稼いでもお行儀良くしなきゃダメ

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世界有数の金融機関、ドイツ銀行の投資銀行部門の共同責任者が、異例とも言えるビデオメッセージで、行員にむけて「お行儀を良くするように」とメッセージを発したことが話題になっています。

同行のColin Fan氏は、行員に向けたビデオレターの中で、厳格な顔つきで、

  • 行員の打つメールや電話は規制上監視される可能性がある
  • 会社としても評判がすべてであり、横暴な発言(偉そうにしたり、不謹慎だったり、下品な)を行ってはいけない
  • 粗暴な振る舞いは、キャリアにも深刻な影響を及ぼすことがある

と述べています。

さらには 「私はこの問題について、もう黙っていられなくなった!」 とまで言い切っています。いったい、なにがあったのでしょうか。。。

業界の事情を考えれば、例えば多くのインサイダー取引や、顧客が不利益を被るような取引、相場操縦の多くの証拠は、交わされるEメールの中から発掘されています。
このような中で、問題がそもそも発生しない環境をつくることが大事であり、その土壌となるような気風を作ることも、同等に大事ではあるのでしょう。
また、詮索するまでもなく、現在、多くの会社員の行動や発言は、そのままソーシャルメディアなどで、あっという間に拡散する時代です。

投資銀行の世界を問わず、大きなお金が動いたり、桁違いの報酬を稼ぐ人たちの集団の中には、色々な人達がいます。
また一方で、何かの商才があり、稼ぎまくったとしても、それを使って横暴であり続けられた人も、そうはいません。

そのような中でも、勘違いせずに、ちゃんと振る舞えること。身を挺して、行員はおろか、新聞の読者にまで見られるようなビデオを作ったFan氏の動きの裏には、そういう強い想いが込められているのかもしれません。

ときれいにまとめてみましたが、ビデオを見なおしてみますと、やっぱり何かやり過ぎ感があるような気もします。。。
サイバーエージェント藤田社長が言うように、ネットは丸裸メディアでもあります。そもそも、発言だけでなく、しっかりとした中身ある人であることを、心がけたいものです。

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