マネーフォワードエンジニアインターン 小笠原純也「ユーザーの人生に寄り添えるサービスを」

マネーフォワードの中の人を知ってもらうため、当社でフルタイムのRubyコミッターを務める卜部昌平が、マネーフォワードのエンジニアにインタビューをするこの企画。
今回は、エンジニアインターンの小笠原さんへのインタビューです。

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語り手

小笠原純也 (エンジニアインターン)
慶應義塾大学大学院 修士2年。ハイパーバイザのセキュリティ向上に関する研究を行う。大学時代に学園祭のスマホアプリを作成したことをきっかけにエンジニアの道を志す。マネーフォワードにてインターン経験後、複数社のインターンを経て2018年卒としてマネーフォワードに入社予定。

聞き手

卜部昌平 (Ruby開発者)

その他

青木香菜子 (広報:編集担当)
小川昌之 (人事:撮影担当)
井上玲 (人事)

小笠原純也インタビュー

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学園祭実行委員会でアプリを開発

卜部:緊張されているみたいですが、気楽にしてくださいね。

小笠原:は、はい。

卜部:(笑)。緊張で今日はこんなことがあったとかあります?

小笠原:仕事に集中できなかったのと、お腹が痛くなりました。

卜部:そんなに(笑)。

小笠原:いろんな経験を積んだ社員の方がインタビューに出ていたので、僕で良いのだろうかと…。

卜部:今までのって読んでますか?

小笠原:読んでます。皆さんすごいなと思いながら読んでて、オファーをいただいた時から「僕で良いのか…!」と、ドキドキしています。

卜部:大丈夫ですよ(笑)。まずは自己紹介的なことを教えてください。

小笠原:僕は慶應義塾大学大学院の修士2年生で、情報系の学科でLinuxや仮想化技術など主にシステムソフトウェアに関する研究をしています。現在はインターンとして、CTOの中出さんの元で働いています。インターンとしては2014年10月に一度ジョインし、2016年11月に一旦離れて他社のインターンに参加する等していました。その後2017年4月にまたインターンに復帰しており、2018年からは新卒として入社させていただく予定です。

卜部:ということは、インターンをされる前からエンジニアリングの方向に進んでいたんですか?

小笠原:プログラミングをはじめたのは大学2年生で、授業でC言語を使って「Hello world」を表示する所からはじめました。当時、学園祭の実行委員会に所属していてホームページ作成のチームで学園祭のホームページをつくっていましたが、2年目には授業でプログラミングを勉強しはじめ、その時に「プログラミングって面白いな」と感じたんです。それで、実行委員会でもホームページだけではなくてアプリを作りたいと思って、電子パンフレット的なアプリを作りはじめました。その経験の中で本腰を入れてプログラミングをはじめたことが、エンジニアとしてのスタートでした。

卜部:ほうほう。

小笠原:周りの皆にも声をかけたんですが、「俺はできないよ」と言われてしまい(笑)。僕もできない状況でしたが、iOSやAndroidをイチから勉強しはじめました。サーバーサイドも書く必要があったので、Railsも勉強して10か月くらいでアプリをリリースしたのが、「なんか面白い」と思ったきっかけです。

卜部:ちゃんとできたのはすごいですよ。アプリはその後も使われているんですか?

小笠原:それが…引き継いだ後輩がくじけてしまいました(笑)。

卜部:(笑)。整理すると、2年生でつくりはじめ、3年生で完成したってことですね。

小笠原:そうですね。学校の学園祭実行委員は3年生で引退なので、その後は引き継いだという感じです。

卜部:頑張ったのはどういうところでしょう?

小笠原情報の閲覧のみだとパンフレットと変わらないので、スマホの特性を活かしたいと考えました。「いいね」機能やお知らせのリアルタイムでのプッシュ通知機能、人気の企画の確認機能や空席状況も確認できる仕様にしました。アプリ自体を面白くしたいとも思い、紙のパンフレットとの連携もしてパンフレットの企画紹介画像にカメラをかざすと、紹介動画が流れるようなAR機能も付けました。

卜部:めっちゃ多機能ですね!それは後輩が先輩から「じゃあ次よろしく」と言われるとだいぶグッときます(笑)

小笠原:(笑)。校内で電波が悪い場所があったので、できるだけローカルにデータを保持しつつ、更新があった場合は適切に取ってくるということもやっていました。

卜部最初につくったアプリが多機能でびっくりです。何を見ながら作ったんですか?

小笠原:まず『わかりやすいJava入門編』などを読んで、オブジェクト指向ってなんだろうという所から入りました。『プロの力が身につく Androidプログラミングの教科書』などを読んでAndroidが書けるようになった後は、勉強会に参加してiOSも勉強し、RailsはRuby on Rails チュートリアルとパーフェクトRuby on Railsなどを中心に学んでいきました。

卜部:すごいですね。世の中ってアプリをつくりたい人は多いと思うんですよ。ただ、「出来上がるまでってどうするんだ…」となりがちだと思いますし、本を読んでちゃんとやりきったのはすごいです。

小笠原:「classってなんだろう?」から始まったものの、僕の場合は〆切があり、「来年10月までにアプリをリリースできないと引退だ」という状況で、その必死さもあったかと思います(笑)。

卜部:なるほど。その時に、平行してマネーフォワードでインターンをされていたんですよね?

小笠原:はい。学園祭が終わった後の2014年11月頃からジョインしています。その時にiOS、Android、Railsを書いていて、当時はAndroidを担当していました。

お金の情報が分散して困った

卜部:マネーフォワードにいこうと思った理由はなんだったんでしょう?

小笠原:その頃にひとり暮らしを始めたんですが、仕送りがゆうちょ銀行、バイト先の給料がみずほ銀行に振り込まれ、家賃振込の手数料節約のため住信SBIネット銀行の口座を開設し…となると、3つの口座にお金が分散したんです。

更にアプリ開発のためにMacBookがほしくて、クレジットカードも作った結果、お金に慣れていない上にいろんな所にお金の情報が分散してしまって困った…!となりまして。そんな時にマネーフォワードを見つけて使ったところ、「このアプリすごいな」と、ユーザーとして実感しました。その後、マネーフォワードのインターン募集の情報を見つけて、受けてみたんです。

卜部:先にユーザーだったんですね。入ってみて、実際に作ってる人たちの話を聞いてみて、「違うな」と思ったことなどありました?

小笠原:僕が感じてたのと同じ想いで皆さんが開発していて、皆このサービスが本当に好きなんだとわかり、それはいい意味での「違うな」でした。僕のなかで仕事って楽しそうなイメージではなかったのですが、「この人たちは生き生きしている」と思いました。

卜部:別のアルバイトもご経験されていたんですか?

小笠原:飲食店や、受託の会社でテスト業務みたいなことをやっていました。

卜部:では全く初めての業界という訳ではなかったんですね。一旦マネーフォワードのインターンを終了して他社のインターンにも参加されていましたね。

小笠原:そうですね。大手ベンチャーからスタートアップまで4社程のインターンに参加していました。

卜部:他と比べてマネーフォワードはどうでしょう?

小笠原エンジニアと非エンジニアの距離が近いと思います。CSの方がエンジニアにもフラットに色々相談していますし、それをエンジニアも真摯に受け止め、非常にフラット且つオープン且つ距離が近いというのがマネーフォワードの特徴だと思います。

卜部:他社だとエンジニア同士でのコミュニケーションが多かったですか?

小笠原:大手の場合、開発と事業側が分かれていたので隔たりを感じることもありました。

卜部:規模に影響されるというのはありますし、小さな組織と大企業の組織だとそれは違って当然かもしれません。当社の場合は今の規模は大きいとも小さいとも言い難い感じですが、インターンをはじめた時ってマネーフォワードのメンバーは何人くらいでした?

小笠原:僕が入った頃は50人くらいで、一旦離れてまだジョインした時には200人くらいになっていました。大分大きくなりましたね。

新規プロジェクトのインフラをひとりで担当

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卜部:マネーフォワードでは今どういう仕事をされていますか?

小笠原:元々はAndroidをやっており、一旦辞める直前にはマネーフォワードの高速化プロジェクトに携わっていて、RabbitMQを使ってMySQLのbinlogを読んでMySQLにどういう更新があったかを読んでそれをMQに投げるということをやっていました。

卜部:それはマネーフォワードのバックエンドの方ですかね。

小笠原:そうです。キャッシュの仕組み作りのための作業を一部担っていました。インターンとして復帰した際には引き続きそこを担当して、今までRabbitMQだったものをKafkaに対応させる作業をやった後は、新規プロジェクトのインフラをひとりでやらせていただいています。

卜部:今ひとりでインフラをやっているなかで、大変なこととかあります?

小笠原:新規プロジェクトではコンテナを使おうとしているのですが、周りにコンテナを使ったことがある人がほとんど居ないんです。ただ、知っている人に聞けば教えてくれますし、元々自分で調べてやってみることに慣れていたので、意外と苦労はないかもしれません。とは言え、新卒としては近くに聞ける環境があると嬉しいかなというのが正直なところではあります(笑)。

卜部:なるほど(笑)。

卜部:仕事内容の観点だと、他のインターンとどう違いますか?

小笠原:裁量が大きいと思います。僕のインターン歴の長さも関係があるかもしれませんが、「これをやって」と言うよりも、「これをやりたいんだけどどうしようか」という案件が多く、やりたいことに向かって自分で考えてどうにかする、という感じで進むので試行錯誤しながらできて良いなと思います。他社だと、「大きな作業の中の一部分をやってほしい」という仕事もありました。その場合は、ゴールが見えている状態で進んでいくので、それはそれで別のやり甲斐がありました。

卜部:この機会に、当社にもオーダーがあれば話していただいて良いですよ。

小笠原:ある程度自発的にやっていけるタイプの人ならインターンとして良い経験が積めると思います。そうでない人もインターンに来てもらう場合は、メンターなどを付けた方が良いかもしれないですね。

卜部:メンターっぽい方は居ますが、専属は居ないですもんね。

小笠原:僕自身はそういう環境にも慣れましたし、基本的には自分で調べるのでそんなに困っていないのですが。

卜部:小笠原さんはインターンぽくないインターンかもしれないですね(笑)。

小笠原:(笑)。ただ、今の動き方は現場の温度感がわかって良いかなと思います。

卜部:自分ひとりでのアプリ開発と、マネーフォワードでのアプリ開発を比べると、どんなことが違いますか?

小笠原:当たり前ですが、企業の場合は数字をみるというのは一番印象的でした。個人で開発していると数字なんて気にしませんが、社内ではログをみて施策を分析していて、そういうのは最初インターンで入った時の一番の驚きではありました。それ以外だとコードレビューですね。

卜部コードレビューをひとりでやるのは難しいですよね(笑)

小笠原:そうですね(笑)。

卜部:数字は学園祭のアプリだと…学園祭って当日しかないですし(笑)。

小笠原:比べようがないですよね(笑)。

ユーザーに寄り添ったサービスづくりを

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卜部:インターンという形でマネーフォワードにジョインして、 引き続きインターンを続けつつ、来年は新卒として働きはじめることになりますが、今後どういうことをやっていきたいですか?

小笠原:これまで手広くやってきてどれも面白いなと思いますが、技術的な興味でいくと、クライアントサイドよりもサーバーサイドからインフラ寄りに興味を持っています。ですので、マネーフォワードに足りないログやデータ分析の基盤作りや、ユーザーに寄り添った形でいろいろ価値を提供できる環境をつくっていきたいです。

卜部:今そこに課題を感じているんですか?

小笠原:いまのマネーフォワードは、「集めてきた情報を見せてあげる」という所は実現できていますが、今後はユーザーに合わせたレコメンドなどができると良いなと考えています。ライフイベントに備えて現状の資産で本当に大丈夫なんだっけとか、そういう情報を提供できるとユーザーの人生に寄り添えるサービスにしていけるのかなと思います。

卜部:それを実現するには、分析的な部分にも課題を感じている?

小笠原:今の状況だとそういう観点で有意義なデータを見つけるということにハードルがありそうだなと。いろんなものが暗号化されていて、簡単に分析できないというのもありますよね。

卜部:暗号化と分析は、落としどころを見つけるのが結構難しそうですよね。

小笠原:どこまで分析環境へ出していいのかとか、そういった整理も難しそうだと思います。

卜部:ハードルはありそうだけど、そういうことを考えたい、作っていきたいということと、インフラや分析基盤をやりたいという感じなんですね。

小笠原:友人のサービスを手伝っていた時にインフラ周りをやったことがあり、興味を持ったという感じです。

卜部工夫する余地みたいなものがあると楽しいんですかね

小笠原:いろいろ悩みながら、どれが一番良いんだろうと考えられるのは楽しいです。

卜部:大学の研究も似たような分野なんですか?

小笠原:大学の研究はちょっと違うんです。僕は大学で仮想化のセキュリティについて研究していてKVMやQEMUとかを使った仮想環境において、セキュリティをどう上げていくかについて研究しています。例えば、2年前くらいにVENOMっていう脆弱性が話題になりまして、そういった脆弱性があった場合にどんなアプローチで防げるかみたいなことを研究しています。

卜部:セキュリティという感じでは似てるかなって思ったけど、若干会社でやろうとしていることとは方向性が違うんですね。大学でそういう研究室があったからそこに進もうと思ったんですか?

小笠原:僕は元々大学に入った時は通信系のことをやりたかったんです。というのも、父親が通信系の仕事をしていて、家に大きな配電盤があって家中のケーブルやLANケーブルがそこに集約されていて、何かいじっている…という環境だったんです。そんな姿を見て興味を持ち、関連本を読んだりしていましたが、大学で通信の勉強をすると、当時の自分は、かなり完成された世界なのかなという印象を持ったんです。それよりもOSの授業の方が面白くて、その授業を担当していた教授が今僕が居る研究室の教授で、その研究室に入ったという感じですね。

卜部:それは是非続けていただきつつ、今年修了ですよね。卒業論文書いたりしているのかな。

小笠原:先週まで国際会議に出すための論文を書いていました。

卜部:おお、通るといいですね。

小笠原:今はちょっと開放感にひたっています(笑)。

卜部:お疲れさまです(笑)。

一度離れたマネーフォワードに帰ってきた理由

小笠原:僕は就活時、マネーフォワードに新卒としてジョインするか悩んでいた際に、自分の中でふたつくらい軸がありました。ひとつは事業に対して興味と熱をもって取り組めるかということ。これはマネーフォワードにはすごくあるし、なぜもっと皆が使わないんだろうと思うんです。だけど、最初のハードルが少し高いことが要因かなと感じています。

卜部:それはありますよね。

小笠原:ただ、API化などで変わりつつあるのかなと思っています。そういう流れがあり、これから当たり前にしていくにあたって、今僕がそこに入れるチャンスがあるのに入らないのはもったいないなと思ったのがまずひとつでした。

卜部:うんうん。

小笠原ふたつめは、エンジニアとして成長できる場所であることでした。これは正直なところ考えたポイントです。当時の開発基盤には課題に思うことが多々あって、現場のエンジニアの方もそこが壁になっているのではと感じていたので、このまま新卒で入社して面白いことができるのかなと感じていたんです。

そんな風に悩みつつ、1度インターンを辞めて再度ジョインする前に、元CTO浅野さんや現CTO中出さんに僕が感じている課題を伝えたんです。そしたらお二人もそれらの課題は認識していて、改善のプロジェクトが動いていると教えてくれました。であれば、再度インターンとして実際に現場でそれをみて入社するかを考えようと思い、出戻らせていただきました。戻ってみて実際にその現場をみて、面白そうだなと思ったので入社を決めたという感じです。

卜部:会社をやっていく上でずっと課題ばかりだと疲弊してしまいますが、時期的なものもあると思うんですね。仕組みを作って伸ばしていくフェーズと、伸び悩んできたから仕組みを変えるというフェーズがありますが、それは片方だけではなく両方で進んでいくので、ある程度は停滞する時期も伸びる時期もあると思います。今のマネーフォワードはそんな感じで、仕組みの部分を頑張っていこうとなってきているのかもしれないですね。

小笠原:そうですね。そこが進んでいきそうだと思ったので、入社を決めたという感じです。

卜部:マネーフォワードに限らず、今後キャリアを進めていくにあたってどういう人になっていきたいかを聞かせてください。

小笠原:エンジニアとしてに限らず、自分や他の人がやりたいことがあった時に「とりあえず相談しよう」と思ってもらえる人になりたいです。そういう人になって一緒に悩んで良い結果を出せる人物になりたいですし、そのためには絶対知識は必要なので学んで行きたいと考えています。

卜部:じゃあ、今一人でやっていて若干さみしいのではないですか(笑)。

小笠原:若干あーだこーだ言いながらやりたいなと言うのはあるので…ちょっとさみしいですね(笑)。

前向きにあーだこーだ言える人と働きたい

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卜部:今後はどんな人と働きたいですか?

小笠原:僕は会社のミッションビジョンに共感して入社を決めているので、それらとマネーフォワードがこの先目指している世界に興味があり、前向きにあーだこーだ言える人と働きたいと思っています。他には、マネーフォワードのアプリをいいなと思っていて議論できる人、この先どういう世界をつくっていくのかに興味がある人と働きたいです。僕も僕なりに「こうだと良いな」と思うものがあるので、いろんなことを一緒に考えられる人に来てほしいなと思います。

卜部:いい話ですね。小笠原くん自身が、マネーフォワードを使っていて中の人に興味が湧いたみたいなところからはじまっているので、やっぱり使ってもらうのが一番ですかね。

小笠原:そうですね。もっともっと使ってもらいたいんです。

卜部:10代、20代の方にもっと使ってもらえると良いですね。

小笠原:最初のハードルをどう乗り越えるのかというのはありますよね。

卜部:銀行口座が3つ、クレカが複数とかになると、ああダメだ…ってなるんですけどね。親からの仕送りだけでなんとかなっている方とかだと、困らないかもしれませんが、クレカの履歴などが可視化されるのは楽ですし、それも使っていただけるとわかるんですけどね。

小笠原:マネーフォワードを使うと購買行動自体が変わってくるので、それも良いところだと思っています。

卜部:それもありますね。

小笠原可視化していくうちに「より良くしよう」と自然と思えて、意識せずに変わっていくので、ユーザーの日々の行動が変わるというのは良いなと思っています。

暑い自宅の温度を計りたくて

卜部:今はどれくらいのペースで会社には来られてますか?

小笠原:今は週2回のペースで出社しています。他の日は大学に行っており、土日は研究しているというサイクルの生活です。

卜部:では、ほとんど学業とインターンで予定が埋まっているという感じですかね。何もない日とかない?

小笠原:特に予定がなければ研究していますね。論文読んだり実装していることが多いですね。

卜部:あまり趣味に使う時間はない?

小笠原:昔はちょこちょこ趣味もやっていましたが、今はそんな感じです。

卜部:昔は何やってたんですか?

小笠原:結構前になりますが…中高生時代は、パンづくりとかしてました(笑)。

卜部:え、それはすごい。

小笠原:パン型を買ってつくったりしてましたが、ひとり暮らしになってからはできてないです。誰が食べるんだという感じで(笑)。

卜部:(笑)。でもすごいですね。趣味の話を聞こうと思ったのですが、さっきの話だと、ご実家にはサーバーラックとかがあるんですか?

小笠原:というよりもスイッチがあったくらいです。

卜部:ひとり暮らしの家にはそういうのはない?

小笠原:家では最近NUCを買って、ESXiを入れて、Raspberry Piを用意して部屋の温度と湿度を測っています。外からも確認できるようにするために、YAMAHAのRTX810というVPNルーターを買って、モニタリングをするためのGrafanaをESXi上のVMにコンテナ立てて作っています(笑)。

卜部:じゃあ自宅サーバーはあって、Raspberry Piとかで遊んでいるという感じなんですね。Raspberry Piとかはいつから使ってるんですか?

小笠原:今年に入ってからくらいです。自宅がロフト付きなのですが、天井とロフトの床の間が狭い2階の部屋で、そこに温かい空気が溜まって季節関係なく部屋がとても暑いんです。それで部屋の温度が気になり出して、じゃあ作ってしまおうと思って年初に作って、夏を楽しみにしていたという感じです。

卜部:データ収集とかはプログラムも自分で書いたんですか?

小笠原:そうですね、研究でRustを使っていたので、Rustで書いてみたという感じです。

卜部:Raspberry Piからはデータが取れてくると思いますが、そこはシリアル?USB?

小笠原:GPIOで、Raspberry Piに接続されたセンサーからデータを取り、それをESXiの上に乗っているArch Linux上のInfluxDBコンテナに投げて、Grafanaで可視化しています。

卜部:なかなか大掛かりなシステムを作りましたね。

小笠原:そこにRTX810のメトリクスをInfluxDBとかに投げているので、どうせならと思い(笑)。

卜部:自宅にルーターを置くとメトリクスが様々に増えますよね。

小笠原:それがちょっとおもしろいので、監視が好きなのかもしれません。

卜部:それはありますね。そういう意味では確かにインフラに向いているのかもしれません。

井上:自宅のシステムがさらに拡張する計画とかあるんですか?

小笠原:やりたいと思ったんですが、部屋が如何せん暑くて。マシンを置いてつけたままにしておくと壊れちゃいそうなんです…。

井上:そんなにも暑いのか(笑)。

小笠原:卜部さんは趣味とかどんなことをされているんですか?

卜部:休日だと美術館行ったりですね。それ以外だと漫画を読むとか、結構普通です。あとは僕の場合、メールを読むという仕事が結構あって、海外からのメールを読む仕事があるんですが、日本で土曜でもアメリカは金曜だからメールが飛んできたりするので、そういうのをみていることはありますね。

小笠原:ああ、なるほど。

卜部:マネーフォワードに来る前はそれを仕事としてやっていたわけではないんですけど、今はそんな感じです。

周りからの反対はなかった

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卜部:ご家族や友人などは意思決定に対してどんな反応を示されていましたか?

小笠原:実は、特に反対はなかったんです。父親は、やりたいことをやればいいよと言ってくれて、そこに関しては特に説得の必要はなかったです。元々「大企業に行け」というタイプではありましたし、心の底ではそう思っているかもしれませんが、長くインターンをしていたこともあったので察してくれたのかもしれません

卜部:こういう会社なんだよという説明はしました?

小笠原:マネーフォワードがどういう世界を目指していて、今は単なる家計簿かもしれないけれど、この先は会社としてこういう世界を描いていて、C向けだけではなくBtoBも展開していて収益もあげているという話をしました。

卜部:それで納得してくれたっていう話ですかね。

小笠原:とは言え、行くと決めた後にその話をしまして、父親と飲みながらしゃべっている時にそんな話をしたんです。

小川:インターンでこういう仕事をしているというのは、日頃から親御さんにお話されていたんですか?

小笠原:一人暮らしだったのでそういうのはなかったですね。

小川:では積み重ねがあったわけではなく、お父さんが納得してくださったんですね。大手志向の友人達はどうでしたか?

小笠原「小笠原ならそうだよな」という反応でした。長くインターンをしていたから違和感がなかったのかもしれません。

卜部:教授から「大手に行った方がいいよ」というアドバイスはなかったんですか?

小笠原:それはなくて、むしろ「なんで皆大企業に行くんだ」と言ってました(笑)。

卜部:おおお、そういうタイプなんですね。

青木:最近の大学教授の方はそういう方が多いんですか?

小笠原:いえ、大学内ではうちの教授が変わってると思います(笑)。アカデミックな経歴の人ですが、「今の時代大企業も安定しているかと言われれば微妙だし、エンジニアはスキルがあれば転職も出来る。だから、ベンチャーや海外でエンジニアとしてチャレンジするのはありだと思う。」とも話していました。

卜部:なるほど。そんな教授が居る研究室の後輩とかには、どういう風に進路決めて行ってほしいとかありますか?

小笠原:研究していた方が良さそうだなという子、インターンしてみるといいかなという子など色々居て、一概には言えないですね。

卜部外からみると「この人は研究者向けだな」とかわかるけど、本人はわからないじゃないですか。それで悩む人もいると思うんですけど、そういう人はどうやって決めていけば良いんでしょう?

小笠原わからないのならば、インターンにいってみるのはありだと思います。違うなと思ったならやめることもできますし、将来の悩みを抱えながら他のアルバイトをしているよりは飛び込んでみるのはありかなと思います。

卜部:現場の空気もわかりますしね。会社もいろいろですから、一つの会社が合わなくても別の会社でわかることもありますし。マネーフォワードに来てほしい学生像とかあります?

小笠原:RubyやRailsが好きですという感じよりも、マネーフォワードの事業に興味を持っていて、マネーフォワードを良くしたいって思ってくれている人と働きたいです。インターンであれば「Rubyが好き」みたいなところは、エントリーポイントとして良いと思うんですけど、新卒としてジョインしてくれる人ならばそういう想いを持っている人に来てほしいです。

卜部:やっぱりマネーフォワードに興味がある人を増やすっていうことが大事なんですね。若い方も当然消費はすると思いますが、どうすれば良いんでしょうね。

小笠原:漠然とたぶん、家計簿を付けなきゃと思っている潜在層は居るはずなので、どうハードルを下げられるかが重要だと思っています。

卜部:登録して連携してもらえたら自動で付けられるので、どうスタートしてもらうかですね。

小笠原:理想は、オンラインバンクの開設とかをしなくても良い世界にしたいですね。

卜部さんのキャリア構築論

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小笠原:卜部さんって今までいろんな仕事をやられてきていますが、各ステージでどんな風に考え、仕事を選んでこられたのかをお伺いしたいです。

卜部:僕は最初受託開発の会社だったんですが、受託開発はお客様のやりたいことに対してそれを開発するという方式ですよね。マネーフォワードだと僕らが実現したい世界があってそれに向けて進んでいきますが、受託開発は方向性が違ってきます。お客様の問題を解決する、お客様がやりたいことにこたえるという感じなので、正直自分で選んでいるという感覚はなかったんですよ。

小笠原:最初受託に入られたのはなぜですか?

卜部:大学時代に、大学の先輩の会社でアルバイトをしていて、そのまま社員として入社したという流れです。

小笠原:そのあとは受託から事業会社へいかれてますよね。

卜部:そうですね、受託開発をずっとやっていて、それ以外もやってみたいと思ったのがひとつの理由です。

小笠原:どの辺りでそう思ったんでしょう?

卜部:3か月スパンくらいで色んな開発ができるので、経験はできるんです。ただ、お客様が欲しいものを作りました、というのを繰り返していくと、長期的な視点は欠けていくんですよね。「世の中を良くしたい」みたいな話になると長期的な視点が必要で、そういうのをやったことがなかったのでやってみたいと思ったんです。

小笠原:なるほど。そこから前職なわけですね。

卜部:前職でもいろいろやりましたが、例えばインフラまわりの話とかだと、自分たちでインフラを持つ必要がある会社じゃないとできないですよね。事業会社としてビジネスがあり、自分たちでインフラを持つことができる会社じゃないと、僕らもそこに携わることができないですよね。前職はそれがあったので、いろいろ経験できました。

小笠原:そのなかでの仕事はどう選んでいかれたんですか?

卜部:前の会社に入った時、事業会社で働くのが初めてだったのでどう振る舞ったらいいのかがあまりわからなかったんですよ。だから、「とりあえず何でもできます」と言ってみたという(笑)。

小笠原:それはすごいです…(笑)。

卜部:それまでの経験からお客様が居て、ニーズがあるところに向けてのソリューション提供ができるという話もしました。その結果、最初はすでにあるテストのプログラムを書くみたいなことをやっていました。

小笠原:かなり大規模なfluentdクラスタを管理していたのはその後ですか?

卜部:そうですね。

小笠原:それは何かきっかけがあったんですか?

卜部:テストは楽しくてずっとやっていましたが、大きな会社だったので組織改編や異動などがあって、その中でひとつの流れとしてやっていたという感じですね。

小笠原:もうひとつ聞きたいです。ざっくりなのですが、来年僕は新卒エンジニアとして世にでていくわけで、新卒エンジニアに向けて、これだけは気に留めて意識しておいた方がいいということがあれば教えてほしいです。

卜部:新卒に限った話でないけれど、会社の事業って3年とか5年のスパンで物事を考えていくんですよ。うちの会社でも3年後、5年後はこうなっていてほしいというのがありますよね。でも、新卒の人はそれより長く働くパターンが多いと思うので、ある程度は「この会社が3年後に達成すべきことが達成された後、自分はどうしていきたいか」を考えておくことが必要だと思います。今はそんなことを想像するのは難しいでしょうし、10年計画みたいな長期的なビジョンはないかもしれません。

ただ、今マネーフォワードで課題となっていることは、3年後も同じ課題であり続けることはきっとなくて、成功するのか失敗するのかわからないけれど、なんらかの結論は出るはずなんです。それである程度の形になって、その次に何をやっていこうかとなった時が、たぶん自分がやりたいことを実現できるチャンスだと思うんですよね。そこですかさず自分がやりたいことをやるというのが、良いんじゃないでしょうか。

小笠原:やりたいことや実現できることを長期的な視点で探しておき、チャンスを逃さず飛びついていく貪欲さを持っておいた方が良いっていうことですね。頑張っていこうと思います。

卜部:僕の場合は最初に入った会社が受託で短いスパンの会社だったので、やっていくことが3か月、半年とかで一区切りしていました。半年後には今と全然違うことをやっていたので、そういう貪欲さみたいな視点は養われたかもしれないですね。

小笠原:今は目の前のことしか考えられていないと思うので、頑張ります。

卜部:まぁでもなかなか難しいですよね。

小笠原:そうですね。まだ会社のこともわかっていないので(笑)。

卜部:(笑)。

小笠原:ありがとうございました!色々余計なことしゃべっていないか心配です…。

卜部:大丈夫ですよ(笑)。

最後に

今回のインタビューを読んで、マネーフォワードに興味を持たれた方は是非、以下のボタンをクリックして頂ければと思います。
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