米国で送金ビジネスを提供するVenmoは今週、月刊取引額が10億ドルを超過したことをブログで公表しました。
Venmoは2013年にPayPalが買収したBraintree社の運営する個人間送金サービス。ユーザーは銀行口座やクレジットカードをウォレットに連携すれば、簡単に送金ができるアプリとなります。その超のつく快適な操作性に、ソーシャル的な要素が加わわり(「AさんがBさんに支払を行いました」というフィードが流れる)、従来個人間支払の中心にあった親会社PayPalの座を奪ったプレーヤーになります。
10億ドルという金額は、1年前の2015年1月の2.5倍、2014年1月の10倍という水準とのこと。
PayPalにおける年間取引額が2015年は280億ドルであった中、Venmoのそのシェアは金額ベースでは年間でもPayPal全体の4%程度ではありますが、その伸び率と(特に西海岸在住者の声を聞く際の)浸透度においては、PayPalの将来の姿を大きく変えていくものと期待されます。
今週の読むべきニュース
◆インドにおけるフィンテックのあり方と今後
スマートフォン人口が銀行口座保有数を上回る観測がある中で、m-pesa型の決済インフラやP2Pファイナンスの拡大に向けた制度整備を訴えた内容。
◆PayActivが資金調達、累計13百万ドルに
欧米で複数出ている「既発生の労働債権」の早期支払いを可能とするサービス。スマホのみで完結する、ペイデイローンへの対抗馬。
◆Zopaが複数のラインナップを開始
ロー/ミドル/ハイリスクの融資商品ごとに類型化。分かりやすさを提供。