最高峰MBA校でもFintech志望の時代へ

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米国ペンシルベニア大学ウォートン校では、昨年秋より学生がWharton Fintechという活動を開始しています。

ウォートン校は最高峰のMBA校であり、特にファイナンス業界における人材輩出元として知られています(当社社長もWharton校の卒業生です)。卒業後は投資銀行やPEファンド、ヘッジファンドへの就職を目指す学生も多い中で、最近はFintechベンチャーも一つの有力な転職先となっているようです。

Wharton Fintechでは、学生団体として様々なFintech関連のイベントの開催や企業訪問などを行い、今は200名を超える学生が所属しているとのこと。

また、独自の研究や発信活動も行っています。注目すべき調査の一つを取り上げると、最近のFintech企業において用いられている「言語」を集計した調査結果などがあります。

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The Programming Languages of Financial Innovation

その内容は、個別企業の求人情報やGithubアカウントを集計したものであり、結果Javaが圧倒的に使われていること、時点ではマイクロソフト社のフレーム枠.NETが利用されていること、などが判明しており、まさにMBAらしい「足を使った」リサーチといえます。他にも様々な興味深いリサーチ結果が発表されている中で、今後も発信者の一つとして、Wharton Fintechは注目されそうです。

2008年の金融危機後、米国では様々なMBA校において、従来多くの就職先であった金融業から、他の業態に向けた転職を見直す動きが生まれていました。

実際には経済の回復スピードが早かったことから、その懸念は一時期は和らいだ形となりました。しかしながら、Fintechが重要なテーマとして台頭する中で、このようなイニシアチブにつながってきたものと考えられます。とりわけ経済感覚の鋭いMBAの学生が関心を示していることは、その流れを大きくアピールするものかもしれません。

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