JPモルガンがブロックチェーンの検証を顧客と実施|Fintech(フィンテック)研究所

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

今週、WSJは米銀最大手JPモルガンがブロックチェーン※を用いたテストを顧客と実施している旨を報道しています。

報道によれば、ロンドンと東京の間でのドル建て送金について、過去数か月の間2,200の顧客と実験を行ったとのこと。
同行はブロックチェーンの仕組みを使って、証券決済が可能であるかを試すことを目的としています。今年後半にも、現物取引における活用も実験する可能性がある見込みになります。

この内容は3月1日の投資家向けプレゼンテーションにおいて明らかにされる予定で、そこではセキュリティ支出が20%増となるほか、新技術開発への予算も含めて、総額94億ドル(一兆円超)と大幅に増やす内容が述べられるとのこと。以前のアニュアルレポートにおいて、ダイモンCEOがシリコンバレーへの脅威を唱えた経緯もあります。

OnDeckとの提携等、強かに動きを進める同行の発表は大いに注目されそうです。

※この件は厳密には分散型台帳と呼ばれる技術になりますが、簡便化のためブロックチェーンという表現を用いております。

今週の読むべきニュース

クリス・フラワーズのFintech悲観ビュー(有料記事)
ベルリンのカンファレンスにおいて、西海岸のハイグロースモデルを金融の世界で叶えることは難しく、多くが想像以上の失敗になる、との見方

BBVAのAPIプラットフォーム担当者にSimpleの元CTOが就任
Simpleを作り上げたメンバーにて、最近話題となったBBVAのオープンバンキングAPIを利用促進。現在、招待制のAPIとなっている

香港政府の金融長官が予算演説でスタートアップのエコシステムに向けた支援を表明
向こう5年間で150社の創出を企図。香港の対内投資促進部門の中に専門チームを設立

ドイツ取引所のFintech振興策
ドイツのヘッセン州が主導するフランクフルトにおけるFintech振興策の一環で、取引所内に事務所スペースを確保。既に同取引所ではOpen Innovation Forumを運営

マスターカードが自撮りでの本人確認を選択肢に追加
自撮りのほか、指紋認証を本人確認手段の一つとして追加。米国とオランダで2015年中にテストを実施、92%のテストユーザーが生体認証を支持

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

SNSでもご購読できます。