全自動スタートアップ製造機を目指すFundable

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米国でクラウドファンディングを手がけるFundableが今週、起業家の経営アドバイスを仲介するClarity.fmを買収することを発表しました。

Clarity.fmは、日本でも「リーン・スタートアップ」の著書で有名なエリック・リースなどのメンターと、電話相談を申し込める、というサービス。いわば、経営の家庭教師です。

そのサービスを覗くと、なんともレトロな有料ダイヤルのサービスとなっています。

以下は、ソーシャルメディアマーケティングの相談をしたいケースの場合。


price

一分当たり300-600円と言った診断料で、アドバイスを受けることができます。

ちなみにエリック・リースとの相談は$16.67ドル/分。


ries

調子に乗って(?)一時間話し込むと11.7万円。。。

高いと見るか、安いと見るか。判断は分かれそうです。

さて、この買収を行ったFundableは、上記の他にも、以下の事業をこれまでに買収・展開してきています。

・本業の資金調達サイト: Fundable
・ティザーサイトの作成ツールである LaunchRock
・ビジネスプラン作成支援を行う Bizplan
・ベンチャーニュースを扱うブログ Killer Startups

また、これらをすべてまとめたStartups.coというサイトを運営しており、まとめてみると

ビジネスモデルの作成→お試しローンチ→広報→資金調達→経営指南

というフルセットを提供する能力を高めています。

さらには今後、LaunchRockで集まった新サービスのユーザー希望者に、自動的にそのプロジェクトのクラウドファンディングを紹介するなど、小さなサイクルを自社で完結できそうな体制が見え始めています。まさに、全自動スタートアップ製造機。

今後ですが、FundableのCEOであるSchroter氏はTechCrunchの取材に対して「今後とも、起業家がつまづきやすいポイントに関心がある。」「もし、採用で苦労しているなら人事系サービスが面白くなるだろう。もし、サービスプロバイダーを探しているなら(そのマッチングも)面白くなるはずだ」と述べています。

※画像は全てFundableサイト内より

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