JPモルガンによるIntuitへのAPI提供

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米国の会計ソフト最大手のIntuitは1月25日、米国最大の銀行であるJPモルガンとの間でAPIによるデータ連携の開始で合意したことを発表しました。

Intuitがデータ連携を行うのはJPモルガン傘下のChase銀行のAPIとなります。Intuitは当社とも近い、家計の資産管理と企業の会計管理を可能とするソフトウェアの最大ブランドですが、それぞれのソフト(家計側はMint、会計側はTurboTaxおよびQuickbooks)において、Chase銀行におけるデータをよりセキュアに活用することが可能となります。また、両社は今後とも、より多くのソフトや金融機関に向けた、API連携を進めていく意向であるとリリースは述べています。

JPモルガンのダイモンCEOはこれまで、2015年度の年次報告書などにおいて、データ取得におけるセキュアなあり方への問題意識を厳しく表明してきました。そのような経緯があったため、参照型プレーヤー最大手との合意ができたことは歴史的ともいえる意味を持っており、今後の様々な連携へとつながりうるものとなります。

この合意の内容は、Center for Financial Services Innovationが2016年10月に発表した、情報連携のあり方とも密に連携したものとされます。そこではデータ連携のあり方として、①金融機関以外でも自己のデータを用いることができること、②データが新しく継続的、正確で完全であること、③ユーザーの認可を得ていること、④セキュアな伝達が行われていること、⑤該当するソフトの用途のみに使われること、という5原則を挙げており、その応用の大きな最初の例となった形となります。

わが国でも同様の議論と実践が進む中で、世界的に2017年はAPI元年としての色彩が出てきた印象があります。

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