請求書の現金化サービスFundboxが60億円を調達|Fintech(フィンテック)研究所

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米国で請求書の現金化を可能とするサービスFundboxは、9月10日約50百万ドル(約60億円)の資金調達を行ったと報道されています。

同調達は今年3月の40百万ドル(約48億円)の調達に引き続くものとなりますが、今回はAmazonの創業者ジェフ・ベゾスなどの資金などが入るものとなっています。

Fundboxは、請求書を文字通り現金化するサービスです。

請求書は通常、翌月や翌々月などが入金期限として設定されますが、この入金期限までの間、発行者となる請求者は既に発生している売上に対して、一時的な貸付を行っているような状態になります。

Fundboxはこのような請求書に対して、請求元企業のクラウド会計データ(Quickbooks、Xero、Freshbooks等)や請求先の産業を自動分析し、50秒程度で融資判断を行っています。審査通過の場合には翌日には割り引かれた金額が銀行口座に振り込まれるとのこと。

平均的なローンの規模は5,000‐10,000ドル(60-120万円)であり、3ヶ月先の請求書を例に取ると5.2-7.2%の割引率が設定されているようです。年率で見れば22-32%という利回りではありますが、それ以上の資金調達コストを迫られている中小企業も多く、また事業が好調であっても回収サイクルが長引くことで黒字倒産してしまうケースも多いことから、このモデルが大きな魅力になっているものと考えられます。

同社CEOによれば、2012年の創業以来、Fundboxを2万事業者が活用し、1,500万もの請求書が発行されたとのこと。

運転資金の領域においては、請求書以外にも様々な融資手法が誕生しています。請求書発行、B2B領域におけるVISAのような存在になりうることを考えると、このマーケットの大きさと、中小企業にとっての資金調達コストを掛け算した市場規模は、どの国においても再考に値するものといえそうです。

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