商品券の次の世界

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今週は、先月アプリを出したばかりのRaise.comに注目します。

同社の新プロダクトRaise Walletはとてもシンプル。お買い物をしている店舗で、そのまま使える商品券を個人間マーケットから買えるサービスとなっています。

サイトを開けば、買うことができる商品券のオークションがリアルタイムで表示。

さらに、今回のRaise Walletでは取引が一瞬で完了するようになりました(従来は、事前に購入する必要があり、一手間かかっていました)。

そのため、その場の衝動買いであっても、アプリの存在さえ忘れなければ、もれなくお得に買い物をすることができます。

決済と同時に使えるようになるため、例えば事前に金券ショップに(計画的に)行ったり、結果として使い残してしまったり、といったムダが省けるようになります。

Raise Wallet

当然、これまで買った商品券の残高も把握可能。簡単に、売り手登録・売却することも可能。

米国ではギフトカード市場が4-5兆円の規模があると言われています。当然、あまり行かないお店の商品券は、流通市場に出回るもの。これまでは、使われずに終わってしまったギフトカードが、今後はどんどんと用いられ、かつ必要な人の手に渡る形になっていきます。Raiseは昨年末に約20億円の増資を実行、今回、満を持してアプリを出してきた形となります。

前回のポイントカードに続いてですが、商品券の世界でも、物理的に財布の中を専有していた存在は、より顧客にとって経済性とアクセスが良いものとなりつつあります。

消費者側の行動は、「お得」感ですぐ変わっていく中で、従来は「仕方なくもらっちゃった商品券」を使う世界から、より必要なものだけにお金が集中していくのが、今後の世界のトレンドといえるかもしれません。

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