2016年1QのFintech投資額は過去最高水準に

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KPMGがCBインサイツの統計を用い、作成したレポートが5月25日に公開されています。

同レポートによれば、2016年1-3月中に行われたベンチャーキャピタルによるFintechへの投資額は、49億ドルと過去最高水準へと至ったとのこと。

下記のグラフを見ても、1-3月中の数字としては2015年の25億ドル、2014年の16億ドルを上回っており、このペースで今年の残り(前年までの青い棒部分)が続けば、過去最大の投資額となりうる見込みとなっています。

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49億ドルの内訳として、何よりも目立つのは中国企業への投資です。同期間中の大型調達案件上位5社を見ると

Lu.com(中、12億ドル)
JD Finance(中、10億ドル)
Oscar Health(米、4億ドル)
Welab(中、1.6億ドル)
Betterment(米、1億ドル)

と、3社が中国勢となり、その合計だけでも24億ドルと投資額の半数を占める形となっています。

一方、米国では近時の上場Fintech企業の株価低迷や、先日も取り上げたレンダーに対する規制強化への動きが懸念されるため、投資額はやや陰っていく見込みとなっています。

今週もオバマ政権の、金融当局における新たなFintech規制に対する取り組みが報道されました。金額面の派手さとは裏腹に、より実態としての重みがトピックとなっていくことが予想されます。

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