、今回は半年ぶりの投稿になります。

前回はこちら:マネーフォワード CTO が考えていること(2022 年 3 月)

エンジニア組織のグローバル化ついて

エンジニア組織の共通言語を英語にすることを発表してから、ちょうど一年が経過しました。一年はあっという間でしたが、私たちの英語化の取り組みは大きく前進していると感じています。

いくつかの本部で先行して進められている英語化は、さまざまな課題を克服しながら進んでいます。先行チームのうちほとんどでミーティングをできるものから英語に変更しています。全体のミーティングを英語に切り替える本部もでてきました。11 月には、全ての先行チームに日本語話者ではないエンジニアが配属されている状況になる予定です。それにあわせて、チーム内コミュニケーションも英語に切り替わっていきます。

まだまだ、いろいろな困難があるでしょうし、英語でスムーズに業務を行なえるようになるまでには時間がかかると思います。しかし、先行している本部の英語化は着実に進んでいます。近い将来に英語化が達成できると確信しています。

英語化の取り組みがうまく進むかはチームのリーダーのコミットメントがとても重要です。先行している本部に所属するリーダーたちのコミットメントは素晴らしく、積極的に英語学習に取り組むことで自身の英語力も伸ばしています。また、それ以上にチームメンバーをフォローしてくれています。先行している本部の知見を全エンジニア組織の英語化に活かしていきたいと考えています。

なお、ここまで英語化という言葉をつかってきていますが、グローバル化と英語化は異なるものだと考えています。グローバル化のゴールは、国籍や働いている国を問わず、マネーフォワードのエンジニアが皆等しく活躍できて、同じように機会が与えられることです。英語化はグローバル化の前提です。英語をツールとしながら、グローバル化にも取り組んでいかなければと考えています。

英語化の定義

私たちは 2024 年度末で、エンジニア組織の英語化を完了させる計画です。とはいえ、その達成基準が曖昧であったため、あらためて定義を明確にしました。

まず、個人にとって最低限必要な英語スキルがあるという基準を次のように決めました。

  • 仕事に必要な英語を読み書きできる ⇒ TOEIC スコア 700 以上
  • 英語で仕事のミーティングができる ⇒ PROGOS スコア B1 以上
  • 英語でマネジメントできる ⇒ PROGOS スコア B1 High 以上

もちろん、 TOEIC のスコアが実際の仕事で必要とされる英語力と直結しないという意見があることは理解しています。ただ、私たちには客観的な指標が必要であり、かつ教材や学習環境などを含めたエコシステムが充実しているという意味で TOEIC のスコアは便利な指標です。加えて、会話力を PROGOS で評価することで、リスニング能力、リーディング能力に加えてスピーキング能力を指標に加えています。

その上で英語化を達成している組織について、次のように定義しました。テキストベースのコミュニケーションであれば全員とれて、口頭でもある程度のコミュニケーションができるメンバーが一定数いる状態です。

  • その組織に非日本語話者が配属されている/配属可能なこと
  • 所属する全員が TOEIC スコア 700 以上を保持していること
  • 所属するメンバーの 30% 以上が PROGOS スコア B1 以上であること

前述のように、 2024 年度末にこの基準を達成する計画です。これは、マネーフォワードの全エンジニアが少なくとも TOEIC スコア 700 以上を要求されているということを意味しています。現在、全社で進めている英語研修を含め必要なフォローは行いますので、それぞれが英語力の向上に向けてアクションをしていただければと思います。

今後のエンジニア採用について

今後、エンジニア採用でも社内の基準と同等の英語力を求めることにしました。

2023 年度末には、ほとんどの本部が英語化完了を目指しています。計画通りに本部が移行できれば、80%くらいのエンジニアが来年度末にも英語で仕事をすることになります。全てが計画通りに進むというのは楽観的すぎるにしても、エンジニアの過半数が英語を使って仕事している状況になります。その時点で、エンジニア組織全体で利用される主要な言語を英語に切り替えます。具体的には、 Slack など全エンジニア向けの共有や勉強会などでは英語をメインとし、必要であれば日本語への翻訳を提供するというかたちにします。

このような状況となりますので、どうしても採用する方を一定の英語力を持つ方に絞らざるを得ません。英語について学習意欲があり、グローバルでも活躍したいという方であれば、決して挑戦できない基準ではありません。新しい基準を設定することで、今までよりも採用活動が厳しくなります。しかし、バイリンガルのエンジニアや外国籍のエンジニア、英語を使った仕事に興味あるエンジニアに魅力を感じてもらえるような組織にしていくことで、それを乗り越えていきます。

インドに来ています

実は、この記事はインドで書いています。インドでの拠点立ち上げに向けて、現地での検証を行なうためにインドに来ているのです。英語力のなさに苦しみながらも、私も開発に参加しています。実際にコードを書いて、プルリクエストを出し、レビューしてもらっています。とても楽しいです。

このプロダクトは、現在ホーチミンとインドの二拠点で開発していて、ベトナムからメンバーがインドに来たり、インドからもベトナムに行ったり、活発に交流しながら協力して開発しています。インドだけではなくベトナムの開発チームとも仕事ができたのは、大きな収穫でした。

いつもとは違うマネーフォワードの開発チームに触れて、日本だと感じることはない、ベトナムやインドからみた開発環境や情報共有のツールの課題を感じました。ただ、それを除くと基本的には日本での開発とそんなに変わらないなという感触もあります。みな自分のコードに責任を持ち、プロダクトに愛着をもって開発しています。日本のメンバーも頑張って海外拠点の開発チームをフォローしてくれているおかげでもあるのですが、開発体験は日本とも遜色ありません。さすがにベトナムのチームはここ数年でいくつものプロダクトを開発しているだけあって、かなり洗練されています。プロダクトの理解が日本と比べて弱いとも感じません。日本でもベトナムでもインドでも、それは人に依存するようです。

そう思った時に、日本の開発チームの優位性ってなんだろうって考えてしまいます。自分の国のプロダクトであることは大きな優位点だと思いますし、優位性がないわけではないわけでは決してありません。ただ、それは言語や情報共有ツールのためという部分もあります。そういったものをなくすことで、海外の拠点も国内の拠点も同じ条件になり、フェアな関係になると思います。


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