米国政府が選んだ!かしこいお金の知識20ヵ条

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

edu

お金の教育は大切です。

単にお金を使いすぎないようにする、あるいは、効果的に貯金をする、といったことだけでなく、人生のいろいろな決定をするときにも影響を持つためです。

ただ、大切と言われても、正直なところ「何から考え、教え始めればよいのか」を決めることも難しいのも事実です。

米国では、そんなお金に関する教育の柱として知っておくべき20個のルールを決めて、その理解を深めていく取り組みが行われています。

米国には「お金の知識向上」に関する大統領の諮問会議が存在しています。今年、まとめられたレポートでは、米国の子どもが高校を卒業するまでに知っておくべき、20ヵ条のお金の知識が挙げられています。
それぞれの知識には、対象となる学年が定められています。

幼稚園生~小学校低学年生向け
1. ものを買うのには、お金が必要です
2. お金を得るためには、働く必要があります
3. ものを「すぐに」買うことはできず、お金を貯めなければいけないかもしれません
4. ほしいものと、必要なもの、は違います

小学校高学年生向け
5. お金をどうやって使うのかは、ちゃんと「決める」必要があります
6. ものの値段を、いろんなお店で比べることは良いことです
7. オンライン上で自分の情報を公開することは危険かもしれません
8. 預金をすると、あなたのお金は守られ、さらに利子を払ってもらえます

中学生向け
9. 10ドル受け取ったら、1ドルは貯金しましょう
10. クレジットカードをオンラインで使うときには、その番号が盗まれるかもしれないことに注意しましょう
11. 早く投資を始めると、資産は複利効果でより増えやすくなります
12. クレジットカードは、一種の借金です。もし、返済をしないと、金利がついてもっと払う必要が出てきます

高校生向け
13. 大学に行くためには費用がかかることを、大学を選ぶ前に知っておきましょう
14. 現金があっても買わないものを、クレジットカードでは買わないようにしましょう
15. 最初のお給料は、思っていたよりも少ないものになります。それは、税金が引かれているからです
16. IRA(退職向けの個人口座)を使って貯金をしましょう

大学生向け
17. クレジットカードは、毎月ちゃんと払える範囲でしか使ってはいけません
18. 健康保険は必要です
19. 資産は、株式、債券と現預金の間で分散して保有しましょう
20. 投資をする前には、必ず投資のリスクと、毎年かかるコストを把握しましょう

クレジットカード大国だけあって、カードの使いすぎに注意する点も多いこと、また、学費や投資などについて高校生の間からの意識付けが行われている点は、日本と比べると特徴的かもしれません。

ただ、恐らく多くの人にとって、これらのポイントの前の、幼稚園児に教える内容の
「ほしいものと、必要なもの、は違います」
「ものを「すぐに」買うことはできず、お金を貯めなければいけないかもしれません」
は、当たり前のはずなのに、少なくとも筆者には耳の痛い言葉に聞こえます。

これらを徹底するだけでも、お金に関するちょっとした問題というのは、解消できそうな響きがあります。
次のiPadに手を出す前に、次の靴を買う前に、ちょっと考えてみても良いかもしれませんね。。。

もっとも、これらは習えば終わるものではないため、いかに実践していくかがやはり大事となります。

次号のブログでは、上記のルールの理解を深めるための取り組みについて、見ていきます。

Picture from Money As You Grow

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

SNSでもご購読できます。