1,200人の億万長者とのインタビューから得られた「金持ち」の秘訣

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米国にSteve Sieboldというインタビュアーがいます。彼は、プロのスポーツコーチとして活躍すると共に、お金持ちへのインタビューを地道に積み重ねていることでも有名です。

本人は元々、大学2年生のときにどうやったらお金持ちになれるのかを大学で悩み、一人目のお金持ちとのインタビューを行いました。
すると、その相手が他のインタビュー相手を探してくれ、あれよあれよという間に25年の年月を経て、1,200人とのインタビューを行うに至りました。

そんな「お金持ち研究」の集大成として、同氏が2010年に発表した本「 金持ちになる男、貧乏になる男」は邦訳もされています。
その本では、「お金持ち」と「普通の人」を対比して、例えば下記のような対比を行っています。

A. 普通の人は「貯金する」ことを考え、お金持ちは「稼ぐ」ことを考える

B. 普通の人は「金持ちは浅はかだ」と考え、お金持ちは「金持ちは戦略的だ」と考える

C. 普通の人は「ラッキーだから金持ちになれる」と考え、お金持ちは「自分でアクションを起こすから金持ちになれる」と考える

D. 普通の人はお金は「地位」だと考え、お金持ちはお金を「自由」だと考える

お金持ちが、お金をあくまで行動を起こすための道具の一つとして捉えている点が、特徴的であるようにも思えます(同著では上記の形で、100の「お金持ちの法則」が紹介されています)

さて、Siebold氏はHuffington Postにおいて、社会的な話題についてもエッセーを書いています。
先日、彼が発表した財政破綻しそうなシカゴ市の財政への提言は、少し想像を超えたところにありました。

・大麻の合法化:大麻を禁止するために、米国では連邦・州政府を併せて合計200億ドルもの費用が割かれている。これを合法化すれば、費用どころか、収益元とすることができる。

・ギャンブルの合法化:カジノは米国で合計373億ドルもの収益を上げている。これを公営化することの方が、金融緩和などよりもよほど健全な答えになる。

・労働組合の排除:労働組合は米国にはもう不要である。労働組合に与えられている権利を取り上げれば、公務員のコストをしっかりと下げられる。

財政健全化のためとはいえ、まさに「お金」を道具として、問題解決を、ややアブノーマルな手段を使ってでも行おうとする姿を見て取ることができます。
極論も時に正論。彼のエッセイを見ながら、生活に取り入れられる考え方があるのかもしれません。

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