前回は、今年5月に当社Fintech研究所のアドバイザーにご就任いただいた元金融庁総務企画局長・元日本銀行理事の池田唯一さんに、池田さんのこれまでのお仕事やFintechの取り組みなどについてお話を伺いました。今回は、その後編として、日本におけるイノベーションのあり方や、金融機関及びFintech事業者に求められる役割などについて伺った内容をお届けします。
ゲスト対談:日本におけるフィンテック推進の経緯とこれからに向けた期待~前編~(元金融庁総務企画局長・元日本銀行理事 池田唯一さん)
「マネーフォワード Fintech研究所 瀧の対談シリーズ」の第8回をお届けします。今回は、元金融庁総務企画局長・元日本銀行理事で2021年5月に当社Fintech研究所のアドバイザーにご就任いただいた池田唯一さんをお迎えし、Fintechへの取り組みやオープン・イノベーション、これからの金融機関やFintech事業者に求められる役割等についてお伺いした内容を前後編に分けてお届けします。
変容するユーザーニーズに寄り添う「金融DX戦略」とは?
最近、「金融機関のDX戦略」や「金融DX」という言葉がよく聞かれます。多くの金融機関がDX戦略を重要な経営戦略の一つと位置づけ、中期経営計画などに盛り込んでいます。
「銀行API合同交流会」に込めたフィンテック企業の想い
マネーフォワードでは年に1〜2回、「提携行会議」というイベントを開催しています。読んで字の如く、提携している銀行・信用金庫の担当者を招いて、最近のマネーフォワードの取り組みを紹介しつつ、金融機関側のニーズについて意見交換し、最後は懇親会で交流を深めて次の取り組みの新しいスタートにするためのイベントです。
オープンAPIの取り組みを振り返って
日本の金融界が長年取り組んできたオープンAPIの取り組みが、この5月末で大きな節目を迎えました。本稿では、私が金融庁勤務時代から携わってきたオープンAPI導入の取り組みに関し、この5年間を振り返りながら、その意義、経緯、今後について、改めて考えてみたいと思います。