誰でも簡単に貯金上手になれる法則

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1月も、もうすぐ終わりです。正月に、今年こそは貯めるぞ!とお金に関する目標を立ててはみたけれど、既に暗雲立ち込めている方もいらっしゃるかもしれません。特に、貯金習慣がなかった中で、新しく貯金を始めるのはかなりの苦痛です。しかし、心理学や行動ファイナンスの世界では、この問題に対するライフハックの方法が、成果として出つつあります。

 
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2011年にトロント大学のマーケティングの教授が発表した論文(※)では、貯金をしていくなら、目標は「できれば一つの方がいい」という研究結果が述べられています。

この教授は、インドの地方の町で、子持ち世帯83家庭に対し、以下のことを行いました。

(A)半分の家庭では、子どもの教育の重要性を説明して、貯金を奨励
(B)半分の家庭では、子どもの教育だけでなく、将来の医療と、退職後の生活に対しても備えが必要なことを説明して、貯金を奨励

そして半年間、これらの家庭で家計簿を付けさせ、その影響を見ました。

その結果、目標を一つだけ与えられた(A)の家庭のほうが、収入に対する貯蓄の割合が高くなることがわかりました。

研究はこの結果を実験で深堀りし、以下の洞察を得ています。

複数の目標に直面したとき、人はその課題の間での優先順位や、そもそも解決できるのだろうか、といった脳内会議を始めてしまい、アクションが遅れがちになる。一方で、目標を一つに絞ると、課題をどうやって解決するべきか、という実践型の思考が働きやすい。

言われてみれば当たり前の話ですが、貯金の目標は1つだけに絞って、次はそのあと考えるくらいの方が、貯金は長続きする習慣になるのかもしれません。

マネーフォワードでは、生活に用いている銀行口座を一つ登録すれば、月々の貯金額をかんたんに把握することができます。複数の口座をお持ちの方には、より便利にお使いいただけます。まだの方は、ぜひお試し下さい

※Dilip Soman Min Zhao. The Fewer the Better: Number of Goals and Savings Behavior. Journal of Marketing Research, 2011 (in press)(リンク

Photo by 401(K) 2013

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