ここ数年間、Finovateという、お金に関するイノベーションを取り上げるカンファレンスが台頭してきています。
年に4回、世界の各地で開催が行われているのですが、真面目な技術系の会社に混ざって、いくつか風変わりな会社が台頭することもあり、そのメンバーがなかなか見逃せません。
今回、4月に開催されるFinovateSpring2014の参加企業の中から面白そうな3社のビデオをピックアップしてみました。
スマホ決済プラットフォーム:Loop
昨年、沢山のカードを物理的に一つに集約するCoinが話題になりましたが、さらに、それをスマホだけで完結させようとするサービスが出てきています。
そのセットアップ方法は極めて分かりやすく、スマホに挿したガジェットにて、ひたすら手持ちの財布の中身をスキャンするという、セルフスキミング。
Coinは、最低限一枚のカードだけは持ち歩く必要があるのに比べると、必需品となったスマホ一台でそれをもなくしてしまうアプローチには「持ち歩くものを極力無くしたい」欲求に沿ったサービス姿勢を感じさせられます。
Loopは無線通信が必要な分、Coinよりも導入の敷居の高さがありますが、おサイフケータイのない国では、これは相当な魅力かもしれません。
眼球セキュリティ:EyeVerify
Finovateには、セキュリティ関連の会社が多く参加しているのですが、EyeVerifyは新しい認証の形として、文字通りの「眼球認証」を提案しています。
確かに、自画撮り用のカメラが内側にも付いている今日このごろ、パスワードの入力の手間なく、セキュリティを担保する方法としてポテンシャルがあるかもしれません。
動画を見ている限り、スムーズにカメラを起動させ、スムーズに「左上を向かせる」ようなUIが実現できれば、結構よいかもしれません。
お店からレジをなくそうSelfPay
最近はAmazonのアプリなどがバーコード読取りに対応するなどしていますが、このアプリはレジを物理的になくし、決済までお客さんがやってしまう、というソリューションを提案しています。
ぱっと見、たしかにこれでレジのスペースまで陳列に使え、便利なようにも見えるのですが、、、これ、お会計をしたかの確認はどうするのでしょうか。万引き防止のために、何か別の発明が必要かもしれません。
番外編:Trov
Trovは、宣伝文句は資産管理アプリなのですが、訴求している内容が「アート」となっています。
宝飾品から絵画、車まで含めて、色々な所有物を撮影し、位置情報と一緒に自分の資産として計上しよう、というアプリの模様。
更には、「保険をかける」ボタンまでついており、これってアプリでやることだっけ、とふと考えさせてくれる内容になっています。
とはいえ、自分の宝物を共有する機能などがついたら、流行も期待できそうです。