信用組合向けSimpleを目指すBankjoy

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Yコンビネータ-の最新バッチにも、銀行向けベンダーがついに現れるようになりました。

現在の最新バッチに参加しているBankjoyは、米国で10,000以上ある信用組合に向けて、先進的なUXを提供するスタートアップです。

まだ、サービスはモックサイト状態。
全米の信用組合からのデモの応募を待っているステータスです。

ただ、小規模の金融機関であっても、先進的なUXに投資できる大手銀行にアプリでは負けたくないもの。特に、日に日にスマホ依存が高まるユーザーに向けて、複数年契約のベンダーが提供するアプリでは、預金者の心も離れてしまいます。

Bankjoyは、そのような中で信用組合のような零細金融機関でも、共通化されたサービスを利用することで、入出金の自動分類機能や、予算管理、リアルタイムのプッシュ通知などを提供するものとなっております。

また、同社の一つの特長はその創業者です。信用組合そのものでシステム開発を行っていたCEOがYコンビネータ-に選ばれ、ドンピシャの人材が開発に携わっています。

このようなベンチャーの先駆けとしては、MX.com(旧Moneydesktop)があります。
同社はBankjoyと同様、地方銀行や信用組合に向けて、既に460社への提携実績があり、知名度を築いています。

ただし、MX社が生まれたのも2010年。銀行業界に対して大きな影響を与えたSimpleが買収される少し前の事になります。
Bankjoyのような新興プレーヤーは、SimpleがもたらしたUI革命ともいえるアプローチに100%活かせる分、数年分の利があるのかもしれません。

金融機関向けのベンダービジネスには、元々存在しているシステム投資という大きなパイがあります。

数千億円といった収益を挙げる金融系ベンダーが世界中にある中で、この領域についても地道なベンチャーの進出が起きている点は、そもそもFintechが金融ベンダー用語であったことを考えると、本家本丸の革命といえるのかもしれrません。
 
 
 
 
 
※画像はBankjoy会社サイトより

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